フィフィ、相次ぐジャニタレ休養に「問題は日本の芸能界特有のストレス」

週刊女性PRIME / 2018年12月10日 6時0分

一見華やかにみえる芸能界だが……

【タイムリー連載・フィフィ姐さんの言いたい放題】パニック障害による、ジャニーズタレントの一時活動休止の発表が相次いでいる。11月初旬にはKing & Princeの岩橋玄樹、続く28日にはSexy Zoneの松島聡が、パニック障害の治療に専念するため一時活動休止することを発表した。同じ“日本の芸能界”にいるフィフィは、日本のタレント、そしてジャニーズが置かれる立ち位置にその要因があると考える-ー-。

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 芸能界にはいろんなストレスがあるけど、特にジャニーズ事務所に所属するタレントならではのストレスだな、と思うのは、“いきなり売れること”によるもの。

 Jr.時代から、“ジャニーズ”という枠に対するファンがずっと付いているから、いわゆる下積み、売れない時期というのが他のタレントさんと比較して少ないでしょ? 

 いきなりグループを結成して、名前をもらってデビューして、その時点でもうファンが付いている。そして、ジャニーズのプロモーション力も手伝って、さまざまな番組に出まくることで、爆発的に注目されるようになる。

 こうした、“いきなりスターになる”ことによるストレスや恐怖はすごいだろうなと思います。

 そして、売れたら売れたで、それを維持しなきゃならない。もっともっと上を目指さなければいけなくなる。このプレッシャーも大きいですよ。売れていくためには、普段の自分じゃないキャラを演じる必要性もどこかで出てくるわけで。

普通の人には戻れない

 今回休養を発表した松島さんは、テレビ番組でサンシャイン池崎さんのモノマネをハイテンションでこなしたりもしていましたよね。キャラを多少無理してでも演じなければならないストレスもあったことと思います。受けたくない仕事があっても、契約上の縛りがあって、選ぶことができない場合も多いですしね。自分で自分をプロデュースできないもどかしさもある。

 そうしたストレスが嫌で芸能人を辞めようと思っても、すでに顔が割れてしまっているから、普通の職業、バイトをすることは難しいでしょう。“普通の人”に戻れないことへの恐怖もありますよね。

 また実際には質素な生活をしていても、夢を売る商売ですからね。キラキラした生活を送ってるように見せなきゃいけないこともある。だけど、ギャラが最初から高いわけではないから、金銭的にも辛くなるし、顔割れや契約上の縛りから、人気が落ちてもバイトすらできない。生活維持も大変なわけ。

 一度芸能人になると、普通の生活がやりにくくなるんです。

 そのくせ、この時代の芸能人には一般人と同じようなモラルが求められるわけでしょ? 恋愛も破天荒に、というわけにはいかないわけ。そんなことをしようものなら、ネットを中心に誹謗中傷の嵐ですよ。

 あと、ジャニーズ特有のストレスとしては、ファンによる過剰なストーキングもあるよね。少し前に関ジャニ∞の大倉忠義さんの話題が出ていたけど、昔からジャニーズのファンの追っかけがすごいのは有名ですよね。

 そうした精神的負担はもちろん、肉体的負担もあります。不規則な仕事だから体調管理が大変だし、体力の限界もある。アイドルとして売っていれば、年齢による衰えも恐怖になりますよね。すぐに「劣化した」なんて言われてしまうから。

 そして一番辛いのは、家族から理解が得られなかったときですよね。

 私自身も芸能人をやっていて痛感するのはここです。私のように表現が過激だったりすると、「そうまでして意見を言わないといけないの?」などと理解されないときもありますし、あるいは家族を巻き込んでしまわないかという不安も常にあります。

すべてをオールマイティーにこなす必要性

 ジャニーズは、とくにSMAP以降、アイドルという枠に留まらず、タレントになることが求められていますよね。この“オールマイティさを求められるようになった”ということも、ストレスの大きな要因だと思います

 いままでは歌ったり踊ったりといったアイドル活動がメインだったけど、俳優をやったり、芸人に近い立ち位置でバラエティに出たり、さらにはキャスターとしてニュースに出ることもあるわけで。なかには苦手な分野だってあるだろうし、すべてをオールマイティにこなすには、努力もいるし大変だろうなと。

 同時にこれは日本の芸能界特有の問題なんだけど、海外にはそもそも“タレント”という職業はないんですね。例えば、空港の入国審査で職業を聞かれて「タレント」と答えたところで通じない。

 映画俳優は映画だけ、ドラマ俳優はドラマにしか出ないといったように、能力を発揮する場所が絞られていることが多いんです。“タレンティッドな人”といった使い方をする場合はあるけど、才能のある人ってイメージで使うだけ。あちらのスターは、しっかり分業されていて、分野の垣根を越えていろんなことをやっている人はほとんどいないんですね。

 この“タレント”という立ち位置、日本の芸能界特有の、幅広い活動が求められるという点も、精神的にキツいところに陥りやすい一因なんじゃないかと思います。

<構成・文/岸沙織>

週刊女性PRIME

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