買い物カートは「カゴなしでご利用ください」 スーパーの呼びかけ、メリットはどこに?

Jタウンネット / 2019年6月20日 6時0分

カートに直接、商品を入れたことはあるだろうか(画像はイメージ)(Wikimedia Commons, Kolureさん撮影

みなさんはスーパーに行ってカートを使う時、「買い物カゴ」を使用するだろうか。

おそらく多くの人が「はい」と答えるだろうが、店によっては「カゴを使わず、カートに直接商品をいれる」ところもあるのをご存じだろうか。


ツイッターではあるユーザーの投稿を発端に、このカート直入れスタイルが話題になっている。

「このパターンは見たことないです。どこでもカゴ使います。(津軽地方民)」
「長野県民ですが、アクシアル系列のお店では、カートにカゴ乗せませんよー」
「岩手ですがこのタイプのカートありますよ」

メリットはいったい何だろうか。カゴがない分、カートは普通のカゴより深めにできているようだが、商品が床に落ちてしまわないか不安な気もする。

Jタウンネット編集部はこのスタイルを取り入れている店に話を聞いた。

担当者「品を増やす効果も狙っています」

関東圏に店舗を展開する「ビッグ・エー」の管理本部担当者によれば、ビッグ・エーは1979年の創業当初からカートのみだという。

ビッグ・エー 板橋中丸店(C)Google
ビッグ・エー 板橋中丸店(C)Google

かつてはダイエーが親会社だったいうビッグ・エー。ドイツのディスカウントストア「ALDI(アルディ)」のビジネスモデルを手本にし、カゴを使わない欧米式スタイルを取り入れた。

カゴを使わない利点のひとつは、コストの削減。管理費や買い足しが必要なくなるほか、会計レジにカゴを置く台を設置する必要もなくなるという。

もうひとつ、担当者は「購入する商品を増やす効果も狙っています」と話す。カゴを持って店内を回っていると、商品がだんだん重く感じることが少なくない。そんな時、カートであれば重量を気にせず、欲しいと思った商品を入れることができる。

40年前からこのスタイルだが、最近は「小型カート」や「セルフカゴ」形式の店舗もあるという。ビッグ・エーは元々ディスカウントストアのため、ケース買いやまとめ買いするお客さんを見込んで通常の約1.5倍の大型カートを備えていた。

しかし1回の買い物が少ない年配の客から「カゴを設置してほしい」との声があり、小型カートやセルフカゴの店舗も展開しているとのことだ。ちなみにカートは底部分の網目が小さく、商品が下に落ちることはないという。

「原信」「ナルス」はカゴも設置

新潟を中心に展開する「原信」「ナルス」の親会社である「アクシアル リテイリング」の広報担当者も、カートに直接入れるのは欧米式スタイルから来ていると話す。カートも大型と小型、両方あるようだ。

原信 南万代店(C)Google
原信 南万代店(C)Google

原信は1999年にこのスタイルを全店に導入、ナルスは経営統合した2006年から随時導入している。この2つのスーパーはカートでの買い物を前提としており、カートには「ショッピングカートはカゴなしでご使用ください」と記載があるほど。

しかし少量の買い物をするお客さんのため、どの店舗にもカゴが置かれている。また、基本は従業員が袋詰めまでしてくれるが、自分で商品を分けられるよう、セルフレジの一部にサッカー台が置かれているそうだ。

駐車場に持って行ったカートはそのまま放置してもいいことになっている。しかし担当者は、

「律儀な日本人気質なのか、カートは元の小屋に戻してくれる人が多いです」

と話している。

ツイッターを見る限り、以上の3店以外にもカゴなしスタイルを採用しているスーパーはあるようだ。手間も経費も削減できる「カゴなし」が普及する日も近いかもしれない。

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