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すぐ怒鳴る、ネチネチ指摘、必要以上に親切「職場のイヤな人」をかわすトリセツ

週刊女性PRIME / 2021年7月12日 8時0分

※画像はイメージです

 人生100年時代、平均退職年齢も高くなっている今、長く、快適に働き続けたいと考える人が増えています。でも、それを阻むのは同僚や先輩、上司といった職場の「イヤな人」。悪意やおせっかい、ハラスメントを上手にはね返す取り扱い法を、ビジネス心理学のプロが解説します。

 主婦に特化した求人サイト『しゅふJOB』の調査によれば、「仕事を辞めたいと思った理由」の1位が「上司への不満」、2位が「同僚との関係」。回答者は40〜50代女性が6割以上を占めるサイトの登録者だ。イヤな人のせいで自分が仕事を辞める、なんてことにならないよう、対策を知っておきたいもの。

「自分が“イヤだな”と感じる人は、自分のことを“異質な存在=敵”とみなしていることが多いです」

 というのは、ビジネス心理研究家の神岡真司さん。動物は、自分と同じ種類の仲間なら安心するが、違う種類であれば“敵”と判断して警戒する。人間も同じなのだ。

「敵と判断する心理的要因はいろいろありますが、例えば自分と年齢や生活環境が違うという差別の気持ち、自分よりいい暮らしや高評価を得ているという嫉妬心、自分の期待に応えてくれないという裏切られた気持ち、服装や態度が自分の感覚と合わないため軽蔑する気持ちなどです」(神岡さん、以下同)

 注意したいのが、自分では意識していない言動が引き金になる場合があること。何げない会話で、「子どもが3人もいるから大変で」と言ったとする。

 もしその相手に子どもがいなかった場合、「あてつけられた」ととられれば、そこに負の感情が湧き起こる。また上司や同僚が愛犬の話をしているときに、「犬はニオイがちょっと」と発言してしまったことで、「愛犬をバカにされた」と怒りを買ってしまうことも。

「職場は生活環境や年齢層の幅が広い場合が多く、“仕事モード”で相手の本性が見えにくい場所。何がきっかけになるかわからないという危険性が潜んでいます」

謙遜のつもりが嫌みに、思わぬ地雷に注意して

 新しい職場に入ったときは、不用意に敵をつくらないためにも、まずは“地雷”を探るのがベターだという。

「短期間で気を許してしまうと、本性やコンプレックスなどを見極められず、攻撃の引き金を引いてしまう可能性が」

 女性同士ならば、「ご主人は何の仕事をしているの? 」と聞かれ「○○会社です」と答えたとたん、「そんな大企業なら働く必要ないんじゃない? 」と嫉妬心から意地悪が始まることもある。また「家のローンが大変で」と謙遜のつもりで返せば、「うちが賃貸なのを知って、金持ち自慢? 」と思われたり。

 急いで距離を縮めようとせず、“相手にはどんな言動がタブーか? ”が見えてくるまで、じっくり探るのが得策。

攻撃されたときは“無感情”に対応するべし

 では、“敵”とみなされて、攻撃をされている場合は、どう対応するのがいいのだろうか? 萎縮したり、受け身になったりしてしまいがちだが、それは実はNG。

相手のペースに同調したことになり、より相手の勢いが強まるので逆効果。この場合もっともいいのは、“アサーティブ”な対応です。アサーティブとは、対等な立場で主張すること。相手のペースに乗らず、冷静に『イヤだからやめてほしい』と伝えるのがポイント」

 上司が「仕事が遅い! おばさんは使えないなぁ」と、ハラスメントにあたる言葉を口にしたとする。ここで聞き流したり、言い返すのは逆効果。ベストな対応は、「私の年齢に問題があるんですか?」と冷静に無機質に問いただすこと。

「相手の不適切な言動そのものに焦点を当てて問いただして。人は逆質問されると答えなくてはいけないという無意識の義務感が働くので、即答できないことを聞かれるとひるむはず」

 アサーティブな対応は、男女も上下関係もなく、人として対等な立場だということを主張することができる。これにより相手が調子に乗るのを牽制することができるのだ。

「言い返すなんて無理」という人におすすめなのは、“黙って目を見る”。

「人は相手が沈黙したり、反応が返ってこないと不安になります。『言いすぎたかな、人事部に言いつけられるかも』と勢いにブレーキがかかるのです」

 無感情にじっと目を見つめる。これも十分アサーティブな対応のひとつなのだ。

トリセツ1 アサーティブに撃退!

媚びない、ひるまない態度で攻撃されない人に

●すぐ怒鳴る上司
「怒鳴るのはやめてください」と言う。冷静な対応で、勢いを沈静化

●ネチネチと失敗を指摘する上司
 謝罪に加えて、必ず感謝の言葉を。相手の承認欲求が満たされる

●年齢、性別、学歴のせいにする上司
「何とおっしゃいましたか」「年齢に問題があるのですか」と問いただす

●仲間はずれにする同僚
 理由を率直に聞く。相手が認めないとしても、同じことはしなくなる

●金銭貸借を求めてくる同僚
「祖父の遺言で、お金の貸し借りはしないと決めている」と家訓であるように伝える

●必要以上に親切にしてくる同僚
 感謝し、相手の好意を肯定しつつ「○○な理由で困るから、次からは遠慮します」と伝える

嫌悪を好意に変えるとっておきの裏ワザも

 さらには、自分を嫌っている相手の心を方向転換する方法もある。それは、“小さな物を借りて、返すときには丁寧にお礼をする”こと。

相手からすると、“頼みごとを聞いてあげた、そしてお礼を言われた”。これだけで、“この人は嫌いな人ではない”と認知が変わるのです。この方法は、心理学研究の題材としても扱われる有名な話です」

 また“第三者の声”を活用するのも一手。例えば態度が横柄な上司も「堂々とした人ね」とポジティブ変換し、それを周囲に吹聴して、伝聞で相手に届けるのだ。

「伝聞での評価はお世辞には聞こえず、信憑性が増します。たちまち好印象になるはずです。お互いに気分のよい、裏ワザですね」

私たち、こうしてイヤな人をブロックしました

プライベートを根掘り葉掘り>質問返し
「マイホームはいくらで買ったの?  ご主人の仕事はガテン系だよね、現場でケガしたらローンはどうするの?」と無遠慮な同僚A子。答えたくないので「何で(聞くの)?」と質問返しすると「いや〜……」と、口ごもり、それ以上踏み込むことはなくなりました。(50歳、Y.Kさん)

職場のウワサ話を吹き込む>興味を示さず話題変更
 C美は「営業部の課長、新入社員と不倫しているみたい」などの社内ゴシップ好き。うっかり同調したら、私がそう言ったと周りに話しかねないタイプ。なので、「昨日のテレビ見た? 」と話を変えるようにしています。興味がないとわかってもらえたのか、最近は言ってこなくなりました! (56歳、S.Oさん)

私にだけわざと資料を配らない>苦情は依頼形で伝える
 いつもさりげなく意地悪をしてくる後輩J。ある日、スタッフ全員に配られるはずの会議資料がなぜか私にだけ渡されず、いざ会議となって資料のない私はアタフタ。これもJの故意のミスだったので、「資料を配るときは、もれがないように机の順に配ってください」と忠告。その後は意地悪もなくなりました。(57歳、T.Mさん)

トリセツ2 伝聞効果で持ち上げる!

イヤな特徴をポジティブ変換して、周囲に伝えよう

●人をバカにする上司
「○○さんは、向上心が高く、自分にも他人にも厳しい人です」

●態度が横柄な上司
「○○さんは、いつも自信に満ちていて頼もしい存在です」

●自慢話が多い同僚
「○○さんは、経験豊富でリーダー気質だと思います」

●悪口ばかり言う同僚
「○○さんは、よく周囲を見ていますね。人物把握に長けている人です」

●挨拶しない部下
「○○さんは、他人に媚びない堂々とした人ですね」

●空気が読めない部下
「○○さんは、裏表がなくて正直。素朴でいい人ですね」

教えてくれたのは……神岡真司さん●ビジネス心理研究家。日本心理パワー研究所主宰。最新の心理学理論をベースにしたコミュニケーションスキル向上指導に定評がある。『嫌いなヤツを消す心理術』(清流出版)など著書多数。

(取材・文/樫野早苗)

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