大沢樹生と樫木裕実の泥沼騒動に見る「おばさんジャーナル」 のえげつなさ...プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.26
TABLO / 2014年1月14日 11時0分
大沢樹生と喜多嶋舞の、長男をめぐる騒ぎ。「オヤジジャーナル」(おっさんが好んで読む週刊誌、スポーツ紙、タブロイド紙)は年末から盛り上がっている。たとえば「日刊ゲンダイ」の昨年12月26日配信記事。
「ベジタリアンなのに肉食系。喜多嶋舞(41)は、食と恋愛の嗜好(しこう)が違うらしい。」という余計な「マクラ」から入り、「できちゃった婚の末に出産した男の子(16)は、当時の夫、大沢樹生(44)の子供ではなかった。DNA鑑定で明らかになったという。」と、行間がなんとなくウキウキしている。
「喜多嶋とウワサになった相手をたどってみると、いや、出るわ出るわ。さすがに産んだ本人は分かっているのだろうが、"父親候補"は1人や2人じゃないのである。」
まるで都知事選記事のような「飛び交う候補者名、書いたもの勝ち」に嬉しさを隠せない。実際このあと記事には実名で父親候補が出ている。書き放題。ただ、オヤジジャーナルの下世話な内容に一喜一憂する報道はある意味可愛い。
というのは今回の騒動を見てみると「おばさんジャーナル」の本気にあらためて気づくのだ。そもそもこの騒動は、昨年12月24日に発売された「週刊女性」が、大沢と喜多嶋の長男がDNA検査の結果「父子確率0パーセント」だったという記事からスタートした。
これに対し1月6日発売の「女性自身」は長男を直撃、「99・9%僕はパパの子供」との証言を掲載し、混迷に拍車をかけた。この、おばさんジャーナル(女性週刊誌)の「ライバル誌の逆に立つ」という徹底した報道姿勢はえげつない。
オヤジジャーナル同士もよくケンカはするが、ここまでのライバル誌への露骨な敵意は、おばさんジャーナルの特性。他の例で言おう。記憶に新しいのは「樫木裕実」をめぐる一件だ。
ダンスエクササイズの「カーヴィーダンス」の考案者であり、人気トレーナーだった樫木裕実のスタジオ閉鎖トラブル問題。まず、昨年10月29日発売の「女性自身」がこの件を報道。すると10月31日発売の「女性セブン」インタビューに樫木裕実が登場。ここで「女性自身」の報道を否定し、泥沼突入。いつしか女性誌同士の「オンナの戦い」になっていたのだ。
たぶん、細かいことを言うと女性誌の発行元から樫木裕実が本を出しているから擁護するとか、それがライバル誌だから叩くとか、いろいろセコい事情はあるのだと思う。でも当事者を超えて、女性誌同士のやりあいになってる状況はすごい。
最近「ポジショントーク」という言葉をよく聞くが、おばさんジャーナルのポジションの取り合いには清々しささえ感じる。
「自分の利害関係や損得勘定のみを重視すること」←当たり前じゃないの、とことんやるわよ! という鼻息や意気が伝わってくるのだ。
おもしろかったのはこの騒動のときオヤジジャーナルは樫木裕実という名前にピンとこなかったらしく、あまり熱心にこの泥沼を報じていなかった。おっさんたちはこの頃、カリスマ女性トレーナーの金銭トラブルより落合博満GMやマー君の「カネの話」に夢中だった。
オヤジジャーナルとおばさんジャーナルの興味の差。今後もウオッチしていきたい。
Written by プチ鹿島
Photo by 樫木やせ 初めてのメンズ・カーヴィー 60分DVD付
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