モテ男と結婚したら、結婚式の当日に女と…。離婚してわかった失敗原因

女子SPA! / 2020年9月15日 8時47分

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 恋愛や結婚に、万人にあてはまる成功法則があるわけではない。ただ、「この結婚、失敗だった」と思っている女性たちの話には、きっと参考になるポイントがたくさんあるはずだ。

 今回は、モテる男性を自分のものにしたいと頑張って結婚したものの、不倫されて離婚した女性に話を聞いた。

◆モテる彼を自分のものにしたくて

 モテる男性から「つきあってほしい」と言われると、女性としては舞い上がりがちだ。社会的地位、財産がある男性でも同じこと。つまり、他より秀(ひい)でた男性に求められる自分もまた、他の女性より秀でていると思えるからだ。

「私がいたのは女性が多い職場でした。女性10人に対して男性1人くらいかなあ。ま、上層部は男性も多かったですが、現場はそんな感じでした」

 アサヒさん(35歳)は28歳のころ、女性6人を束ねるチームリーダーに抜擢された。その上司となったのが3歳年上のショウタさんだった。彼は他の営業所から異動してきたのだが、モテると社内中で噂だった。

「かっこいいんですよ、本当に。顔もいいしスラッとしていて。学生時代はずっとテニスをしていていい成績も残していたようです。女性の扱いにも慣れているようで、私たちのチームも一気に活気づきました」

 アサヒさん自身は、彼に個人的な興味はなかった。モテる男は、実際つきあうと、きっと性格も悪くて一緒にいてもおもしろくないと思い込んでいたのだ。

「ところが一緒に仕事をしてみると、判断は早いし行動力もある。信頼できる上司だと感じました。私がチーム内の意見統一が図れずに困っていたときも、親身になって相談に乗ってくれた。だんだん個人的にも惹かれていったんです。こういう男性に惹かれても恋に発展などするはずはない、私はきれいじゃないしといじけていました」

◆「結婚を前提につきあってほしい」と言われた

 抑えれば抑えるほど、恋心は募っていく。半年ほど経ったある日、彼女はショウタさんから食事の誘いを受けた。ちょうど話し合わなければいけない仕事の案件があったため、ディナーミーティングだと思っていたという。

「指定された店に行ったら彼しかいなかった。私はてっきりその上の部長も来るんだと思っていたんです。そうしたら彼が『今日はデートだよ。仕事のことは忘れよう』と。ドキドキしました。

 彼は念入りに私の好みを尋ねてくれて、さらにいちいち『これとこれ、どっちがいい?』と細かく聞いてくれる。ちょっと上品なビストロだったんですが、オーダーのしかたもスムーズでかっこよかった。フランス語もできるとわかって、さらに私のテンションは上がりました」

 子どものころの話、学生時代の話で盛り上がった。彼女も高校時代、少しテニスをしていたと話すと、じゃあ、今度、一緒にテニスをしようという話に。

「だけどもうラケットもウエアももってないと言うと、週末、一緒に買いに行こうって。話がトントン拍子に進んでいきました」

 そうやって会い、一緒にテニスをしているうちにどんどんいいムードになっていく。それでも彼女はショウタさんが自分を好きになっているとは信じられなかった。

「3回くらい一緒にテニスをしたあとだったかな、カフェでお茶しながら、『今度はテニスだけじゃなくて映画に行かない?』と彼が言い出したんですよ。私が一瞬、返事にとまどったら、彼がにっこり笑って『結婚を前提につきあってほしい』と」

 待っていたセリフだった。彼の目をじっと見ると、彼はさらに彼女のほしい言葉をくれた。「アサヒさんのことが好きなんだ」。その言葉に彼女は満足した。

◆ときどき疑惑はあったけれど

 社内恋愛が禁止されているわけではなかったが、会社内でアサヒさんは彼との関係は内緒にしていた。他の女性たちから嫉妬されるに違いない。仕事しづらくなるのは困る。

「内心、自慢したくてしかたがなかったんですけどね。彼に愛される私ってどうよ、と思ってた。ときどき、彼の噂も耳に入ってきましたよ。この前、どこそこで彼がモデルみたいな女性と腕を組んで歩いていただの、人妻ともつきあっているらしいだの。彼が好きなのは私だけだという自信が揺らぐこともありました」

 彼にそれとなく聞いてみても、もちろん認めるはずもない。「好きなのはアサヒだけ」と抱きしめられればすべての疑惑は溶け去っていく。

 ときどき連絡がとれなくなっても、彼女は彼を信じてつきあい続けた。だがあるとき、彼女は同じチームの女性から、「実は私、上司(ショウタさん)とつきあっているんですが、先輩にだけお知らせしておきますね」と言われた。さすがにそのままにはできず、ショウタさんにその話をしたが、彼はそんなことはないの一点張り。

「本当に浮気してないなら、今すぐ私と結婚してよと迫ったんです」

◆結婚パーティの裏で同僚と揉めていた

 思いがけなく、彼はすぐにイエスと返事をしてくれた。アサヒさんはすぐに準備を始め、その1ヶ月後、ふたりは結婚。レストランを借り切ってパーティを催した。

 友人や仕事仲間からは、「あのモテ男を落とすなんてすごい」「彼が選んだのがアサヒだったなんて」と賞賛されたり妬まれたり。それでもアサヒさんはうれしかった。

「ただ、そのパーティの最中、彼が消えたんです。みんなわいわい談笑していたので、こっそり抜けて探しに行くと、レストランの裏で彼と、例の同僚が揉めてた。

 彼女は泣いて彼にくってかかって、彼がなだめている感じでしたね。私、彼女に『私の夫だから、金輪際、手を出さないでね』と言って彼を引っ張ってパーティに戻りました」

 勝ち誇った気分だった。

◆結婚後も同僚と関係を続けていた夫

 結婚を機に彼女は別の営業所へと異動、新婚生活はそれなりに楽しかったという。

「仕事帰りに待ち合わせて食事をして一緒に帰宅。幸せでした。2年ほどたって妊娠、産休に入ったころ、実は彼の浮気が発覚したんです。相手は例の彼女。ふたりは結婚後も関係が続いていたんですよ。そのショックで私は産気づいて、子どもは少し早く産まれてしまいました。悔しくて悔しくて、赤ちゃんを抱いて泣きましたね」

 夫が駆けつけてきたとき、彼女はそのまま追い返した。子どもを抱かせたくなかったのだという。彼女の母や義母がいる前で、夫を罵倒をもした。

「義母に、母親になったのにそんなに情緒不安定だったら、ますます男の気持ちは離れるわねと言われてまた激怒。母が『帰っておいで』と言ってくれたのに救われました」

 退院後、子どもを抱いてそのまま実家へと向かったアサヒさん。一度も子どもを夫に会わせることなく離婚したという。

◆相手選びと、結婚を迫ったことの両方が失敗だった

 あれから2年。

「今思えば、そもそも相手選びを間違えました。彼は結婚相手にはしないほうがいいタイプ。やはり火のないところに煙はたたない。彼の女性についての数々の噂は本当だったようです。仕事はできるのに、女には本当にだらしないというか見境ないというか。そこに嫉妬の炎を燃やして結婚を迫ったのも私の失敗でしたね」

 ただ、営業所は別とはいえ、ふたりは同じ会社に勤めている。顔を合わせることはないが、情報は入ってくる。

 彼は今も独身、例の彼女とはいつの間にか別れていたのだろう、彼女は会社を辞めて田舎に帰ったとか。気軽につきあえる女性を同時並行的に何人か手にしておきたいというのが彼の本音なのだろうとアサヒさんは思っている。

「娘も2歳半になってかわいい盛り。でも彼は娘の顔も知らない。何度かせめて写真でもと義母から連絡がありましたが無視しました。それがせめてもの私の夫への復讐でしょうか」

 イケメンでマメでやさしい男であっても、もちろん浮気などしない人もいる。モテる男とつきあったときは、彼にどれだけ追わせるかという高等テクニックが必要になるのかもしれない。

―シリーズ「結婚の失敗学~相手選びの失敗」―

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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