間違えて「109回」鳴らさぬように 大晦日のお坊さんのための「除夜の鐘カウントアプリ」が話題

Jタウンネット / 2019年12月31日 8時0分

除夜の鐘(Haruo.takagiさん撮影、Wikimedia Commons

年末年始は、カウントダウンもいいけど、やはり除夜の鐘だろう。紅白歌合戦を見終わった後、深夜0時を挟む時間帯に、108回つかれる除夜の鐘は格別だ。まさに日本の風物詩と感じている人は多いのではないか。

その除夜の鐘を、大晦日の深夜に突くのは、それぞれのお寺のお坊さんたち。だが、正確に突くためには、大変な苦労があるのではないか。108回も突いているうちに、数を間違えたりはしないのだろうか。

「あ、いま何回目だっけ?」

とパニックになることもあるのでは......。余計なことかもしれないが、ちょっと心配になってこないだろうか。

2019年12月17日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

「JoyaTimer」というiOSアプリがあるらしい。「1年に1度だけその真価を発揮するニッチなアプリ」と言うコメントが添えられている。

いったいどんなアプリなんだろう?

Jタウンネット記者は、投稿者の「カレー坊主(僧侶Lv.9)(@curry_boz)」さんに聞いてみることに......。

除夜の鐘を聞きながら筋トレ?


冒頭のツイートの投稿者「カレー坊主」さんは、長崎県大村市の浄土宗のお寺に勤めている僧侶だ。「地域のコミセンで無料のカレーの炊き出しのようなことを月に一回、3年半くらいやっている」そうだ。「カレー坊主」というアカウント名はそのためだ。

Jタウンネット記者は、さっそく「JoyaTimer」の体験談を教えてくださいと頼んだ。すると......、

「実は使っておりません(笑) 。IOS専用アプリなので、当方のandroid機では使えないのです」

吉本新喜劇なら、舞台の上で、全員がズッコケるところだ。Jタウンネット記者は一人で思い切りズッコケた(頭の中で)。

「開発者の浄泉爺さんにぜひお訊きくださいませ」という「カレー坊主」さんのお勧めもあったのだが、とりあえずアプリをダウンロードしてみた。ちなみに料金は120円だった。

解説には、「寺院等で除夜の鐘を正確に鳴らす為のタイマーです」と書かれている。さらに、

「大晦日の23時過ぎ頃に突き始め、元旦0時丁度に108回目を突き終えるように、音とパイプ(iPhoneのみ)で支援します」

ということだ。一定間隔で設定回数ベルが鳴るようだ。

アプリをスタートしてみた。

設定はデフォルト(回数108回、間隔20秒)のままだが、「ゴーン~」といういい感じの鐘の音が響いてくれる。音色も3パターン用意されていて、好みの音が選べるようだ。記者は3番目の鐘の音が気に入った。

「JoyaTimer」のスタート画面
「JoyaTimer」のスタート画面

このアプリはそもそも除夜の鐘を正確に鳴らすためのもので、仮想ターゲットはお坊さんという極めてニッチなものだ。

だが、除夜の鐘を聞きたくても聞けない、一般人もいるはずだ。大都会のタワーマンションの高層階で、除夜の鐘を聞きたい富裕層もいるのではないか。BGM的に除夜の鐘を鳴らして、酒を飲むというのもけっして悪くない。

ニーズはあるかもしれない? などと夢は広がってしまい、煩悩だらけになっている自分がそこにいた。お恥ずかしい限りである。

ツイッターの反響を見てみよう。

「最高です」
「お坊さんではないですけど面白そうなので買ってみました」
「このアプリの使い方の説明をなさっている動画を拝見したのですが、もし私たち一般人が使うとしたら筋トレ?と思いました」

一般人の感想が意外に多かった。除夜の鐘を聞きながら筋トレ、というのもなかなかシュールな気がする。2020年のトレンドになるかもしれない。

今度、アプリ開発者の話を聞いてみたい、そう思った。

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