<慶應横浜初等部合格>年間学費が最高峰でも「元が取れる」社中協力の校風

週刊女性PRIME / 2019年6月28日 22時30分

横浜初等部

【小学校受験のお作法2.0】親子力を合わせ、厳しいお受験を乗り越えるためにも、先人たちのリアルな合格体験談はあらかじめしっかりと知っておきたいもの。しかし、幼児教室などで登壇する合格者の経験談は、幼児教室の先生たちのフィルターがかかった内容になりがち。実際にはいろいろな教室に行っていたのに「わが家は本当にこちらの教室のみでした」とコメントされることもあるそう。そこでここでは、お受験コンシェルジュ&戦略プランナーのいとうゆりこさんが、合格者のお母様たちにインタビューを実施。合格するまでの道のり、そして入学後の様子など“生”の声を伝えてくれます。あくまでもひとつの参考とされてみてくださいね。

■慶應義塾横浜初等部に合格した男の子の場合

 今回は、年間の学費が国内でも最高峰といわれている(一部のインターナショナルスクールを除く)、慶應義塾横浜初等部に合格した男の子のお母様にお話を伺いました。

ご家族のスペック

・お父様:慶應義塾大学総合政策学部(SFC)卒業、大手メーカー勤務
・お母様:私立大卒、大手メーカー勤務
・お子様:都内の地元幼稚園を卒園

ーー通っていたお教室や準備していたお稽古を教えてください。

「子どもが小学校低学年までは、私も仕事先に時短勤務を申請していたので、5歳(年中)からは保育園ではなく幼稚園に通わせました。小学校受験の準備方法もわかりませんでしたし、そのタイミングでまずはとにかく近くの大手教室に入会し、幼稚園の延長保育を利用した後、お教室に連れて行っていました。

 なので、学校別、総合ペーパー、絵画、体操などは、年中の4月からスタートしたことになります。

 年長からは、そのお教室で知り合った方に誘っていただき、週に一度、個人の先生が開く横浜初等部対策の授業に通いました。初等部を受けるなら、慶應幼稚舎対策の授業も受けたほうがよいといわれましたが、結局、幼稚舎クラスは取りませんでした。

 幼稚舎には、初等部で必要なペーパーはなく、そのかわりに絵画が追加されるだけのようでしたので、幼稚舎向けの特別な準備はしていません。

 初等部は一次試験のペーパーを突破しないことにはどうしようもないので、家庭学習はペーパーを徹底的にやっていました。お教室の復習用テキスト以外にも、お受験塾『こぐま会』『理英会』などのテキストを購入し、お教室の進行に合わせ、幼稚園に行く前に毎朝30ページは親子で格闘していました。あとは、小学校受験のハウツー本はいろいろと読みあさりましたね」

――卒業生の“縁故”などは探したりしなかったのですか?

「主人も私も仕事で忙しく、お受験経験者の親御さんを探したりする時間はなかなかありませんでした。そうした方々のお話を伺う機会や、縁故のようなものがあれば、もう少し要領よく動けたかもしれません。

 でも結果は、大手教室と個人の先生、そして家庭学習で何とかご縁をいただけました。主人のSFCに対する思いが息子にしっかり伝えられ、そしてそれを願書で学校に届けることができたのだと思います」

――入学後の感想をお聞かせください。

「慶應義塾横浜初等部は2013年に新設された学校で、息子が入学したときは、まだ全学年の生徒がそろう前でした。そのため、新しくて広い校舎はまだガラガラの状態。それでもなぜか活気あふれているのです。

 広い天然芝のグランドを素足で毎日走れるなんて、贅沢な学校ですよね。生き物の生態を観測できるビオトープなどもあり、低学年のころは毎日靴がドロドロになって帰宅してきました。英語の授業も充実しており、学費はおそらく国内最高額の小学校だとは思いますが、変な言い方をすれば、元は取れていると思います。

 通学は一時間ほどと遠いですが、毎朝楽しく通学しており、たくましく育ってくれました。土曜日も毎週授業があるので、共働きの家庭にとって唯一、家族で過ごせる貴重な週末がつぶれてしまうのは残念なのですが、子どもが楽しんでいるのであればそれがベストです。

 それと、大学のクラブ活動が主宰する小学生の部に参加できるのもありがたいです。幼稚舎と合同で、サッカー、フラッグフットボール、アイスホッケー、ヨット、少林寺拳法、空手などを大学のコーチ、現役部員、OBたちに指導してもらえます。これぞ“社中協力”なんですね。結局それらも、土曜日の午後や日曜日に練習があるので、家族の時間よりも“慶應義塾”を満喫しているようです」

 受験対策は、あれもこれもと手を出さず、大手教室とフォローアップの個人の先生という最低限のものだけでも、ご両親がしっかりと研究して受験に挑めばよい結果を引き寄せるのがよくわかる事例だと思いました。

 そして何よりお父様が、初等部の系列大学であり、自らの出身でもあるSFCについて深く理解されていたこと、攻略できていたことが結果に結びついたのでしょう。

 次回は聖心と暁星学園に合格を勝ち取った二人のお母様からお話を伺う予定です。

<著者プロフィール>
いとうゆりこ◎お受験コンシェルジュ&戦略プランナー。自身の経験から美容や健康・芸能・東京に関するマネー情報まで幅広い記事を各媒体で執筆中。いとうゆりこ受験情報公式サイトは、https://itoyuriko.studio.design

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