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ファンのお金で合コンざんまい、V系バンド界の男逮捕で“バンギャ”がザワついた理由

週刊女性PRIME / 2021年7月17日 8時0分

※画像はイメージです

「アイドルになるためのレッスンを受けさせてあげる。お金もあげる」

 6月29日、大阪府警は芸能スカウトと称し、17歳のアイドル志望の女子高生にわいせつ行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで自営業の淵上孝志容疑者を逮捕した。

人気ビジュアル系ミュージシャンを“エサ”に

 この男の名前が報道されると、とあるジャンルのファンたちがSNSにさまざまな“情報”を書き込み始めた。

「淵上容疑者はビジュアル系バンドのバンギャ(追っかけ)の間では、有名な男。彼が主催するバンドメンバーとの合コンに行けば、メンバーと“親密”になれるといわれてました」(ライブハウスマネージャー)

 もともとは、あるバンドのドラマーの楽器の手配や、サポートをするローディーだった淵上容疑者。このバンドはメジャーデビューし、ビジュアル系バンドのブームの一翼を担ったほどの人気バンドだ。

「そのドラマーはビジュアル系バンドの中でも実力派で、アイドルやほかのアーティストとコラボもしていました。そういった現場に一緒にいた淵上容疑者は、さまざまなバンドメンバーやアイドルたちとの人脈を築いていったんです」(前出・マネージャー)

 淵上容疑者のiPadには、人気ビジュアル系ミュージシャンと仲よく写っている写真が数多く保存されていて、それを女の子を“釣る”エサにしていたという。彼をよく知る音楽事務所のスタッフは、

「男にとってはいい奴ですよ。可愛い女の子を紹介してくれますし。あと、後輩の面倒見もいい。飲みに連れて行ったり、遊園地にまで連れて行ってもらった若手ミュージシャンもいます(笑)。僕もキャバクラやコンカフェ(メイドカフェなどのコンセプトカフェ)での豪遊に、お供したことがあります」

 その羽振りのよさは、バンドのファンたちから搾取した金によるものだった。

「自分がローディーをしていたバンドの弟分バンドのボーカルとつるんで、合コンを繰り返し行っていました。飲み会に参加する女性は、ビジュアル系が好きな風俗嬢が多かったですね。そういう女性たちからコーディネート料として1人あたり10万円を受け取っていました。いわば“逆援助交際”のブローカーですよ」(前出・音楽事務所スタッフ)

 淵上容疑者が主催する合コンには、誰もが知っているようなアーティストたちも参加していたという。音楽事務所スタッフはこう続ける。

「ビジュアル系の大御所ともいえるバンドのボーカルや、有名になる前ではありますが、紅白にも出場したバンドのボーカルも参加していました。あと、ある映画祭のパーティーで元ジャニーズのタレントと知り合ってからは、女の子を釣るエサが増えたと聞いています」

 かなり派手に“この世の春”を謳歌していた淵上容疑者。しかし20代のバンギャに話を聞くと、ビジュアル系バンドを取り巻く状況はかなり変わってきているという。

ビジュアル系バンド男子も“草食化”?

「今回の事件を聞いたとき“まだそんなことやっている人いるんだ”と感じました。東京ではもう7年くらい前から、そんな合コンをやっている話は聞いていません」

 この女性によると、そういった合コンに顔を出しているのは30代後半の、10年以上前から追っかけをしているファンだという。

「私たちの世代が追いかけているバンドメンバーとのファンとの距離は“近すぎず、遠すぎず”です。ファンもメンバーと必要以上にお近づきになろうとは思わないですし」(前出ファン・以下同)

 この距離感が浸透したのは、SNSがファンの間で使われるようになってからだという。

「メンバーと付き合ったり、特別扱いされる子は、SNSで即炎上します。名前から何から晒されますし、ほかのファンからは完全にハブられたりも。それでライブに来られなくなったり、メンバー自身もいづらくなり、バンドを離れてしまったこともありました。

 だから、今のファンもバンドメンバーも、そういった痛い目に遭わないために“親密”になりすぎないようにしています」

 ビジュアル系バンドがブームのときには、“売れない”バンドメンバーはヒモ状態になり、生活をファンの女性に支えてもらっていることもあった。しかしこういった事情でファンからの“援助”がなくなった今は……

「ライブ後の物販で、チェキ1枚1000円でファンと一緒に撮影したり。配信のトークイベントを開いて、投げ銭をしてもらったり。珍しいところではフィナンシャルプランナーの資格を取って、真面目に勉強して投資信託などでお金を運用しているメンバーも(笑)」

 このような創意工夫でバンド活動を続けているように、ミュージシャン志望の若手に変化が起きているという。

女の子にモテたいというより、真剣に音楽をやっていきたいという気持ちが強い子たちが多い。専門学校や音大などで勉強し、ミュージシャンを目指して、いかに音楽活動をするかを第一に考えています。

 以前は“この道で成功して、金も女も手に入れてやる”というガツガツしたのが多かったのですが、今は真面目な、裕福な家のお坊ちゃんタイプが多いという感じ。そういう意味では、時代は変わってきていると思います」(前出・ライブハウスマネージャー)

 男性の“草食化”という世の中の風潮が、ビジュアル系バンドの世界にも及んでいるということなのか。

 業界自体がクリーンになっていくことは喜ばしいこと。だが、アーティストたちから感じることができた、破天荒な生き方がなくなっていくことは少し寂しい……。

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