自分も毒親になりかねない恐怖 「見て見ぬふり」も子にとっては毒

女子SPA! / 2020年10月30日 8時47分

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 こんにちは。恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 2回にわたり、毒親について母娘*謎解きカウンセラーの高橋リエさんにお話を聞きました。「毒親かどうかの判断の基準は、子どもがどう感じているか」であることや、自分の親が毒親だった場合、どのように付き合っていけば良いのかなど、教えてもらいました。

※毒親=米国のスーザン・フォワード(医療関係のコンサルタント、グループ・セラピスト)が作って1989年の著書で使った言葉。学術的な定義はない。

 しかし、ふと疑問に思うことがあります。それは毒親ってほとんどが母親なのか? そして、自分が今後毒親になる可能性もありうるのかという不安です。今回は、筆者の実体験も少し交えながら、「自分が毒親にならないため」に今できることを考えます。

◆毒親は「母」だけじゃない

 毒親と聞くと、多くの方が母親をイメージすると思います。実際毒親の多くは母であることが多いのですが、中には「毒父」もいるといいます。

「正直、母親だけとか、父親だけといった、片方だけが毒親であることは少ないです。お母さんが凄く怖かった経験の方は『せめて父親だけでも』と無意識に考え、父親を美化していたりします。しかし、毒の種類が違うだけで、だいたいどちらも毒親であることが多いんです」(高橋さん。以下同)

 一般的に、子どもは同性の親を批判的に見やすいといい、男性は父親にモラハラされたという思いや恨みを抱えている人が多いのだとか。また母と父はお互いが毒親であることがほとんどで、パターンも似通うことがあるそうです。

「例えば子どもに罵詈雑言を浴びせる『ジャイアンタイプ』の母親は、見てみぬふりをする『事なかれ父親』と相性がいいです。一見すると毒なのは母親ですし、優しい父という印象を抱きがちですが、父親が子どもを母から守ってくれることはありません。逆に母が怒り出すとどこかに消えてしまったり、母親の肩を持ったりするので、別タイプの毒と思って良いでしょう」

 確かに一方が極端に強く、もう一方が尻に敷かれる関係の夫婦はよく見かけます。攻撃する親も毒ですが、守ってくれない親も改めて考えると、れっきとした毒親なのです。

◆自分も毒親になりかねない不安

 今回高橋さんのお話を聞いて、自分の生育環境を改めて振り返ると同時に、私は1つの記憶を思い出し背筋がヒヤッとなりました。それは「自分も毒親になっていたかも……」という記憶です。

 24歳で結婚をしていた私は、当時の夫と「もし子どもができたら、どのように育てたいか」といった話を雑談ベースでしたことがあります。

 その時は「多少なりとも厳しく育てた方が子どもはタフに育つと思うから、べた褒めすぎる育て方はどうかと思う」と言った記憶があります。それに対し夫は「俺もそう思う。なんならちょっと鉄拳制裁くらいあった方がいい」と言っていた記憶があり、私も当時は同意していました。

◆10年前に子どもがいたら…ゾッとする

 しかし10年ほど経った今は、この考えは大きく間違っていたと理解しますし、あのまま子どもを授かっていたら毒親になっていたのではないかと思うと、怖くなります。

 そもそも、私が考えていた「厳しい育て方」や「多少の鉄拳制裁はOK」という考えは、完全に自分の父親から受け継いた教育方針です。それがあきらかに“毒”であったことを今では認識しているので、同じ道を歩まなくてよかった……と心底ホッとします。

 子どもは親を見て、親を基準に様々なことを学ぶといいます。だからこそ、コミュニケーションの歪みも引き継がれやすいのですが(もちろん全員ではありませんが)、改めて今後子どもを持つことがあったら、気をつけようと思えます。

「最近はインターネットに色んな情報が載ったことで、毒親育ちも気づきやすくなりました。向き合って解消するのは大変ですが、気づくのが早いと出来ることも増えますから、いい時代になったと思います」

 確かに昔は、自分の家や両親がおかしいと気づくことも一苦労でした。現在はヨソがどうかは調べればいくらでも分かる時代ですし、対処方法も沢山出ています。だからこそ、毒親について悩んでいる人は、無理せず自分らしく解決に向かっていければと思うばかりです。

【高橋リエ・カウンセラー】

子供の不登校・ 再不登校を経験して、自身が重度のアダルトチルドレンだと気づく。

心理療法を学びながら自身の問題に取り組むうち、現実はすべて意識の現れで、意識が変われば現実も変わると、身をもって確信。「心理相談所 成城カウンセリングサロン」を運営。著書に『気づけない毒親』『お母さん、私を自由にして!』ほかがある。twitter:@takahashi_rie_

<取材・文・イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518

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