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「お弁当はおにぎり2個だけ」遠足ルールに物議。最高のおにぎり弁当を作ってみた

女子SPA! / 2021年12月7日 8時45分

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塩麹を使ってごはん炊いたこと、ありますか?

 先日ツイッター上で注目を集めた話題があります。それは、幼児園児の子どもを育てるお母さんによる投稿で「息子が通う幼稚園では、遠足ではお弁当は必ずおにぎり2個だけという決まりがある」というものでした。

 このお母さんは「可愛いおかずを入れてあげたい気もする」としながらも、「先生の負担もあるし、家庭による差も少ないし良いやり方」とコメントしていました。

 このツイートはSNSやネット記事を通じて話題になり、反応の多くが「キャラ弁のプレッシャーを感じなくて済むからありがたい」など、肯定的なものでした。

◆おにぎりの名誉を守りたい!最高のおにぎり弁当とは

 私自身、保育園児の子供を育てる母として、このようなルールがあることをはじめて知りました(我が子の園では、“本人が食べやすいこと、残さない量にすること”の留意事項以外、特別なルールは一切ありません)。

 そして集まっていたコメントを拝読し、複雑な気持ちになりました。キャラ弁など、凝ったお弁当を頑張って作っているお母さんを否定するようなものもあったからです。みなさんいろんなお立場で、いろんな状況の中で生きているわけですし、問題の善悪を決めたり誘導に参加するつもりはありません。

 しかしここで強く実感したのは、ルール云々の話ではなく、「おにぎりの名誉を守りたい」ということでした。“おにぎり2個”をネガティブに捉えることなく、純粋に「おにぎりってやっぱりおいしいよね!」という喜びを確認したくなったのです。

 そこで今回は、おにぎりの魅力を再発見!「心にしみる“おにぎり2個弁当”」を3例、紹介したいと思います。あくまでも参考例として、最高のおにぎり弁当を考えるきっかけになれば幸いです。

◆①おかずナシが気にならない!丁寧に作る「鶏おこわおにぎり」

 はじめに紹介するのは、定番の「炊き込みごはん(いわゆる五目ご飯と言われるジャンル)」を追求したおにぎりです。

 鶏肉を主役に根菜類やきのこ、こんにゃくなどの具材を加えて炊き上げた“おこわ”がベースになりますが、もっとも重要なのが、「味付け」と「米の配合」。冷めたときにも旨味やコクをしっかり味わえること、全体としてベチャベチャしないことを目指してレシピを精査しました。

 冷凍・解凍した際の劣化防止のため具材は、鶏、人参、ごぼう、油揚げの4種。アレンジとして海苔を巻いたり、梅干しを中に加えるのもオススメです。

【「鶏おこわおにぎり」のレシピ(米3合分)】

鶏もも肉(小口切り)…250g

もち米…2合

うるち米…1合

しょうゆ…大さじ1+3

みりん…大さじ1+3

料理酒…大さじ1+3

ニンジン(粗みじん切り)…1/2本分

ごぼう(ささがき)…1/2本分

油揚げ(粗みじん切り)…1/2枚

1.鶏もも肉にビニール袋に入れてしょうゆ、みりん、料理酒を各大さじ1ずつ加えて下味をつける(前夜に仕込んでおくのがオススメ。当日の場合は最低30分なじませる)

2.米を研いで水切りしている間にニンジン、ごぼう、油揚げを準備する。

3.炊飯器の釜に米を入れて、残りの調味料を加え、水を“おこわ3合ライン”まで注ぐ。普通の白米ラインだと水が多すぎるため、少なめにするのがポイント。

4.その上にニンジン、ごぼう、油揚げ、鶏もも肉(つけ汁ごと)を乗せ、炊飯ボタンを押す。

5.そのまま食べるのもおいしいが、おにぎりにする場合は1個分を器によそい、粗熱を取ってから握る。

◆②「クリームチーズ&おかか」「クリームチーズ&わかめ」の2種おにぎり

 続いては濃厚クリーミーな味わいが魅力の、ちょっぴり洋風なおにぎり。キー具材は「サイコロ状のクリームチーズ」なのですが、扱いやすくて便利なのが、個包装タイプ(キリ、フィラデルフィアなど)。

 そしてクリームチーズと相性が良いのが、「鰹節」と「混ぜ込みわかめ」。いずれも旨味成分が豊富で、チーズの旨味と合わさることで“旨味の相乗効果”が発揮されます。

【「クリームチーズ&おかか」「クリームチーズ&わかめ」のレシピ】

白米(かために炊く)…適量

クリームチーズ(個包装サイコロ状)…おにぎり1個につき1個

おかか…おにぎり1個につき1g程度

しょうゆ…少々

炊き込みわかめの素…小さじ1

海苔…適宜

1.炊き上がったごはんを器に取り、おかかとしょうゆ、炊き込みわかめの素いずれかを加えて混ぜ合わせる。

2.粗熱が取れたら、クリームチーズを加えて軽く混ぜ合わせて握る。お好みで海苔を巻く。

◆③しみじみ感動!塩むすびを超える「塩麹むすび」

 最後に紹介するのは、シンプルなのに極上感を味わえるおにぎりです。

 白米に塩をつけるだけの「塩むすび」が注目され、今やコンビニにも見かけるようになりました。たしかに米本来のおいしさを味わうには最高ですが、これをさらに極められないか?と考えたのが、「塩麹」を加えて炊き込んだごはんでおにぎりを作るという方法です。

 ほんのり色づくおこげを作る素となり、塩の角々しさとごはんの甘味を仲良くつないでくれるのが、“麹”。塩味と旨味が米粒を包み込んでいるため、どこを食べてもウマいのです。

 また、ラップを使えば素手に塩をつけて握るよりも防腐効果があります。一度食べたら、時間が止まるような感動を味わっていただけると思います。

【塩麹おにぎりのレシピ】

白米…2合

塩麹…大さじ1

料理酒…大さじ1

※料理酒はなくてもよい。

1.白米に塩麹と料理酒を加えて、“寿司ライン”まで水を注ぎ、炊飯ボタンを押す。

2.炊き上がったごはんを器によそい、粗熱がとれたら握る。

 米の粒立ちと香りに心酔してみませんか?

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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