交通事故に注意 富山県警が実験 夜間に歩行者どう見えるか
KNB北日本放送 / 2024年9月26日 19時27分
日没が早まるこれからの季節は夜間の交通事故に注意が必要です。夜間に歩行者がどのように見えるか、今週、富山県警が実験を行いました。事故をどのように防げばいいのか。長谷川記者のリポートです。
秋の全国交通安全運動にあわせて県警の交通企画課が行った、歩行者がどのように見えるかの実験です。住民や交通指導員などおよそ30人が参加しました。
「まずパイロンは何本あると思いますか」
「答えは8本です」
こちらは、車の40メートル先に歩行者がいる想定での実験。ヘッドライトを切り替えます。
ライトがロービームだと黒い服を着ている歩行者を認識するのは難しいことがわかります。
一方、遠くまで照らすハイビームにするとはっきりと認識することができます。
「本来であれば上向きライトこそ夜間の基本のライトでして、下向きライトはすれ違い灯ということになります。対向車がいない、他の人に迷惑をかけない、そのような状況では上向きライトを基本としていただきたいと思います。」
基本はハイビームで、対向車がいるときはロービームに。こまめな使い分けが事故を防ぎます。
2023年、県内で発生した交通死亡事故30件のうち約半数が夜間に発生しました。
歩行者が夜間の事故に巻き込まれないためには「目立つ」ことが大事です。その対策のひとつが反射材やLEDライトを身につけることです。
長谷川大記者
「こちらのLEDライトを身に着けて見え方がどのように変わるのか試してみたいと思います」
ライトがロービームの状態だと100メートル先にいる人の姿はほぼ見えません。
一方、LEDライトを身に着けているとドライバーに存在を見つけてもらいやすくなります。警察は夜間の事故防止にLEDライトは有効、としています。
実験に参加した人は。
参加者
「自分が歩行者だったら、っていう気持ちは全くなかったので、自分が出かけるときは(対策が)無いと駄目だなって。」
日没が早まるこれからの季節は、ドライバー、歩行者ともにさらなる注意が必要です。
富山県警交通企画課 今﨑貴史課長補佐
「秋から冬にかけまして薄暮時間帯も長くなり、暗い時間が続きます。ライトは早めに点灯していただいて、上向きライトを基本とした安全な運転を心がけていただきたいと思っております。」
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