好きな彼の前で「も、漏れそう…」尿意に追い詰められて狂っていく私

女子SPA! / 2020年8月29日 8時47分

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 夏といえば、祭りに海水浴、花火大会。今年は新型コロナの影響で、全国的にイベントが軒並み中止となっていますが、これまでに初デートや告白など甘酸っぱい思い出を持っている方も多いのではないでしょうか。

 社会人として働く箕輪由香さん(仮名・24歳)も大学生時代に、真夏の夜の海で初恋の先輩に告白したというなんとも甘酸っぱい思い出の持ち主です。

 しかし、予期せぬ邪魔者に散々振り回されることになるのです。

 そう、その邪魔者とは、ズバリ「尿意」……!

◆海で二人きり。告白するしかない雰囲気にドキドキ

「大学3年生の夏、同じサークルでずっと好きだった一つ上の先輩と二人で食事に行ったんです。自然豊かなちょっと田舎まで行って、二人だけの時間を堪能(たんのう)して。その帰りに『少し歩くけど、海でも散歩しないか?』と言われて、もうこれは告白するしかない! と最高のシチュエーションに浮かれていたのですが……」

 手に持ったビニール袋には何本かの線香花火と、ちょっとほろよいになる甘いお酒。

 こんな最高の状況なら「むしろ向こうから告白されるかも」とかなり舞い上がっていたそうです。

「どんどん日が暮れて、赤く、そして薄暗くなる海。二人で線香花火をもってしゃがみ込んで、自然と近くなる距離。そしてときめきを加速させる、ほんのり甘いアルコール……。

 こんなのもうどちらからにせよ、100%告白タイムでしょ! という状況でした。サークル内の噂では、先輩も私のことを気になってくれているという話も聞いていたので、テンションも自然と上がるじゃないですか。

 でも、でも、そんなときに私が猛烈な“尿意”に襲われたんです」

◆周囲にトイレはゼロ。さあどうする!?

 二人の周りには海と砂浜しかなく、とにかく自然豊かな場所。

 しかし容赦なく尿意は襲ってきます。

「近くのコンビニは!?」……スマホでググっても、近くにコンビニは見当たらず、

「駅へ戻るか!?」……最寄りの駅までは徒歩で20分以上はかかってしまう。

「その辺の草むらで!?」……周辺に草むらはなく、大好きな先輩の前で開放的すぎる行為なんてできません。

 なによりも、この最高の雰囲気を少しでも壊したくないという思いから、トイレに行きたいということを言い出せなかったそうです。

◆容赦なく襲って来る尿意に、ボックスステップで挑む

「でも1時間が過ぎたころ、さらにお酒を飲んでいるのもあってもう我慢できないくらい尿意がこみ上げて(?)きたんです。

 止まらない恋心。

 とめどない尿意。

「もじもじと我慢しているのを先輩に見られたくないので、まずはとにかく先輩にお酒を進めて酔わせようと。急にぐいぐい飲まされるので先輩も戸惑っていたんですが、それでももうじっとしていられないくらい膀胱がパンパンになって。

 砂浜を行ったり来たりしたり、意味もなくボックスステップをやってしまったり(ダンスの基本ステップで、4歩で足を四角形に動かす)……。先輩もいい感じに酔ってくれてはいるんですが、それでも変だと感じたのか『急にどうしたの?』と困った顔で何度も聞かれてしまいました」

◆全力のコンテンポラリーダンスからの、海へダイブ

 酒をやたら勧めだし、突然ウロウロと歩き回ったと思いきやボックスステップを踏みだす女性。実際にその場にいたら誰でも困惑しそうですが、それだけでは終わりません。

「もう歩いたりステップを踏んだりではごまかせないくらいまでに達してしまい、『わ~キレイ♪』と花火を振り回してコンテンポラリーダンスを舞わないとガマンできなくて……!」

 コンテンポラリーダンスは、最近では歌手の瑛人さんの『香水』のミュージックビデオでも広く知られましたが、全身で感じるままに感情や動きを自由に表現する、前衛的なダンスです。

「花火を振り回しながら、突然全力でコンテンポラリーダンスを踊られたら誰だって怖いですよね。『何してるの』って笑ってくれてはいたんですが、どこか引き気味でした。そして尿意をガマンして1時間半。もはやコンテンポラリーでは耐えきれず、かといって今更駅のトイレまで歩けません。その結果、泥酔したふりをして波打ち際にドボンと……」

◆恋の行方はどうなった?

 先輩は一連の行動に相当引いてしまい、ハンドタオルや上着を貸してくれたものの、その後自然と疎遠になってしまったとか。尿意のせいで悲しい結果になるなんて。

「私も突然踊られて海に入られたら、そりゃあ引きますもん(笑)。タイミングが悪かったなーと割とすぐ切り替えられたんですが、先輩がサークル内でその話をしてしまったみたいで。しばらくの間は友達から『コンテンポラリー箕輪』と、なんとも恥ずかしいあだ名で呼ばれ続けました」

 人の失態を軽々しく話すなんて……。

「その程度の男だと思って、余計にすぐ吹っ切ることができた」と語る箕輪さん。

この事故(?)をきっかけに、常に早めにトイレに行くようになったそうです。

 しかし、夜の海+コンテンポラリーダンス+海にダイブ。たしかにちょっと怖いかも……。

―あの夏の黒歴史―

<文/赤山ひかる イラスト/真船佳奈>

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