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豚のかたまり肉がほろっほろに。人気BBQ料理「プルドポーク」を味わう

女子SPA! / 2021年4月12日 8時44分

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ファッツ・ザ・サンフランシスカンの「プルドポークサンド」

近年のBBQブームでは新たな料理が次々と紹介されているが、なかでもプルドポークは日本人好みの食感や味が受け、徐々に市民権を得つつある。旨味が詰まったそのお味は!?

◆旨味たっぷり!絶品プルドポーク

 野外での食事が心地いい季節になると、恋しくなるのはやはりBBQ(バーベキュー)。豪快に焼いた熱々の肉を頰張る幸福感は何物にも代え難い。しかし、自分で調理するのは、準備をするにも肉を焼くにも、後片付けにだって時間がかかって面倒だ。

 だからこそ、BBQ料理は店で味わうに限る。なかでも、注目度が急上昇中のプルドポークは、時間も手間もかかるため、プロの腕による本格的な味を楽しむのがベターだ。

 プルドポークを知らない方のために説明しよう。このアメリカ南部発祥のBBQ料理は、豚の塊肉に低温で時間をかけて火を通してから、細かくほぐしてソースであえたもの。びっくりするほどやわらかく、ボリュームがあって、そしてもちろんうまい。

 今回はまだ日本では数少ない「プルドポークが食べられる店」を紹介しよう。

◆豚肉の塊を豪快に食す本場BBQ料理

 まず足を運んでいただきたいのが東京・吉祥寺の「ファッツ・ザ・サンフランシスカン」。オーナーのジョナサン・レヴィンさんが自信を持って提供する、本場アメリカのBBQ料理やハンバーガー、メキシカン料理などが食べられる店だ。

「両親の故郷であるノースカロライナに祖父母の家があって、僕が遊びに行くたびに、プルドポークを食べていたんです。その味が忘れられず、自分が生まれ育った、ここ東京でも食べられる店を探してはみたのですが、なかなか見つけられなかったので、自分で作ることにしました」

 使用する豚肉は、脂と旨味のバランスのいいアメリカ産の肩ロース。独自に調合したスパイスに12時間漬け込み、その後さらに12時間かけてスモーク。これがノースカロライナ流だそうだ。最後に肉をほぐして、モラセス(糖蜜)の甘味が決め手のオリジナルBBQソースとあえる。完成まで丸一日かかることになるのだ。

 ようやく完成したプルドポークは、程よく酸味が効いたシャキシャキのコールスローとともに、バンズに挟んでサンドとして食べるのが店のおすすめ。ほかには、でき立てのプルドポーク1本をほぐすところから体験できるコースもあるので、4~5人で訪れる際にはぜひ予約しておきたい。

ファッツ・ザ・サンフランシスカンの「プルドポークサンド」

ふかふかのバンズにプルドポークをどっさりのせて、コールスローをオン。しっとりやわらかなプルドポークはほんのりと甘味があり、嚙み締めるほどに旨味が増す。1485円(ランチタイム、単品)

◆ランチタイムにはキッチンカーで気軽に

 プルドポークが食べられるのはレストランだけではない。実は、テイクアウトをして職場や自宅などで味わうのも可能だ。こちらの「ユウキチカフェステイション」はプルドポークを看板メニューとして掲げるキッチンカー。ランチタイムに都内のほか、埼玉県や神奈川県などでも出店している。

 もともとはキッチンカーでホットドッグを販売していたという店主・上矢祐一さん。何か珍しいものを店のウリにしたいと考えていたところ、アメリカ好きでキャンプ好きということでプルドポークに行き着き、何度も試行錯誤を重ねて現在のレシピを確立させた。

「ウチのプルドポークは、フライパンでしっかりと焼き目をつけてから、香味野菜やスパイスと一緒に圧力鍋で80分間ほど煮込んでいます。だからすごくジューシーなんですよ」

◆“つゆだく”状態のプルドポークはライスとの相性も抜群

 看板メニューのプルドポークオーバーライスを食べてみると、旨味たっぷりの煮汁をまとった“つゆだく”状態になっているため、ライスとの相性も抜群だ。

 味つけは比較的マイルドなので、ソースやコールスローなど副菜とあえて、少しずつ味変しながら食べるのがいいだろう。トッピングにチーズ、サルサ、アボカド、温泉卵などを選べるのもうれしい。

 元はアメリカの家庭料理なので調理法や味つけは家族や地方によって少しずつ異なる。いろんな店で味比べをして楽しみたい。

ユウキチカフェステイションの「プルドポークオーバーライス」

ターメリックライスの上にプルドポークをのせ、シーザーサラダソースとスイートチリソースをたっぷりと。酸味爽やかな自家製コールスローのほか、トマトやブロッコリーなど野菜も豊富。800円

◆米南部名物BBQと奴隷制度の関係

 豚や牛の塊肉を数時間から1日かけて焼き上げるBBQは、アメリカ南部の名物。

 しかし、煙やニオイに長時間さらされる焼き手の仕事は過酷であり、植民地時代にはアフリカから連れてこられた黒人奴隷が、その役目を担っていたという。奴隷制度が浸透していた南部の名物料理になっているのはそうした経緯があるからだ。

 ちなみに、BBQの語源はハイチ語「バルバコア(丸焼き用木枠)」。

<取材・文/吉田 けい 撮影/土居麻紀子>

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