よゐこ濱口が南明奈に惹かれた理由「親も大事にしてもらえそう」発言に、男女で逆の反応が…

女子SPA! / 2020年3月4日 8時46分

写真

(画像:南明奈Instagramより)

<亀山早苗の恋愛時評>

 次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

◆よゐこ濱口「この子と付き合ったら、親も大事にしてもらえると思った」

 お笑いコンビ「よゐこ」の濱口優さん(48歳)が、タレントの南明奈さん(30歳)と結婚したのは2018年。交際4年半を経ていたが、その交際に至るきっかけのひとつを、先日放送された『ダウンタウンなう』で初めて告白した。

 最初は南さんを「しゃべりづらい子」と思っていた濱口さんだが、彼女の誕生日に「どう過ごすの?」と聞いたら、「実家に帰って親と過ごす」と答えたそう。

 それを聞いた濱口さん、「あ、こんなに家族を大事に言う子初めてやって思って。この子と付き合ったら、親も大事にしてもらえると思った」と述べた。

 もちろん、このふたりは結婚して幸せなのだから、何も言う必要はない。

◆男性はいまだに「うちの親のめんどうをみてくれる女性」という視点で見ることがある

 ここからは一般論だ。

 こういう発言について、女性は反発、男性は「いい話」ととらえる傾向がある。

 男性はいまだに結婚を決める際、心のどこかで相手を「うちの親のめんどうをみてくれる女性」という視点で見ることから抜けきれていない。一方で女性は、そうした男の視点に反発すると同時に、「大人なんだから、誕生日に実家に帰って親と過ごすのもどうかと思う」という声も発している。

 逆に、男性が自分の誕生日を実家に帰って親と過ごすと言ったら、おそらくつきあっている女性はドン引きするだろう。「家族思いのいい人ね」というよりは、「いまだに実家べったりかい」とツッコミのひとつも入れたくなるところだ。

◆何かというと実家に帰ってしまう妻

「自分の家族を大事にしているからといって、夫の家族も大事にするとは限りませんよね」

 疲れた表情でそう言うのは、ヒロユキさん(38歳)だ。2歳年下の女性と結婚して5年、3歳になるひとり娘がいる。

「そもそも妻は出産後、半年もうちに帰ってこなかったんです」

 結婚前から実家大好き、家族大好きだということはわかっていた。だからこそ、ヒロユキさんは彼女とならいい家庭を作れると思ったのだ。だが妻は、自分の家庭を作ることにはそれほど熱心ではなかった。結婚してからも、なにかというと実家に帰ってしまう。それでも子どもができれば変わるだろうと彼は信じていた。

「産後、半年たってようやく帰ってきたのですが、それからも『子どもが泣き止まないから、ちょっと実家に行ってくる』と連絡が入り、帰宅すると家は真っ暗。夜遅くなって、義父から電話がかかってきて、『今日は泊まっていくそうだから、ごめんね』と」

 こんな状態では家庭がうまくいかない。そう感じた彼は、あるとき、妻とその両親を前に、自分たちの家族をきちんと作っていきたいから、あまりにも実家にべったりはやめてほしいと遠慮しながらも言ってみた。

◆「今のうちだけよ、両親に孫をしょっちゅう見せてやれるのは」

「すると妻の両親は、『私たちならいいのよ、できることなら手伝うから』と。いや、話の論点が違うんですと言っても、『やっぱり初孫は特別かわいいね』と言われてしまう。

 しかたがないので、妻とふたりきりのときに、どう考えているんだと尋(たず)ねたら、『子どもが幼稚園に行くようになったら、あんまり実家に行く時間もとれないだろうから、今のうちだけよ、両親に孫をしょっちゅう見せてやれるのは』と言う。いや、オレたち家族はこのままだとうまくいかなくなるよと言っても、そんなことはないと、いなされて……」

 とはいっても、妻の実家は自宅から歩いても15分程度。自宅のマンションを購入するとき、妻の実家から頭金を出してもらった手前もあって、ヒロユキさんも無理強いはできない立場なのだという。

「それとこれとは別だとは思うんですが、やっぱり妻が実家大好きだと夫婦関係をきちんと築くのは、むずかしいですね。妻が僕の実家に来たのは数えるほどですよ。うちも電車で30分足らずなんですけどね」

 両親を大事にする素敵な女性が、自分の家族も大事にしてくれるとは限らないのだ。

◆そもそも結婚は個人と個人の意志

 戦後民法では、結婚は成人男女両性の意志のみによって成立することになっている。家同士ではなく、個人の意志だ。

 それなのに、いまだに結婚によってお互いの家族に巻き込まれることもある。

「3年前に結婚したんですが、彼女は頑(かたく)なに結婚したくないと言い張っていたんですよ」

 そう言うのはテツヤさん(36歳)。2歳年下の妻・カオリさんとの間に、まだ子どもはいない。

「つきあって半年くらいで一緒に住むようになって2年たったところで、結婚したいと言ったんです。そうしたら嫌だ、と(笑)。彼女はひとり娘だったので、自分の家族に僕を巻き込みたくないし、僕の家族にも巻き込まれたくない、と。

 今の状態でなぜいけないのかと聞かれました。理由はなかったけど、彼女とずっと一緒にいたかった。それだけなんだと答えました」

 それなら結婚という制度に乗る必要はない。ふたりの愛情だけで関係を作っていけばいいとカオリさんは言った。

「もちろんそうなので返す言葉もなかった。だけど僕はやはり世間に認められたい、夫婦として公の場にふたりで行きたいと思った。すると彼女は、じゃあ、お互いの家族に巻き込まないという約束をしないかと」

◆「僕たちふたりがうまくやっていくのがいちばんだから」

 たとえば正月などはそれぞれの実家に帰る、自分の家族に何かがあったとき相手に頼らないなど、いくつかの項目を彼女は紙に書いた。

「だけどたとえばあなたの親に何かがあったとき、僕は助けたい、力になりたいと思うよと言ったら、時間と状況が許せば助けてもらうこともあるかもしれない、ただ、それを強要はしないことと彼女は書き加えた。

「なんだか冷たいなあとも思いましたが、考えてみれば自分の親と相手の親、どちらが大切かと言われればお互いに自分の親が大切なんですよね。それが本音。

 だからそれぞれが自分の親を大切にしていけばいいんじゃないかという彼女の考え方は合理的だと、今では思っています」

 彼女自身は親との確執もあるようで、めったに実家には帰らない。かといって彼の実家に同行することもほとんどない。

「彼女は仕事を含めた自分の人生を、もっともっと楽しみたいタイプなんですよね。親子関係というものに対する考え方にも温度差がある。話していてそう思います。

 だから僕は、彼女に自分の親と関わってほしいとは思わなくなりました。僕たちふたりがうまくやっていくのがいちばんだから」

 ここまで達観してくれれば女性側も気楽である。だがなかなかこういう男性が増えないのは、やはり「結婚したら女性が男性側の名字を名乗ること」が多く、男性側からすると、「うちの籍に入ったような感覚」になってしまうことも関与しているのではないだろうか。

 個人と個人の意志のみによる結婚が当然になるのは、まだまだ先の話なのかもしれない。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング