華原朋美の進む “シンデレラおばさん化”、不安定のままメディアに出続ける衝撃

週刊女性PRIME / 2020年10月5日 17時0分

華原朋美

 朋ちゃんこと華原朋美(46)は“現代のシンデレラ”として世に出た。王子様はプロデューサーの小室哲哉で、魔法は当時、大流行していたコムロサウンドだ。

華原朋美のシンデレラストーリー

 小室は彼女を“恋人”だと公言したうえで、

自分のプライベートを使ってまで世の中の人に知ってもらいたいアーティスト

 だと、その魅力を宣伝。おかげでB級グラドルにすぎなかった彼女は、世の女性が憧れる歌姫となったのである。

 しかし、この物語はそこでめでたしめでたしとはいかなかった。ふたりは破局し、彼女はガス中毒や貧血で病院に運ばれてしまう。

 その後、事務所を移籍し、小室作品ではない新曲をリリースすることになったが、世間は魔法が解けたあとの現実を目の当たりにするのだ。

 '99年6月、乗馬クラブで開かれた復帰会見。特技の乗馬を披露して「元気」をアピールした彼女は「いつまでも小室さんに頼っていられない」として、新恋人の存在も明かし、

彼はバーテンダーです。できれば、結婚もしたいと思ってます。来年あたり

 と語った。が、それは当時ASAMIこと吉田麻美との交際が噂されていた小室に対抗してのウソだった。その表情や口調からは心身の崩れたバランスを引きずっていることがうかがえ、見る者を不安にさせたものだ。 

 しかも、彼女はその状態のままメディアに出続けた。その危なっかしい言動は、コラムニストのナンシー関に「テレビというものと勝負をしているかのように思える」と皮肉られたほど。すなわち「テレビよ、こんな私をまだ出せるの?」という勝負をしているみたいというわけだ。

 と、ここまで読んで、最近の彼女も似たようなものだと感じた人もいるのではないか。事務所から契約を解除されたのを機に、YouTubeでの動画配信を開始。そこで見せるメイクやしゃべり方などの不安定さが話題になっている。なかでも「謝罪をもうしあげます」という動画は衝撃的だった。

 これは、知人のバイオリニスト・高嶋ちさ子とのトラブルをめぐるもの。昨年、45歳で“未婚の母”となった彼女は高嶋にベビーシッターを紹介されたが、そのシッターによる息子への虐待を告発。逆に、厳しく反論されてしまった。彼女は、

「私の勘違いであり、そして虐待ではありませんでした」

 として、約30秒、号泣しながら謝罪した。

 とはいえ、朋ちゃんは20年以上、こうした不安定さをさらけ出し続けているともいえる。不調と復調を繰り返しながら、それでも芸能界で生き残ってきたわけだが、それはただの繰り返しではない。そのつど、注目度や好感度は右肩下がりに。今回の謝罪動画にしても、かつてならもっと注目され、同情もされただろう。高嶋とのトラブルは「怖いお姉さまにいじめられるシンデレラ」という構図に見えなくもないからだ。

 しかし、彼女はもはやシンデレラではない。彼女に憧れた世代の女性も今では結婚して自分なりのシンデレラストーリーに満足していたり、それ以外の自己実現をしていたりする。なかなかお姫さま気分が抜けず“シンデレラおばさん”と化した彼女にかまっている余裕はないのだろう。

 それでも、全盛期の彼女は素晴らしかった。歌と恋とが一体化した輝きを、これほどふりまいた人はいない。そこに魅了された者として、シンデレラ後の物語にもなるべく付き合っていきたい。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。

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