即席麺とお菓子のハイブリッド 沖縄人しか知らない「オキコラーメン」とは

Jタウンネット / 2020年3月15日 11時0分

「オキコラーメン」

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界第二十五回 オキコ「オキコラーメン」 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をレビューする連載の第二十五回目です。沖縄のご当地ミニ袋ラーメンである、「オキコラーメン」を紹介していきます。カップ麺ではありませんが、沖縄の有名な即席麺です。

オキコラーメンは味付きの乾燥麺で、そのままお菓子として食べることも、お湯をかけて食べることも可能なハイブリッドな商品。日清食品の「チキンラーメン」や、100円ショップなどで売られている「東京拉麺」などと同じタイプです。

オキコラーメンとは?

オキコラーメンは、沖縄で主にパンの製造販売を営む食品メーカー・オキコが販売する即席麺です。

1966年に沖縄初の即席麺として製造開始された古い歴史を持ち、沖縄の代表的な即席麺として知られています。しかしながら大手他社との価格競争に破れ、一度1998年に製造を中止してしまいました。

その後、2006年に自社製造ではなく、他社に製造を委託してミニラーメンとして復活。沖縄県でのみ販売されていますが、ネット通販や各種物産展などで沖縄産品のひとつとして扱われており、沖縄外でも見かけたことのある方はいらっしゃるのではないかと思います。

2019年に登場したオキコラーメンのカップ麺 2019年に登場したオキコラーメンのカップ麺

19年にはエースコックとコラボしてオキコラーメンのカップ麺が出ていました。あっさり鶏ガラスープが印象的な一杯で、実際のオキコラーメンには具が入っていませんが、カップ麺ではたくさん入っていました。

1袋に4個入り 1袋に4個入り

1パックに30グラムの小袋が4つ入っています。袋麺だと1食は麺量が90グラム程度のことが多いため、小袋ひとつだとおやつ程度の量です。3つで1人前の量になるので、食事で食べる場合は3個以上使うと良さそうです。

チキンラーメン、東京拉麺、ベビースターラーメンと比較

オキコラーメンは、お菓子としてそのまま食べることも、お湯をかけてラーメンとして食べることも可能なので、今回はその両方を試してみます。

4商品を食べ比べ 4商品を食べ比べ

オキコラーメンがどんな味なのか比較するため、オキコラーメンと同じようにお菓子としてもラーメンとしても楽しめる、「チキンラーメンMini」と「東京拉麺」、そしてお菓子専用ですが「ベビースターラーメン」を一緒に食べていきます。

お菓子としてはちょっと塩辛い

オキコラーメン(左上)、ベビースターラーメン(右上)、東京拉麺(左下)、チキンラーメン(右下) オキコラーメン(左上)、ベビースターラーメン(右上)、東京拉麺(左下)、チキンラーメン(右下)

まずはお菓子としてお湯をかけずに食べていきますが、ベビースターラーメンはそのままで、それ以外の3品は砕いて上の写真のような状態にして食べ比べてみました。

4品いずれも鶏ガラ醤油味で、お菓子専用のベビースターラーメンが丁度良い塩気なのに対し、他の3品はお湯かけに対応しているため、そのまま食べるとどうしても塩辛く感じてしまいます。餅は餅屋だけあって、専業のベビースターラーメンのおいしさが光ります。

オキコラーメンは東京拉麺やチキンラーメンに比べると麺が太く、東京拉麺やチキンラーメンに比べて味が穏やかで丸く感じられます。パッケージには「まろやかなチキン味」と書かれており、確かにベビースターラーメン以外と比較すればまろやかと言えると思います。

東京拉麺は麺が細い分、オキコラーメンより塩気をストレートに感じましたが、基本的にはオキコラーメンとよく似た味となっています。パッケージデザインや原材料などに共通部分が多く、おそらく製造元が同じなのではないかと思われます。

さらに麺が細いチキンラーメンはオキコラーメンや東京拉麺に増して塩辛く、そのまま食べるのにはあまり適していないように感じました。パッケージに「そのままお夜食に」と書かれてはいるものの、お湯をかけて食べる方が満足できそう。

お湯をかけてみると...

オキコラーメン(上)、東京拉麺(左下)、チキンラーメン(右下) オキコラーメン(上)、東京拉麺(左下)、チキンラーメン(右下)

続いて、オキコラーメン、東京拉麺、チキンラーメンを、お湯をかけて食べていきます。オキコラーメンと東京拉麺が麺量30グラムでお湯の量が200ミリリットル、チキンラーメンは麺量20グラムでお湯の量150ミリリットルとなっています。

お湯をかけたオキコラーメン お湯をかけたオキコラーメン

オキコラーメンにお湯をかけて食べると、とてもまろやかでやさしい味です。

パッケージに書かれている「まろやかなチキン味」とはお湯をかけた味のことを指していると思われます。麺が太めで主張が強いため、相対的にスープの味が控えめに感じられることがやさしい味につながっていました。

お湯をかけた東京拉麺(左)とチキンラーメン(右) お湯をかけた東京拉麺(左)とチキンラーメン(右)

東京拉麺は、オキコラーメンと同じ麺量とお湯の量で、そして食塩相当量も同じなのですが、オキコラーメンより麺が細いため、多少スープの味が強く感じられます。基本的にオキコラーメンと同じく穏やかな味ですが、麺の太さの違いで多少印象が異なっていました。

チキンラーメンはスープの色味が強く味も濃厚。そして何と言っても、圧倒的鶏ガラっ・・・!!さすが元祖鶏ガラですね。他の商品もすべて鶏ガラ醤油味ですが、チキンラーメンの鶏ガラの強さは段違いです。そのまま食べるよりお湯をかける方が適正な塩気でおいしいです。

ベビースターラーメンにもお湯をかけてみた! ベビースターラーメンにもお湯をかけてみた!

ベビースターラーメンにもお湯をかけて食べてみました。お菓子専用でお湯をかけることを想定した商品ではないため、当然ながら味が薄くてお湯かけには向いていません。

何十年も前のベビースターラーメンは、もっと味が濃くてお湯を入れることに耐える味だったと記憶しています。反面、そのまま食べるとちょっと塩辛かった。

そのまま食べてもお湯をかけてもおいしい

沖縄のオキコラーメンを他社製品と比較しながら食べました。そのまま食べるお菓子としてはベビースターラーメンの、お湯をかけて食べるラーメンとしてはチキンラーメンのおいしさにはかなわないものの、どちらの食べ方でもある程度満足できる商品で、水陸両用のズゴックみたいな存在でした。

オキコラーメンと東京拉麺は麺量や原材料などが共通しており、まるで兄弟商品のようでしたが、オキコラーメンの方が麺が太くて穏やかな味なのに対し、東京拉麺は麺細めで味が濃い印象でした。

復刻したオキコラーメンは昔のものとは味も形も違うようですが、見つけた時にはぜひ手に取ってみて、沖縄で愛されている味を堪能してみてはいかがでしょうか。

筆者:オサーンカップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。Twitter(@ossern)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング