持病の激しい痛みを癒すのは、運命的に出会った2匹の猫ささみ&せせり

女子SPA! / 2020年11月13日 15時46分

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2匹は飼い主も羨むラブラブっぷり

【○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.26】

「私は線維筋痛症と脊椎関節炎という病気を患っていて、麻薬に近い鎮痛剤を使いながら生きています。まったく動けない日もよくありますが、猫たちが来てから元気な日が増えました」

 そう語るのは「ささみ」と「せせり」という、おいしそうな名前の愛猫たちと暮らす、ひまりさん(@mijinko2070)。もともと犬派だったひまりさんは「猫は宗教」と表現するほど、猫に魅了され、犬1匹と猫2匹の賑やかな生活を楽しんでいます。

◆野良の子猫と8万円のソマリを迎えて

 人生で初めての愛猫・ささみくんと出会ったのは、他県に住む友人から「知人の親戚の庭で野良猫が4匹、子猫を産んだ」という連絡を貰ったことがきっかけ。

 写真を見たひまりさんはグレーの子猫に一目ぼれ。家族に相談し、おうちに迎えることにしました。

「こんなにかわいい子を貰っても大丈夫なのかなと心配になるくらい、かわいかったです」

 ユニークな名前になったのは、先住犬が「ちまき」だったから。

「同じような感じがいいなと思い、ささみにしました」

 それからしばらく経ったある日、ひまりさんは猫用のおやつを買いにペットショップへ。すると、ソマリの子猫が8万円で売られていました。なぜ、こんなに安いのか。店員さんに話を聞くと、健康には問題ないけれど、胸骨がゆがみ、飛び出しているから訳ありとのこと。

 たったそれだけで訳ありなのか……と不思議に思いつつも、「こんなかわいいソマリをうちの子にできるチャンスなんて2度とない」と思い、帰宅後、家族に懇願し、おうちに迎えることに。名前は友人から提案され、ささみくんと兄弟感が出る「せせり」にしました。

◆相思相愛な関係を壊さないために

 多頭飼いをする上で、最初の試練となるのが初対面のさせ方。

「実は対面のさせ方を失敗してしまって……。箱に入っていたせせりを先住犬とささみが箱を覗き込んだので、パニックになってしまいました」

 ひまりさんは手を血だらけにしながらも抱き上げてなだめ、せせりくんをケージの中へ。少しずつケージから出す時間を増やしていこうと考えました。しかし、翌日の朝、ケージからせせりくんが脱走!

「ビックリして探していたら、ささみと遊んでいました(笑)。もう、唖然です。」

 そこから2匹は、相思相愛の仲に。抱きつくように毛づくろいし合ったり、1本の「ちゅ~る」を2匹で舐め合ったりと、ひまりさんが嫉妬してしまうほどラブラブ。だからこそ、関係性を壊さないよう、ひまりさんは愛情を平等に配っています。

「どっちかに構っているとき、構っていない方は意外とこっちをじっと見ているので、必ず後から構うようにしています。特にささみは自分からは来ないので、おもちゃで遊んであげたりしてスキンシップを取っています」

◆なにごとも“平等に”がマイルール

 そして、おやつも平等に。「ちょうだいアピール」が強いせせりくんに押され、ささみくんが食べ物の恨みを募らせないよう、配慮しています。

 そんな2匹は、性格が真逆。抱っこが嫌いなささみくんは、とにかく人見知りで慎重。喉を鳴らすのは、ひまりさんの前でだけ。

「耳を澄まさないと分からないほど小さな音なのですが、本当に本当に愛おしいです」

 対して、せせりくんは人間が大好き。ソマリは図鑑などで「愛情深く、茶目っ気たっぷり」と記されていることも多いものですが、まさにその通り。スキンシップを求め、新しいおもちゃにはいつも大興奮。

「撫でて欲しいときは、いきなり目の前でゴロンっと寝転んでお腹を見せてきます」

◆愛猫の病気が判明して募った「幸せにしたい」気持ち

 しかし、そんなせせりくん、実は最近、猫コロナであることが判明したそう。お店側の説明では健康に問題はないとのことでしたが、迎えた日から下痢や軟便が続いていたため、ひまりさんは原因を突き止めようと必死になっていました。

「お店に問い合わせ、病院に連れて行ってもらったり、個人的にも何度も病院へ連れて行ったりしていましたが原因不明で……。お腹の薬も効果がなく、食物アレルギーかもしれないと思って、フードを何十種類試しても改善せず。子猫だったので、あまり詳しく検査出来なかったのもありました」

 しかし、うんちに血がつくことがあったため、大きな病院へ転院。獣医師から提案され、それまでとは違った糞便検査をしてみると、猫コロナウイルスであることが発覚。腸炎が起き、必要な細菌がほぼいなくなっていることが軟便の原因でした。

 ようやく病名が特定できたものの、猫コロナは治らないことやうつることを聞き、ひまりさんは落胆。

「病気が分かる前から、ささみと暮らしているので、うつっているのはほぼ間違いない。でも、今更、仲の良い2匹を離すことは考えられませんでした」

◆自分を責めながらも、2匹を愛し続ける

 この一件を受け、ひまりさんはささみくんに定期健診やワクチン接種しかしていなかったことも気になり、猫エイズと白血病の検査を行うことに。すると、結果は白血病陽性。

「感染源はおそらくお母さん猫。せせりは購入前にワクチン済みで、購入後にもワクチンをしているので、もしかしたらかかっていない可能性もありますが、グルーミングし合っているので、恐らくかかっていると思います。引き取ったときに健康診断だけでなく、血液検査をしていれば防げたことなので本当に申し訳ない」

◆自身と愛猫の病気と闘う覚悟を決めた

 自分を責めつつも、2匹の愛猫への愛を募らせるひまりさんは自身の病気と闘いながら、愛猫の病気とも闘う覚悟を決めました。

「できる治療があるなら惜しむつもりはないし、ささみもせせりもとにかく幸せにしてあげたい。天寿をまっとうでき、うちの子で良かったと思ってもらえるように頑張ります」

 自分の非と向き合い、お店側の非を責めようと考えていないひまりさんの想いを知ると、「命に責任を持つことの意味」を改めて考えさせられます。家族になったペットが病気であることが分かったら、どんな選択をしていけばいいか――。

 命の取捨選択ができてしまう私たちは周りの情報を鵜呑みにしすぎず、そんな問いを自分に投げかけながら小さな家族を迎えていく必要があるのかもしれません。

<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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