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橋田壽賀子さん逝去で思い出される「泉ピン子とえなりかずき」疎遠の歴史

週刊女性PRIME / 2021年4月22日 5時0分

えなりかずき

 脚本家の橋田壽賀子さん(享年95)が亡くなった。

 その代表作のひとつ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)に30年近く出演した、えなりかずきもブログを8年ぶりに更新、別れを惜しんだ。

えなりの“実の母”はどんな人?

 ただ、ここ数年、彼は母親役の泉ピン子と共演NGになっていた。橋田さんが生前、語ったところによれば「一緒に出ると、えなり君がおかしくなるんですって。発疹が出たり」とのこと。実際、ふたりの絡みは2015年が最後だ。それ以降のスペシャル('16、'17、'18年)でそういうものはなかった。

 とはいえ、その背景には、えなりの母親とピン子の対立があるという。つまり、実の母とフィクションの母の奪い合いという構図だ。

 フィクションといっても、多くの人にとって、えなりは『幸楽』の息子。あるいは、五月(泉ピン子)と勇(角野卓造)の息子であり、キミ(赤木春恵)の孫だ。いわば、国民的息子あるいは孫というキャラなのである。

 一方、実の母のステージママぶりも業界では有名だった。筆者が20数年前、テレビ誌でインタビューした際も、担当編集者に「お母さんがちょっとうるさい人なので」と、イメージに合わない質問はしないよう釘を刺されたものだ。

 '07年には、えなりが風俗好きだと報じた『日刊ゲンダイ』が抗議を受け、謝罪。また「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」というネタを開発した、ものまね芸人・ホリの「先にシャワー浴びてこいよ」という下ネタも、事務所の意向で封印させられたという。

 そんな環境は、むしろ子どもを息苦しくさせる。ドラマでもそれ以外でも“よき息子”でい続けるのはかなりのストレスだ。ただ、幼少期から“よき息子”に徹してきたえなりは反抗できない。ピン子は「母親から自立したほうがいい」ともアドバイスしたそうだが、そうするわけにもいかなかったのだろう。その板挟み的葛藤が「発疹」となって現れたのではないか。

 では、本当のところ、えなりはピン子をどう思っているのだろう。

えなりかずきの胸の内は?

 実は10年前のブログで、彼女について触れている。「おかあさま」と名乗る読者から寄せられた『渡鬼』の舞台を見に行った際、一緒にいた3歳の息子がピン子に声をかけてもらったという趣旨のコメントへの返事だ。

 えなりは「お母さん(ピン子さん)」は「お芝居好きの子どもさんとか、大好きですからね」と答えていた。「おかあさま」という読者にお母さん(ピン子さん)の話をするえなり。どこまで「息子」キャラなんだという感じだが、その2か月後には『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)でピン子と共演、彼はアニメのアテレコごっこが趣味だという近況を語った。すると、隣からピン子が、

「『渡る世間』(のレギュラーシリーズ)も終わったんで、そういう仕事回してやって!」

 と、いかにも母親みたいに口を出したのだ。当時は不仲という雰囲気ではなかったが、実はすでに「発疹」が出ていたかもしれない!?

 だが、5歳から共演してきた彼女にとって彼はいつまでも「お芝居好きの子どもさん」なのだろう。よく考えたら、えなりのまわりは年上ばかりという印象。それも、おせっかいというか、束縛したがるような女性が目立つ気がする。

 つまり、渡る世間は“親”ばかり、という状況なのだ。36歳の大人にとって、これはなかなかきつい。「しょうがないじゃないか」ではすまされない問題である。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。

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