キャバ嬢・飛田嬢からパパ活へ、コロナ禍で仕事を失った“夜職女性”の限界

週刊女性PRIME / 2021年1月20日 5時0分

理系学部にいる“リケジョ”だというB子さん

「お金がなさすぎて、2日間何も食べていないんです。仕事もないので、パパ活を……」

 バーで働く19歳のA子さんはそう言って、オムライスを頬張った――。

学費未納で除籍になってしまう

 コロナ禍で仕事を失う人が多い中、金銭的に困窮(こんきゅう)する女性が“パパ活”で収入を得るケースが増えている。

 パパ活とは、女性が「パパ」である男性とのデートや食事に付き合う見返りとして金銭を受け取る行為を指す。

 表向きは健全な関係でも、実際は売春行為が横行する。

 有名私立大学の理系学部に通いながらキャバクラ嬢として働く20歳のB子さんは、仕事を失ってパパ活を始めたひとりだ。

「親の病気などで家計が悪化してしまい、昨年の春に学費をすべて自分で払うよう言われました。居酒屋のアルバイトなどをしていましたが、コロナでシフトに入れなくなり、思うように稼げませんでした」

 黒髪ストレートで清楚(せいそ)な雰囲気を醸し出しているB子さん。いよいよ学費納入期限に間に合わない、となって始めたのがキャバクラだった。

「月に20万円ほど稼げる見込みだったのですが、緊急事態宣言の影響もあり、結局シフトをすべてカットされてしまった。奨学金もおりなかったので、あと2か月以内に50万円を貯めなければ学費未納で除籍になってしまいます……」

 やむをえず始めたのがパパ活だった。

「12月から始めて、SNSを通じて3人の男性と会いました。受け取るのは1時間4千円と交通費です。今のところトラブルはなく、ご飯を食べて世間話をする程度ですね」

 それでも不快な思いをすることは多いようで、

「DM(ダイレクトメッセージ)でパパ活を持ちかけてくる男性は、ほとんどが身体目的。“足のにおいを嗅(か)がせてほしい”なんていうのもありましたね」

 実際に身体の関係になるかというと、

「初めてお会いする方は無理ですが、生理的に受け付ける人なら、2回目以降に考えます。まだそういう話になったことはなく、金額も設定していませんが……」

 B子さんは覚悟を決めたように語るが、楽しみにしていた成人式もリモートで行われることになり、悲壮感が漂う……。

1回会うと10万円くれる

 大阪の飛田(とびた)新地で働く20代半ばのC子さんも、売り上げの減少からパパ活に頼らざるを得ない状況だ。ギャル風の見た目で、明るく親しみやすい性格だ。

 飛田新地とは大阪にある売春街のことで、表向きは「料亭」という名目で営業しているため、すべての店が時短営業に応じている。

「普段の営業時間は24時までですが、大阪も緊急事態宣言が発令されたので、現在は20時までの営業になってしまいました。お客さんのいちばん来る時間帯に店が閉まることになります」(C子さん)

 以前は月に100万円ほどあったという稼ぎが、最近では半分程度まで落ちてしまったというが……。

「仕事柄、どうしても美容代、生活費と合わせて30万円くらいかかります。加えて家賃が8万円なので、今の稼ぎだけだと厳しいです」

 収入を増やすために行っているのが、パパ活だという。

「もともと、お店のお客さん数人を相手に、パパ活をやっていました。1回会うごとに10万円くれる方がいるのですが、本業が厳しくなったせいで会う頻度が多くなりましたね」

 コロナで収入が激減するまでは月に1回会う程度だったというが、現在ではC子さんから積極的に“営業”をするようになり、月に10回ほど会っているという。

 パパ活だけで月に100万円を受け取り、本業との逆転現象が起きたというC子さん。

「信用できると思った相手だけを選んでいるので、危険な思いをしたことはありません。一緒に食事をしたり、ギャンブルに付き合ったりなどで3~4時間。食事後にホテルに直行することもあります」(C子さん)

 これだけリスクもなくパパ活で稼げる女性はまれで、コネもなく身体を売るつもりもない女性にとっては、命がけの仕事になる。

 ひとり暮らしをしている冒頭のA子さんは、オムライスを食べながら続ける。

「働いているバーが緊急事態宣言で1か月、完全に営業停止となってしまいました。カードの支払いもできず、6万円の家賃も滞納しています」

 もとは20万円ほどあった収入が時短営業などで半減。12月分の給料は10万円にも満たないという。

「今までは貯金を切り崩してきましたが、とうとう底をつきました。今、財布には小銭しか入っていません。あまりの空腹に、家ではひたすら寝るだけの生活を送っています……」

 極限の状況で始めたのがパパ活だった。本番行為はなしで、1回会うごとに1時間1万円を受け取っているという。

 これまでの“パパ”たちについて聞くと、

「高校の教師をやっているという男性に会ったことがあります。事前に高校の制服を着てくるよう言われて、お会いすると身体の関係は求められませんでしたが、“ハグかキスをしたい”と頼まれました。

 私は彼の生徒くらいの年齢なので、自分の生徒もそういう目で見ているということですよね……」

 そのほかにも、帰り際に報酬額を値切る男性もいるなど、イヤな思いをしてきたようだ。

「ツイッターのDMで変態行為を求められることも多いですね」とA子さん。

 実際に今まで届いた大量のDMを見せてもらうと、自慰行為をしたパンツを1万円で売ってほしい、遠隔ローターをつけてスーパーを一緒に歩いてほしい、個室のネットカフェで目隠しをして電車の痴漢プレーをしてほしいなど、過激な内容のものばかりだった。

 藁(わら)にもすがる思いで始めたパパ活での容赦ない男性たちの欲望に、A子さんはため息をつく。

パパ活女子の急増で報酬額の相場は低下

 無法地帯とも言えるパパ活界隈。こうした現状について、パパ活事情に詳しいコラムニストの妹尾ユウカさんは次のように指摘する。

「SNSやアプリを通じたパパ活は店などを通さないので、女性がだまされてお金をもらえないなどといったリスクが多いです」

 最近はパパ活をする女性が増えていることもあって報酬額の相場も低くなっているといい、

「以前は本番行為が5万円程度の相場でしたが、3万円ほどまで下がっているようです」

 悪質な被害も発生しているようで、

「中には無理やりホテルなどに連れ込まれてレイプされた方や違法薬物を吸わされた方もいます。(性行為中に)ビデオ撮影をされた後で脅され、警察に相談できないといったことも」

 週刊女性の取材に応じてくれた女性たちは深刻な性被害に遭うことはなかったようだが、見知らぬ男性と会う以上、危険は紙一重だ。

 社会のセーフティネットから漏れた夜職の女性たちは、コロナ禍で保証もないまま仕事を失い、今後もパパ活をやめられそうにない……。

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