『スカーレット』の“八郎さん”こと松下洸平に戸田恵梨香「やっと薄い顔、来たー」

週刊女性PRIME / 2020年1月11日 8時0分

松下洸平 撮影/齋藤周造

「僕にとって2019年は、『スカーレット』の出演をはじめ、舞台、映画と、これまで植えた種が一斉に芽を出した1年でしたこの芽を枯らさないよう、水をやり続けていくのが今年の抱負です

 まっすぐなまなざしで語るのは、俳優・松下洸平。NHK連続テレビ小説『スカーレット』で、戸田恵梨香演じる陶芸家を目指すヒロイン・川原喜美子の相手役となる十代田八郎役に大抜擢。甘いマスクと確かな演技力で人気急上昇中だ。

俳優活動10年目で掴んだ大役

「母が“朝ドラ”のファンだったので、オーディションに合格したときは誰よりも喜んでくれました。やっと親孝行できましたね」

 シンガー・ソングライターとしてデビュー、20代前半から舞台を中心に俳優として活動して10年。道のりは順風満帆ではなかった。

これまで“朝ドラ”のオーディションを4回受けましたが、1次審査すら通らなくて。僕には何が足りないんだと、自信を失ったこともあります。

 それでも役者を続けてこられたのは、人に恵まれ、舞台のチャンスをいただきながら、自分が納得できる芝居をやるだけだと気づけたからです。それが、10年たって十代田八郎という役につながったのだと思います

 昨年の初めに舞台『母と暮せば』、ミュージカル『スリル・ミー』で立て続けに大きな演劇賞を受賞。同時期、“朝ドラ”が決まってからは役作りに打ち込んだ。

「東京生まれの僕と違って、八郎は大阪生まれ。ネイティブな関西ことばを話すために、関西の芸人さんの漫才などを24時間、聞き続けました。陶芸も、喜美子に教える立場ですから、土の扱いを手が覚えるまで数か月、指導していただいて当時の時代性に合わせて、利き手も左から右に矯正しました」

 準備は万端。それでも撮影初日は「ガチガチだった」と振り返る。

「戸田さんがモニターを見ているのがわかったのもあって、記憶がないほど緊張しました。あとから聞いたら、戸田さんが“やっと薄い顔、来たー”と笑ったそうで、お父ちゃん(北村一輝)や信作(林遣都)と比べたんでしょうね(笑)」

“名刺代わり”のシーンだった

 途中からドラマに加わった松下が、視聴者(特に女性陣!)のハートをわしづかみにしたのが、戦時中の食糧難に、尊敬する画家・深野心仙(イッセー尾形)の大切な絵を米と卵に換えたことを、深野自身に打ち明け詫びるシーン。松下自身も思い入れがひとしおだったという。

「僕にとっては“名刺代わり”のシーンでした。撮影現場のスタッフやキャスト、視聴者のみなさんに、“松下洸平、こういう芝居をする役者です”とわかっていただくための。だから、持てる力を振り絞ってやりました」

 共演のシーンが多い戸田については、

「とにかく頭がいい方。でも、最後は感情でお芝居をされる。戸田さんは誰よりも大変なスケジュールなのに、夜遅くなってみんなが疲れていると笑わせてくれる。ムードメーカーであり、心強い座長でもあります」と話す。

 今後の『スカーレット』は、夫婦の試練も見どころだとか。

「喜美子との陶芸家同士のクリエイター夫婦ならではのズレが、すごくリアルに描かれていきます。僕は結婚当時のさわやかな八郎も好きだけど、陶芸家として苦悩する、これからの八郎にもとても共感できる。ぜひ、期待してください」

休日は、お掃除男子!?

 大阪の撮影が休みの日は、東京に戻って1週間分の台本を覚えます。台本を開く前に必ずやるのが、ひとり暮らしの部屋の掃除と洗濯。部屋が片づくとスイッチが入るんですね。あとはソファに座って、一気に5時間くらい集中してセリフを覚えていきます。料理は、以前はスープパスタとか作ってたけど、今は時間がないですね(笑)。

(取材・文/中山み登り)

●PROFILE●
まつした・こうへい 1987年3月6日生まれ。東京都出身。2008年より自作曲に合わせ絵を描きながら歌うパフォーマンスを始め、同年11月にCDデビュー。その後、テレビや舞台など活躍の場を広げ、2012年に『もう誘拐なんてしない』でドラマ初出演を果たす。映画『燃えよ剣』が5月22日公開。

連続テレビ小説『スカーレット』NHK総合 (月〜土) 朝8時〜ほか

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