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婚活相手との“おはようLINE”が苦痛「でも言えない」34歳女性のため息

女子SPA! / 2021年9月19日 8時47分

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 こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

 かつて「連絡がマメな男はモテる」と言われた時代がありました。ガラケー時代だった2000年代の恋愛ノウハウでは、女性の方がメールを送りすぎるので「女性は24時間おいてから返信しましょう」なんていうテクニックもあったのです。

 時代が変わり、多くの人が常にオンラインの現代においては、連絡がマメな男性に消耗している女性も出てきました。そんな一人である奈央さん(仮名・34歳)が、私のところへ相談に来ました。

◆毎日の「おはよう」「こんばんは」LINEが苦痛

「35歳になる前には結婚したい。えり好みしていられない年齢なのは分かっているんですが、誘ってくれる男性の方とのLINEがものすごく疲れるんです」

 実際にLINEを見せてもらいました。

男性  「こんばんは! 今日も暑かったですね! 明日も頑張りましょう」

奈央さん「こんばんは。ほんと暑かったですね(汗)。明日も頑張りましょうね」

男性  「おはようございます」

奈央さん「おはようございます」

 こんなLINEばかりが毎日毎日来るものだから、奈央さんは返信を考えるのが疲れてしまうそうです。

「悪い人じゃないし、また次会いましょうって言ってくれます。でもLINEで何を送ったらいいか分からなくて。でも、断ってももっと素敵な人に会えるとは限らないし」

「そうなんですね。このLINEを見る限り、相手の男性は奈央さんも楽しんでいると思っているんじゃないでしょうか。奈央さんが合わせて送ってくれるから」

「ぜんぜん楽しくないです。私なら付き合ってもいない人に送りませんけど。こういう場合どう返信するのが正解か分からないんです」

◆LINEの使い方に「普通」や「正解」はない

「奈央さんは、要件が明確な内容のやり取りだけにしたいのでしょうか?」

「そうですね。それなら楽です」

「それが奈央さんの理想なんですね。LINEの使い方に正解はありませんから、次にお会いしたら『LINEは待ち合わせ時間を決めるとか要件だけにしたい』と伝えましょうよ」

「え~! そんなこと言っていいんですか! 嫌われないでしょうか?」

 それで嫌われるなら、最初からそのご縁はなかったってことですよと私は答えました。

「奈央さんの取り扱い方を伝えていって、奈央さん好みに付き合い方を“カスタム”していったら、居心地がいい存在になるかもしれない。次に会うのはいつですか?」

「誘ってもらえるんですけど、気持ちが着いていかなくて『今週は忙しい』って言っちゃって。それでLINEのやりとりだけ続いているんです」

 奈央さんは意思表示が苦手でした。恋愛に限らず相手の顔色をうかがい場の空気を読み、期待を察して期待に沿うようにふるまってきたそうです。

◆今の相手が「いい男」なのか、外に答えを求めないで

 相手の好意を感じても、気持ちが付いていかない。でも結婚したいし、相手から嫌われるようなことも、断るという決断もできない。そうして現状維持で時間が過ぎていく。

 奈央さんに限らず、空気を読みすぎる真面目な女性によくあることです。そして、そんな女性は自分の特徴を無視して「外」に答えを探してしまいがち。

 奈央さんの場合は、関係を進めるのも断るのも決められず相手にどう思われるかを気にして、気が付くと「34歳 独身」「35歳 婚活」なんてキーワードで検索していろんな情報に翻弄されていたということでした。どうしたいのか、その答えはGoogleじゃなく自分の中にあるのです。

 ネットで検索をすると、「連絡がマメな男はモテる」という情報をよく見かけたという奈央さん。ある結婚相談所のブログでは、男性に向けた「女性に毎日LINEをしてアピールしましょう」という記事もあったそうです。

 自分が疲れるのであれば、相手に改善案を提案してもいいのです。普通のカップルを目指すのではなく、自分が心地よい関係を作っていける相手になりえるかどうかが重要なのです。

◆「いつがいいですか?」より「○日か□日に会いませんか?」

「じゃ、次のデートは奈央さんから誘って、その時にLINEの件を伝えましょう。こういう場面ならなんて送りますか?」

「あまり自分から誘わないんですけど、誘った方がいいですか?」

 相手任せにして、もし水族館みたいに真剣な話をしにくい場所でのデートを提案されたら、奈央さんは場の空気を読んで話ができなくなってしまうでしょう。私は奈央さんへ、次回のデートはもう自分の取り扱い方を伝えるのを目標にして、静かなカフェなどで会うことを提案しました。

「それなら『こんにちは。今度ご飯でも行きませんか? いつがご都合よろしいでしょうか?』って送ります」

 ちょっと漠然としすぎていて、日程決めるのが大変そう。お相手は、静かに話がしたいという奈央さんの心境も知りません。

「奈央さんが婚活で知り合った相手から『今度ご飯でも行きましょう』って言われたらどう思いますか?」

「社交辞令だろうなって思います」

「ですよね」

 良かれと思って「いつがいいですか?」と質問する方もいますが、プランの丸投げとも受け取られかねません。デートのお誘いは、複数の候補日とプランを出して相手が選択できるようにした方が、返信するほうも楽なのです。

 こんな文章で送ったところ相手からすぐOKの連絡がありました。

「こんにちは。○日か□日、お茶かお食事に行きませんか? ご都合いかがでしょうか? お忙しかったらそれ以降でも大丈夫です」

◆本音を言い合える関係は、努力して築くもの

 次に会った際、LINEは要件のみにして日々のやり取りはあまり好きではないと伝えたところ、相手の男性はあっさり「分かった」と言ってくれました。「何か送らないと続かないから、そう送った方がいいのかなと思っていた」と、思っていたことを話してくれたそうです。

 それから奈央さんはご縁があった男性に早い段階で「LINEのやりとりはあまり好きではなくて、LINEは会う約束をする情報伝達の手段で使いたい」と伝えるようになったそうです。

 元々、協調性が高く一度会った相手から断られることがほとんどない奈央さん。ほどなくして結婚前提で交際する男性が現れました。一緒に暮らしはじめて、相手の男性からのLINEは「終わった」「帰る」などの一言だそう。

「前はLINEの返信が上手じゃないと結婚できないと思ってました。でも、結婚したらLINEはあまりしなくなるんですね。心配しすぎてました」だそうです。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】

恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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