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国道246の渋滞、横断歩道の左側通行で減らせる?厚木高生と市が実証実験

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年12月15日 5時0分

水引交差点で、黄色のベストを着て横断歩道の左側通行を呼びかける厚木高校の生徒=厚木市水引

 国道246号と神奈川県道、厚木市道が交わる水引交差点(厚木市水引)の慢性的な渋滞を減らそうと、県立厚木高校(同市戸室)の生徒が20日まで、実証実験を続けている。歩行者が横断歩道を左側通行することで通過時間の短縮を狙う。多くの生徒が交差点を利用する同校に市が協力を要請し、共同で実施した。       

 県のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている同校の探究学習「ヴェリタス」として、2年生の2グループ8人が取り組んでいる。

 髙島大暉さんは先行研究を調べ、「両側から横断歩道を渡る人同士が接近すると、パーソナルスペースを守ろうと左右に避けるため横断時間が長くなる。スムーズにすれ違えば時間が短縮されるのでは」と仮説を立てた。

 歩行者の横断時間が短くなれば、右左折車の待ち時間を減らせ、渋滞や、課題となっている同交差点を経由し小田急線本厚木駅に向かうバスの遅れなどが改善する-と考えた。

 実証実験では黄色のベストを着た生徒が「左側通行にご協力ください」と歩行者に呼びかけ、別の生徒は横断時間を計測。事前に計測していた通常時データと比較していく。

 実験初日の9日、髙島さんは「データを比較してはいないが、自分の体感では多少効果がありそうだ」と話した。研究成果は来年3月の校内の発表会で報告する。市都市計画課は、実証実験で有効な成果が出たら、渋滞対策への活用を検討していく。

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