インスタントのレベル超えてる。マニアが認めた名作袋麺「赤坂榮林 酸辣湯麺」とは

Jタウンネット / 2021年1月3日 11時0分

「中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯麺」の袋麺とカップ麺

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界第四十六回 明星食品「中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯麺」 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をレビューする連載の第四十六回目となる今回は、東京赤坂にある中国料理店「榮林」の、「元祖榮林酸辣湯麺」を再現した袋麺・カップ麺をレビューします。

名作の誉れ高い「中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯麺」

「榮林」は、赤坂にある創業60年を超える中国料理店です。お店の看板メニューはフカヒレと酸辣湯麺。特に酸辣湯麺は榮林が発祥とされ、酸辣湯(スープ)に麺を入れて食べていたまかないから誕生したメニューとなっています。

酸辣湯麺と書いて「サンラータンメン」と読む場合が多いですが、榮林は「スーラータンメン」と読みます。

高級袋麺のパイオニア「中華三昧」シリーズ 高級袋麺のパイオニア「中華三昧」シリーズ

「中華三昧」シリーズは、1981年に発売開始された袋麺シリーズ。高級袋麺のパイオニアで、当時珍しかったノンフライ麺を使用した袋麺は大ブームとなりました。

発売当時、筆者はまだ幼かったのですが、外食に行くより中華三昧が食べたいと泣きついたことを覚えています。中華三昧のおいしさは当時それくらいのインパクトがありました。

「中華三昧」シリーズから榮林の袋麺が登場したのは2010年で、それ以来、数ある中華三昧シリーズの商品の中でも名作と讃えられています。後に、袋麺から派生したカップ麺も発売。カップ麺は普通サイズとビッグサイズがありますが、今回は最近リニューアルされたビッグサイズを袋麺と比較していきます。

内容物を確認

(左)袋麺と(右)カップ麺の内容物 (左)袋麺と(右)カップ麺の内容物

袋麺には「液体スープ」と「粉末スープ」の2袋、カップ麺には「後入れ液体スープ」1袋が入っています。麺量はどちらも70グラムで、ノンフライ麺が使われているのも共通。

カップ麺には豚肉、たまご、チンゲン菜といった具が入っていますが、袋麺には入っていません。今回、袋麺には酸辣湯麺の大きな特徴であるかきたまを入れるために、玉子のみ別に用意しました。

袋麺→強い酸味と辛味が特徴のスープ酸辣湯スープ

袋麺「中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯麺」 袋麺「中華三昧 赤坂榮林 酸辣湯麺」

まずは袋麺から食べていきます。鶏ガラをベースに海鮮を加えた醤油味のスープで、強い酸味とラー油による辛味、そしてごま油の風味が加わっています。

色々なメーカーから酸辣湯麺や酸辣湯が登場していますが、その中でも段違いな。力強い酸味。酸辣湯としては辛さも強めです。

強いとろみとかきたまで本格感 強いとろみとかきたまで本格感

スープにはとろみが強くついており、酸辣湯としての本格感を高めています。自分で用意した玉子でかきたまを作ることで、さらに本格的に。酸味や辛味の中でたまごの甘みも映えていました。

また、酸辣湯には欠かせないごま油や黒酢といった香りもしっかり感じられますが、これらは今回のド派手な酸味や辛味の強いスープの中では、相対的に目立っていないと言えるかもしれません。

袋麺→生麺と見紛うノンフライ麺

しっとり食感とコシを兼ね備えたノンフライ麺 しっとり食感とコシを兼ね備えたノンフライ麺

元祖高級袋麺の由縁たる、ノンフライ麺が使われています。現在こそ、東洋水産の「正麺」や日清食品の「ラ王」がノンフライ袋麺として有名ですが、「中華三昧」はその元祖とも言える存在です。

しっとりとしてやわらかい口当たりながら、コシの強さも兼ね備えており、生麺と見紛う本格食感。「中華三昧」シリーズの真骨頂です。スープとの相性の良さも抜群で、酸味の強いスープの中で麺の自然な甘みがきちんと感じられました。

カップ麺→袋麺同等のスープと具入りお手軽さが魅力

カップ麺「中華三昧 タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺」 カップ麺「中華三昧 タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺」

スープは、強い酸味と辛味、そしてとろみがついた酸辣湯スープです。袋麺とほぼ同様の本格的な味を楽しむことができます。両者を並べて食べ比べましたが、筆者の味覚程度ではまったく区別がつかないレベル。

同じメーカーが同じお店のメニューを再現しているので、同じ味なのは当然と思われるかもしれません。ですが、袋麺の味をカップ麺で再現した商品で味が維持されていることはまずないため、これは実は珍しいことです。

かきたま、豚肉、チンゲン菜、椎茸などが入っている かきたま、豚肉、チンゲン菜、椎茸などが入っている

また、袋麺のように自分で具を用意することなく、かきたま、豚肉、チンゲン菜、椎茸が入っていてお手軽なのも大きな強み。自分で作った袋麺のかきたまの方が本格的でおいしいですが、お湯を入れるだけというのは魅力です。

カップ麺→麺は見劣りするがカップ麺としては十分

中細で縮れのついたノンフライ麺 中細で縮れのついたノンフライ麺

袋麺と同様、ノンフライ麺が使われていますが、袋麺に比べるとひとまわり細く、縮れがついています。高火力調理が前提の袋麺に比べて湯戻し調理のカップ麺は、どうしても食感で見劣りしてしまいます。

袋麺と比べると厳しいですが、タテ型カップ麺では比較的珍しいノンフライ麺。他のカップ麺に比べると「中華三昧」らしい本格食感の麺を楽しめました。

袋麺を相手にカップ麺が大健闘

「中華三昧 赤坂榮林」の袋麺とカップ麺を食べ比べましたが、調理の手間ひまをかけ、具もきちんと準備できるなら、麺のおいしい袋麺を選ぶ方が幸せになれるのは間違いありません。

ただカップ麺は、調理のお手軽さや具が入っていること以外にも、袋麺と同等のスープを味わえるのは大きな魅力。名作の誉れ高い袋麺を相手に大健闘しているようにも感じられました。状況に応じてどちらを選んでも後悔することはなさそうです。

筆者:オサーンカップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。Twitter(@ossern)

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