音楽家としてのタモリ 発売日に即発禁のアルバム作った過去

太田出版ケトルニュース / 2014年1月31日 11時27分

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タモリを語る上で、決して避けて通れない話題が音楽。早稲田大学時代にはモダンジャズ研究会に入るも、「マイルス・デイヴィスのトランペットは泣いているけど、おまえのは笑っている」と言われ、結果的にマネージャー兼司会になった過去を持つタモリだが、実は音楽家として数々の名盤を世に送り出している。ジャズ好きとして知られるタモリの才能が爆発した初期の名盤3枚について、いま一度おさらいしてみよう。

『タモリ』(1977年)
ミュージシャン・タモリの記念すべきファーストアルバム。伝家の宝刀「4か国語麻雀」や「ハナモゲラ」を惜しみなく披露しており、「“同”パート4~アフリカ民族音楽“ソバヤ”」ではジャズ界の巨匠・山下洋輔がピアノ、坂田明がサックスをそれぞれ演奏している。「4か国語麻雀」は、毛沢東風中国人・マッカーサー風アメリカ人・ヒトラー風ドイツ人・寺山修司風日本人のモノマネ。ちなみに寺山修司のモノマネは、同アルバムのジャケットを撮影している写真家・浅井慎平直伝だ。

『タモリ2』(1978年)
「恐怖の密室芸人」の名を欲しいままにした初期タモリのセカンドアルバム。LPのA面は、中洲産業大学芸術学部西洋音楽理論の森田一義助教授による講座という設定で展開。ジャズのスタンダード曲である「A列車で行こう」やボサノバの名曲「レッド・ブラウス」を遠慮なく、かつ秀逸にパロディ化しているその音楽的造詣の深さには脱帽だ。B面収録のお料理教室「きょうのお料理『ハナモコシのシェネ地中海風』」では、材料を切るためにチェーンソーまで登場。もうやりたい放題だ。

『タモリ3-戦後日本歌謡史-』(1981年)
昭和21年から55年までの代表曲を片っ端から大胆にパロディ化。笠置シヅ子の「東京ブギウギ」やサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」など多くの名曲にタモリ的アレンジが加えられている必笑名盤。しかし著作権上の問題があり、「他のレコード会社すべてを敵にまわす」と、一時は制作さえ危ぶまれた。新星堂のみで3万5000枚の予約販売が実現したものの、その日のうちに人権侵害にあたるという理由で発禁へ。現在もCD化されておらず、レコードでのみ入手可能となっている。

◆ケトル VOL.16(2013年12月14日発売)

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