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あなたは大丈夫?更年期が早く来てしまう女性の“意外な共通点”

女子SPA! / 2021年9月13日 15時47分

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 こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。

 アラフォー世代ではまだ意識している人も少ない「プレ更年期」。しかし、早い人では30代後半から「プレ更年期」の症状を感じ始めるといいます。

 前回記事ではプレ更年期の仕組みや症状について、「対馬ルリ子女性ライフクリニック」の産婦人科医・石山尚子先生に話を聞きました。

 石山先生いわく、プレ更年期でよく訴えられる症状は、月経周期や量の変化。しかし、生理の変化をはじめプレ更年期で見られる症状の数はなんと200にものぼり、個人差もかなりあるのだとか。そのため、原因の判断はとても難しいようです。

 今回は、私たちが実際に体調の変化を感じ始めたときどう対処をしていけばいいのか。また、早めにできる日常での対策にはどんなものがあるか。この2つについて、先生に解説をお願いしましょう。(以下、「」内コメントすべて石山先生)

◆更年期が早めに来る人、来ない人の違いはあるの?

 更年期障害には、まことしやかに多くの“うさんくさい説”がささやかれています。「初潮が早いと更年期障害が重くなる」とか「妊娠経験があったほうが更年期障害は軽い」とかとか。しかし先生によると、初潮の時期や妊娠経験と更年期障害の程度には関連性がないそう。では、更年期が早めに来る人や、重くなる人などに共通の傾向はないのでしょうか。

「更年期の不調には、ホルモンバランスの問題と自律神経の問題、この2つが複雑に絡んでいます。その性質上、ストレスがかかった生活をしている人は、プレ更年期が早めに来たり、症状が重くなったりする傾向があるように思います。

 例えば、子育てと介護が重なっている時期の人や、更年期に差し掛かったタイミングで親しい人との別れがあった人などです。大きな環境の変化はストレスにつながり、そこで発生した負荷が更年期も合わさって不調として出やすくなります」

 前回記事では、プレ更年期の元となる女性ホルモンの乱れがどうして起きるのか、会社のチームで喩(たと)えながらその仕組みを紹介しました。

 女性ホルモンは「脳の司令塔である視床下部(部長)→同じく脳にある脳下垂体(課長)→卵巣(プレイヤー社員)」という順番で信号が送られ、正しく作用した結果、卵巣から女性ホルモンが放出されます。

 自律神経は、司令塔である視床下部(部長)の信号をコントロールする働きがあります。ストレスによる自律神経の乱れは、視床下部が発する指令に影響し、巡り巡って卵巣にも正しい刺激がいかなくなり、卵巣の衰えと合わさって、さらなるホルモンバランスの乱れを誘うというわけです。

◆卵子の数の目安「AMH検査」についての誤解も

「月経は、本当にちょっとの事で乱れたり止まったりします。また卵巣の衰えでいうと、AMH(アンチミュラー管ホルモン)と呼ばれる、『卵子の数の目安』を指す数値を図ることもしますが、これも一部で誤解が生じています。

『AMHの数値が高い=これから成長する卵子がまだ体内にいる=卵巣の衰えは遅い』と誤認識している人がいるんです。しかしこれも、厳密には閉経と完全に関連しているものではありません。

 更年期に重要なのは、あくまでも女性ホルモンが放出され、そしてバランス良く機能しているかです。その観点でみると、潜在卵子がまだ体内にあるかどうかは無関係とは言わないものの、プレ更年期症状に直結しているわけではないんです」

 AMHとは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンの名称。この検査数値によって、体内にある卵子の数の目安が分かるとされており、妊娠希望者が目安として検査を受けるケースも多いです。

 更年期になると、これも1つの目安として検査はするものの、AMHの数値をもって更年期かどうかを判断するものではないのだといいます。

◆40代で生理がストップ! 閉経か妊娠か、自律神経の乱れか?

 早い人では、30代後半から始まるとされるプレ更年期。実は筆者も、35歳のとき急に生理周期が乱れ、不正出血が止まらなくなった時期がありました。

「もしかして、これが噂のプレ更年期??」と不安になったものですが、結果としては、女性ホルモンの値に異常な点はなく、自律神経の乱れからくる、ホルモンバランスの変化であると診断されました。

 これは個人の例ですが、30代後半~40代であれば、生理が止まったり不正出血があったりしたら、原因はプレ更年期や自律神経の乱れ、さらには妊娠や婦人科系の病気の可能性も考えられますよね? 一体どう見分けたら良いのでしょう。

「40代で生理が止まった方でも、性交渉がその時あれば、妊娠と月経不順(閉経も含む)、両方の可能性があります。見分けるには妊娠検査薬などで確認をするしかありません。婦人科の病気の場合は個人で見分けるのは難しく、クリニックでの内診や血液検査で見分けていくことになります」

◆ホルモン補充療法などで体の変化をみることも

「40歳未満で閉経をイメージする方は少ないですが、これは医学的には『早発性卵巣不全』と言われており、少数ですがいらっしゃいます。

 また40代であれば1年間月経が来ていなかったとしても、中にはまばらだけれど復活する方もいます。こうした可能性を探るには、ホルモン検査をしつつ『ホルモン補充療法』などで体の変化をみていくことで判断ができます」

 ホルモン補充療法とはホルモン療法の一種で、その名の通り不足しているホルモンを投与し補い、体の良い変化を期待するものだそうです。ホルモン補充療法にも様々な種類があるそうですが、効果には個人差があるため、“何か出してもらって即改善”ではありません。信頼できるクリニックと、二人三脚で改善を目指すことが理想、とのことです。

◆今すぐできる、2つの更年期対策

 ここまで、奥が深い「プレ更年期」をはじめとしたホルモンバランスの変化による不調について、様々な角度から紹介しました。ただ、更年期の諸症状は「病気ではない」と思っている人も多く、不調を感じても我慢をしたり、適切な対策を取ったりできないケースも多いといいます。

 それなら、少しでも自分で症状を抑えることはできないものでしょうか。先生に「今からできる日常生活の中での予防策」について教えてもらいました。

「1つは、自律神経を整えるために規則正しい生活を送ることです。自律神経を整える生活は、更年期に限らず、常に心がけていただきたいところです。

 あとは、自分での対策ではないのですが、相談できる婦人科を見つけ、日頃から体のケアとして、医師とコミュニケーションを取っていただきたいです」

◆元気な時から、ホルモン療法の得意なクリニック探しを

「例えば、年1回の子宮がん検診や乳がん検診の時に、合わせて最近の体調の変化を記録しておき相談してみるなどで良いと思います。その際婦人科選びのポイントとして、ピルの処方やホルモン療法を得意としているクリニックを見つけられるといいですよね。

 婦人科医といっても、その得意分野は医師により異なっています。ホルモン療法に詳しい医師でないと、いざプレ更年期になったから薬をどうするかといった相談をしても、患者さんの満足がいく処置ができないケースもあると聞いたことがあります。相性の部分も大きいですが、ぜひ元気な時から、こうした信頼できるクリニック探しは始めてみてください」

 筆者は以前、20〜30代向けにウーマンズヘルスについて取材したことがあるのですが、その際も「かかりつけ医を持つことの需要性」について話が出ました。婦人科系の不調は、がんのような一部の疾患をのぞけば死に直結しにくいという特性上、後回しにする女性が多いのだといいます。

 でも、一生付き合う体のことを一生かけて学び、そしてケアして自分なの答えを見つけていけた方が、人生はいつまでも健やかに輝けるはずです。

 もし今「あれ?」と思う違和感を覚えている人がいるならば、ケアする道を一歩踏み出してみる。それだけで、人生の快適度はうんと変わっていくかもしれません。

―30代から知っておきたい「更年期」のこと―

【石山尚子】

1996年富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業。産婦人科専門医。富山大学附属病院および関連病院勤務の後、2007年より対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座勤務。

<取材・文&イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518

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