徳井義実『今夜くらべてみました』復帰で再認識した「ニセモノっぽさ」

週刊女性PRIME / 2020年11月3日 17時0分

チュートリアル・徳井義実

 チュートリアルの徳井義実(45)が地上波のレギュラー番組に復帰した。フットボールアワーの後藤輝基らとMCを務める『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)である。

 7年間で約1億2千万円もの申告漏れをしていたことが発覚したのは、昨年10月。それを機に、活動を自粛することになったわけだが、1年間のブランクは大きかった。以前より、笑えないのだ。

どこかニセモノっぽい徳井義実

 例えば、この番組への復帰2週目となった10月21日の放送では、自粛期間中、料理にハマったことを告白して、マニアックな調味料を次々と紹介。

 後藤から「自粛、大変やったのう」と話を向けられ、

ずっと家じゃ

 と返していた。が、彼の自粛中にコロナ禍が起き、誰もがなんらかの自粛をするようになったため、このやりとりの面白さがぼやけてしまったのである。

 また1年分、年をとったせいか、自慢のルックスもややくたびれて見えた。そうなると、なんでこの人、あんなに売れてたんだっけ、ということまで考えてしまう。

 そこで思い出すのが、数年前たしか『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)で口にした“丸腰”発言だ。彼はブサイク芸人たちについて「みんな、笑わせるためのすごい武器を持ってる」としたうえで、それにひきかえ、イケメンである自分は「丸腰で戦ってるようなもの」だと言ったのだ。

 ただし、これがギャグとして成立するのは彼が“本物”のイケメンではなく、どこか“ニセモノ”っぽいからだ。たしかにルックスはいいんだけど、なんか違うんだよな、と思わせるからこそ、これは笑えるし、彼は芸人として売れることができた。

 ちなみに、チュートリアルの漫才は彼が台本を書いていて、その定番は『妄想漫才』と呼ばれるもの。徳井が妄想を繰り広げてボケまくり、相方の福田充徳が現実的なツッコミを入れるという構成だ。彼のそこはかとなく漂ういいかげんさと相方のまじめさが生かされている。そのいいかげんさとイケメンぶりとの絶妙なギャップが、彼の“武器”でもあったわけだ。

 しかし、あのスキャンダルは、それを無効化してしまった。会見で、

一般の社会人では考えられない想像を絶するだらしなさ

 が、自分にはあると語ったように、公共料金を延滞してガスや電気を止められた、などのずぼら伝説が明るみになり、そのいいかげんさの謎が解けたのだ。そのため、イケメンなのになんか変という、絶妙なギャップのバランスが崩れてしまったのである。

 こういうケースはほかにもあって、アンジャッシュの渡部建にも当てはまる。こちらもイケメンで、しかも賢そうなのに、どこかニセモノっぽい感じがよかったのだが、多目的トイレ不倫のせいで、ただのいいかげんなスケベであることがバレてしまった。

 さて、今後の徳井だが、イケメンとしてはくたびれてきたうえ、スキャンダルがスキャンダルだけに、そのいいかげんさを前面に出すわけにもいかない。いよいよ真の“丸腰”状態である。

 また、コンビとしても、福田の雑魚キャラを生かせなくなるという問題が発生。いずれ復帰すると思われる『しゃべくり007』(日本テレビ系)で彼を迎えるくりぃむしちゅーやネプチューンも、どういじっていいか、気が重いことだろう。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。

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