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池江璃花子は“手かざし療法”、芸能界・スポーツ界で一流を目指す「自身への洗脳」

週刊女性PRIME / 2021年7月29日 10時0分

『NHK紅白歌合戦』で審査員として登場した池江璃花子('18年)

 東京五輪が始まった。24日の競泳で注目された選手のひとりに、池江璃花子(21)がいた。

 一昨年の2月に白血病を公表。五輪出場は絶望視されたが、治療に励み、コロナ禍で1年延期されたことも幸いして、奇跡的な代表入りを果たした。

芸能・スポーツ界とスピリチュアル療法

 その闘病中、気になる報道も飛び出した。タレント・なべおさみが行う手かざし療法に頼っている、というものだ。その記事では、池江の友人が「スピリチュアルなこととはまるで無縁で、ゲン担ぎをするタイプでもなかった」と証言。それゆえ、病状がかなり深刻なのではと懸念する見方が浮上した。

 ただ、手かざし療法はそれほどマイナーなものでもないらしい。最近も、小日向文世(67)が傾倒していると報じられた。「手かざしの母」と呼ばれる女性に、脱臼骨折や肉離れを治してもらったそうで『週刊女性』の取材にも、

だから僕、共演者やスタッフ、みなさんに“興味があったら行ってみて”って紹介していたんです。打ち上げでチラシを配ったこともあったくらい(笑)

 と、明かしている。

 また、そもそもアスリートや芸能人はこういうものに走りがちだ。その問題を考えるうえで2大キーワードといえるのが、“占い”と“整体”である。

 現在、離婚協議中だという小林麻耶(42)が、ちょっと前まで一心同体だった夫・國光吟(38)は整体師。麻耶本人は大の占い好きで「数秘」によって結婚を決めたという。その後、占い師の資格も取った。

 10年前に洗脳が騒がれた中島知子(当時オセロ)の場合、相手は女性占い師。ただ、本人は昨年、ブログで「自分の人生は自分で決めるべき、だと思う。私もずっとそうしてきた」として、こう主張した。

若いころは占いが好きというか、何となく面白くていろいろなところに行ってた時もあったけど、その時も質問して答えを求める癖に、結局自分で決めるというのを繰り返してたよね。(略)人の意見に従ってばかりの人、MCに向かんやろ。なのに一時期、私が人のいうこと全部聞いてるみたいな変てこな報道ばかりされて、いま思い出してもはらわたが煮えくりかえるわ!

 かと思えば、1998年に洗脳が取り沙汰された貴乃花(48)の場合、相手は整体師。こちらも昨年、週刊誌で当時を振り返った。「洗脳騒動の渦中も、私は自分を保てていた」として、

洗脳という言葉も、よくない使われ方をしますが、誤解を恐れずに言えば、師匠の指導を信じて、自分自身を“洗脳”していかないことには、強くなれないですよ

 と、反論した。

 中島も貴乃花も、人の意見を聞くのはあくまで自分が強く生きていくための手段というわけだ。ともに本業がうまくいかなくなった今となってはやや説得力に欠けるものの、言いたいことはわかる。芸能やスポーツといった、浮き沈みの激しい世界で勝ち続けるには、その資本というべき自分の心と身体を強く保たなくてはいけないからだ

 占いや整体はまさに、心身を安定させたい人が頼るもの。そこに目を向けるうち、そういうものに携わる人の意見にハマっていくのも不思議ではない。

 ロックバンド「X JAPAN」のボーカルToshI(55)が自己啓発セミナーに入会し、毎月の給料や印税収入を全額つぎ込み、12年間で10億円以上の財産を奪われてしまったというのも、同様だろう。それが度を過ぎてしまえば「洗脳」と呼ばれるわけである。

 そういう意味で、芸能人やアスリートは手かざしのような民間療法にも向かいやすい。激しい世界で成功を収めてきた人は、自身の能力や運を信じたい気持ちも強いからなのかもしれない。

 自分には特別な何かがある、特別な何かを持つ人とも出会える、といった勝ち組としての自負が、科学的な医療以外の方法にも走らせるのだろう。

 アスリートとして科学的トレーニングの素晴らしさを知る世代の池江も、五輪出場どころか生命の危機にさらされたとき、科学的とはいえない民間療法にも頼りたくなったのだろうか。

 いずれにせよ、彼女は自らの力で大病を乗り越え、五輪出場という夢を実現させた。数か月前に起きた五輪反対派からのバッシングへの対応も含め、心身ともにますますたくましくなったことが感じられる。

 ここでとりあげた人たちに限らず、スポーツや芸能の世界で一流を目指すには、さまざまなかたちで自らの心と体を強くしていく努力が不可欠なのだ。その努力のすべてが、貴乃花のいう「自分自身への洗脳」なのかもしれない。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。

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