横浜・中区に避難のウクライナ家族、戦争終結と帰国願うも地元自治会の支援に感謝 食事や清掃活動で交流
カナロコ by 神奈川新聞 / 2022年12月11日 6時30分
ウクライナから避難してきた家族が、一日も早い帰国を願い横浜市中区で生活を続けている。故郷を思うと不安が募るが、日本で職に就くなどして、自治体や自治会のサポートを受けながら日々を送る。感謝の思いとともに、「この戦争を止めてください」と強く願う。
「世界中にウクライナ人が散らばっている状況で、落ち着かない。朝ニュースを見て(ウクライナで)何か起こっていると気分が悪いから、最近はあまり見ない」。同区の市営住宅で小学生の娘と2人で暮らすバルビンスカ・タマラさん(44)は心境を吐露する。タマラさんの故郷はウクライナ中部のチェルカーシ。知人や高齢の母を残したままで、心配は尽きない。
タマラさんは日本語を学び、過去に日本を訪れたこともあった。ロシアによる侵攻後、友人を頼り3月に来日。その後、現在の場所に暮らし始めた。生活に必要な多くの手続きに忙殺されたが、同区の職員や自治会メンバーのサポートを受け、ようやく落ち着いた。「皆の助けがなければ(手続きが)できなかった」とタマラさんは感謝する。8月からは近くで働き始めることもできた。
タマラさん親子を含む6人を受け入れているのは、ベイサイド新山下自治会。9月には地元の商店でつくる新山下商栄会と協力し、6人を招いて交流会を開いた。食事を楽しんだほか、自治会で集めた衣服や県共同募金会からの日用品を用立てた。最近では自転車を1人1台ずつ用意することができ役立っている。
「特別に無理して何かをやっている訳ではない。できないものはできないし、できることはやってあげたい」と松澤秀夫会長(83)。「同じ町内会の会員」として助け合っている。タマラさんらは自治会の清掃活動にも参加し、困り事を気軽に相談できる関係もできた。
居心地の良さを感じながらも、タマラさんらの一番の願いは一日も早く帰国できること。戦争終結は「みんなの夢」と語る。思いは自治会も変わらず、その日が来るまで支え続ける。松澤会長は惨禍に胸を痛めながら、こう結んだ。
「私たちも他国に行けば不便なことはある。『ここで良かった』と思ってもらえるような手助けをしたい」
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