神田沙也加が離婚。子ども欲しい/欲しくない…で破局する夫婦は多い

女子SPA! / 2019年12月11日 8時47分

(※画像:神田沙也加 Instagramより)

<亀山早苗の不倫時評>

 次々と報道される有名人の離婚トラブル。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

 女優で歌手の神田沙也加さん(33)と、俳優の村田允さん(42)が、この夏、結婚して2年余りで離婚したことを、それぞれブログで報告した。中でも話題になっているのは、村田さんが書いた「子どもがほしかった私と、前向きになれなかった彼女とで折り合いがつかず」という一文。

 子どもをもつことに前向きではなかったという事象をとらえた表現だが、「子どもを持たないことを後ろ向きのように言うな」などの批判が生じているとか。そういう意味ではないはずだが。

 それはともあれ、妻が子どもをほしがらないというケース、今は珍しくない。

 理由はひとそれぞれだろう。仕事が乗ってきてキャリアを中断したくない、子どもを育てる自信がない、自由を奪われたくない、夫との関係が子どもを育てる上で盤石だと思えない、そもそも自分の遺伝子を残すことに興味がない、自分の育った環境を考えると子どもをもちたいと思えないなど、10人いれば10人の理由があるのかもしれない。

 結婚前に話し合っておけばいいのだろうが、恋愛で盛り上がって,子どものことを話す余裕もなく結婚してしまうこともあるし、女性がほしくないと言っても結婚すれば変わるだろうと男性側が期待して結婚に突き進んでしまうこともある。

◆転職で仕事が楽しくなって

 結婚して2年目で転職、その仕事が自分に合い、出産を先延ばししたくなったというのはケイコさん(36歳)だ。彼女は29歳で結婚、もともと出産にはそれほど熱意がなかったが、「いずれは」とは考えていたという。ところが転職した会社で仕事に目覚めた。

「夫は5歳年上だったので、早く子どもがほしかったみたいですね。だけど私は子どもは当分いいやと思ってしまって。

 それから話し合いもしたけど、ほしい、ほしくないで話は平行線。結局、夫が『好きな人ができた』と言いだし、私が33歳のときに離婚しました。いくら平行線だからって、いきなり外に女性を作るのはルール違反だと思ったけど、当時はめんどうだから、それでもいいかと」

 新しい住まいの初期費用だけ夫に出してもらい、彼女は家を出た。1年後、たまたま近くを通ったら、家からお腹の大きな女性が出てきて、さすがにびっくりしたという。

「怒りはありませんでした。それほどまでに子どもがほしかったのか、子どもを産んでくれる女性なら誰でもよかったのか、と虚しくはなりましたけどね」

 彼女は今も優先順位は仕事にあるという。つきあっている男性はいるが、結婚したいとも思っていない。

「今の彼も独身でいいという人なので気が楽です。私には子どもを産みたいという遺伝子がないのかもしれません。でもそれっていけないことではないでしょう?」

 子どもを産む自由もあれば、産まない自由もあるのは当然である。

◆結婚と「家族を作る」ことが結びつかない

 一方、32歳で結婚したヒトミさん(35歳)は、夫となった彼と「大恋愛」だったそう。彼のことが大好きで、とにかく結婚したいと自分から迫った。

「一緒にいたかったんです。彼はフリーランスで仕事をしていて、誰にでも愛想がよくて女性が大好き。それがわかっていたから、私だけを見てほしくて結婚という言葉を持ち出したんです」

 3年ほどつきあって彼が“根負け”した形で結婚した。ところがいざ結婚してみると、彼は意外とまじめで、家庭という形にこだわった。結婚したら夫と妻、夫である自分は一家の大黒柱で、妻はそんな夫を支えるべき、そして子どもは3人ほしい、と新婚旅行先でいきなり言われた。

「私は何も考えていませんでした。うちは離婚家庭だったし、母親がときどきわけのわからない男を引っ張り込んできて嫌な思いもしたし、子どもがほしいと思ったこともなかった。

 私は彼と一緒にいたいだけで、家族を作りたいわけではなかったんだと自分の気持ちに気づきました」

 彼はヒトミさんが仕事をするのもいい顔をしなかったが、かといって彼自身が何不自由なく生活できるほど稼いでいるわけでもない。必然的にヒトミさんは仕事を続け、家事もひとりでこなしていた。

 なんだか違うと思いながらも、離婚という決断ができずにいたが、夫がいよいよ「子ども作ろうよ」と言い出したので、逃げるように家を出たという。

「それまでも子どもができるのが怖くて、彼とはほとんど性的な関係を結んでいないんです。でもさすがにもう逃げられないと思ったので家出しました」

 ただ、彼は離婚に応じてはくれないため、今も婚姻関係は継続中だ。彼女は弁護士をたてて協議しようと思っているが、彼は離婚しないの一点張り。そろそろ調停を申し立てることも考えているという。

「彼には申し訳ないという気持ちがありますが、やはり結婚そのものと子どもをもつことは私にとっては違うものだった。それをわかってほしいと思っています」

 恋愛、結婚、出産。今の時代、一連のものとしてつながることもあるが、それぞれを独立したものとする考え方もあるのかもしれない。結婚前にすりあわせができず、結婚後に気持ちに乖離があるとわかったら結婚を解消するのもひとつの方法である。生き方が違うのだから。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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