生理不順も危ない。女性が放置したら最も危険な不調とは

女子SPA! / 2019年11月8日 8時47分

【おおしまりえの幸せな人生の迷い方】

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 生理不順である。オリモノが多くて臭いがする。生理でもないのに出血する。女性の体調不良としてよく聞きますが、どれほど深刻なのか、病院にいかない人ほど悩んで不安を募らせることでしょう。

 ある女性はこれら不調が出ても「なんとなく我慢していれば治ることもあるから」と、なかなか病院に行かないと話していました。カラダが示す危険サインであることは明らかですが、すぐ死ぬわけじゃないし、でも不安……こんな宙ぶらりんな状況はどう整理していけばよいか。前回記事に続き「ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ」院長、清水なほみ先生にお話を聞きます。

◆女性が放置したら最も危険な「不正出血」

 生きていればカラダの不調は起きるものですが、こと婦人科系の問題に関しては、病院には行かずにネット検索をしてドキドキした、なんて経験をした方も多いかもしれません。

 もちろんすぐに病院に行けるのがベストですが、時間もお金もそう許してくれないもの。不調が出たらどう考えていけば良いのでしょうか?

「極端な話ですが、ちょっとした不調“そのもの”では命を落とすことはほぼありません。しかしその先に重大な病気が隠れている可能性はあります。そういった点でみると、婦人科系であれば最も放置したら危ないものは、がんの可能性がある不正出血といえます」(清水先生、以下同)

 また生理不順に関していえば、普段一定のリズムで来る人が不順になった場合は、直近2~3か月の生活を振り返り、原因を見つけて改善する。原因不明or翌月も不順が続くなら、病院に行った方がいいそうです。

 普段から生理不順の傾向がある方は、不妊につながるPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の可能性があり、排卵異常が起きていることも考えられるため、病院に行った方がいいとのこと。

「そもそも、私達は生理不順を当たり前に受け入れていますが、それ自体が誤りです。10代ならばホルモンバランスが安定していないのでよくあることですが、20代になっても続くのは、本当はおかしいのです。生理不順自体で死ぬことは考えにくいですが、その先に不妊の可能性があることを知って、きちんと行動できると良いですよね」

 具体的な不調の先に隠れている病気については、他にもこのようなものがあるそうです。

・不正出血→子宮頸がん・子宮体がん・クラミジア感染・淋菌感染

・徐々にひどくなっていく生理痛(痛み止めが効かないなど)→子宮内膜症・子宮腺筋

・ナプキンが2時間持たないほどの過多月経→子宮筋腫・子宮腺筋症

・急激な無月経→脳腫瘍・甲状腺疾患

・めまい・頭痛・吐き気→脳腫瘍

 自分に起こる不調や、その先にあるかもしれない病気。少しだけちゃんと知って、向き合ってみようかなと思えてくるかもしれません。

◆女性のカラダって実は優秀!

「女性は男性よりも突然死しにくいのは、生理があるからなんですよ。このままじゃまずいとカラダが感じると、様々なサインが出ます。そのサインが生理不順やオリモノの異常、月経の変化などで認識しやすくなっているケースがとても多いんです。

 まずいよというサインは、目覚ましのスヌーズのように繰り返しあらわれ、さらにアラームの音も徐々に大きくなっていきます。サインを放置すると、その先には大きな病気が待っている可能性もあります。生理というサインがある時点で、男性よりも女性の方が、本能的な危機管理能力が備わっているのかもしれません」

 今まで生理異常を始めとする婦人科系の不調は、“やっかいなもの”としてしか考えたことがありませんでした。しかし視点を変えると「女性のカラダって凄い優秀!」と捉えることもできる。優秀な危機管理能力を発揮してくれる私達のカラダを、もう少しだけ、今日から労ってあげたいなと思うのでした。

 ちなみに筆者はこのインタビューのあと、区がおこなっている風しん抗体検査に足を運びました。事前申込が必要ですが、費用は無料。風しんは妊娠初期の妊婦さんがかかると、胎児もウイルス感染し、難聴や心疾患、白内障などの障害を持って生まれる可能性が高まるといわれています。

 これは自分が妊娠した時を想定していますが、周りの妊婦さんに迷惑をかけたくないという考えも含んでいます。23区内在住の該当者(※)は、検査と予防接種が無料で受けられますが、多くの方が知らないのが現状です。

(※)該当者は東京都福祉保健局HP「風しん対策・先天性風しん症候群発生防止に向けた取組」を参照ください。

 今元気に動き回れているのであれば、+αの健康は、婦人科系の問題ふくめ、なかなか意識しにくいものです。でももう一歩だけ先をみて、もう一歩だけ賢く、そして理想の未来を生きるために、知識と健康を少しずつ得ていきたいと思うのでした。

【お話を聞いた人】

ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ

清水 なほみ 産婦人科医・トランスフォーメーショナルコーチ®

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。

<文・イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ

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