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サヨナラ平成! ありがとうガラケー! 「ガラケーの墓標」で平成に別れを告げる|Mr.tsubaking

TABLO / 2019年4月23日 10時15分

ガラケーの壁

あと数日で終わりを迎える平成。改元を前にした日本人は、平成という時代に茫洋とした輪郭を持たせ「平成を代表する」なんていう言葉を使いながら、去る時代を回顧しています。

センセーショナルの登場しあっという間に普及したことにより、スマートフォンが平成を象徴する存在のように語られることがあります。しかし、iPhoneが日本で発売されたのは2008年。普及したのは10年代に入ってからのことですので、平成の終わりに登場したと言ってもいいでしょう。さらに、やがてくる令和時代もしばらくはスマートフォンの時代となるでしょう。

そう考えると平成は「フィーチャー・ホン(ガラケー)」の時代だったのです。平成前夜から一部のサラリーマンらの間で使われていたガラケーは、1993年に2G回線の登場とともに、広く一般にも広まっていきました。

昭和にはなく令和にもない。平成の最初の20年においてコミュニケーションを支えてきたのは、間違いなくガラケーなのです。

平成の最後にご紹介する珍スポットは、そんなガラケーの墓標ともいうべき場所です。

参考記事:ソフトバンクの通信障害の影で「ポケベル」のサービスが2019年で終わるらしい! 「まだあったのか」の声も | TABLO

 

小岩駅から南に10分ほど歩くと電気店「わたでん」が見えてきます。平成どころか、どことなく昭和の残り香も漂うような店構え。それもそのはず、わたでんは創業80年を誇る、小岩の人々に長く愛される超老舗の電気店なのです。表から見るとなんの変哲も無い電気屋さんと言った風情ですが、店の裏手へ回るとガラケーの墓標が現れます。

無数のガラケーでビッシリと埋め尽くされた壁面は、高さおよそ2.5mで幅は10m近くに及びます。メモ前で立ち尽くし、声も出ないような圧巻の景色。ガラケー全盛の頃に、店頭サンプルとして置いていたものを新機種が出るたびに捨てるのはもったいないと感じて、壁に装飾し始めたという店主。現在ではその数6000を超えるほど。

J-PHONEやツーカーなど、現存しない通信会社名がならび、ガラケーを使ったことのある世代の人には、離れて見渡す景色の壮大さもさることながら、近寄って見ることで「しばらく使ってなかった記憶の箱を開ける」という独特の気持ち良さを味わえます。

 

商品サンプルなので、当時の人気タレントやスポーツ選手のステッカーも見ることができます。名前が思い出せないハーフタレントやモデルのステッカーの貼られたサンプルのなかで、前園真聖さんは燦然と輝いて見えました。

店内は、こぢんまりとしていながらも時間が止まることなく最新家電まで置いてある品揃えで、大手家電量販店とも提携しているとのことで、注文すれば商品はすぐに届けられるとのことでした。

ただ、店内に掲げられたスマートフォン用の手書きポップは、まだスマートフォンが「未来からやってきたもの」だった時代に書かれたまま止まっているようです。

歴史はめぐると言いますが、科学技術は前進のみの一方通行。ほんの一度きりの隆盛で、しかも長い歴史から見ればあまりに刹那的に時代を終えていったガラケー。お世話になった世代として、平成とともに去り行くガラケーの墓標には思いも一入になるのです。

(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』 第32回)

■わたでん
住所:東京都江戸川区南小岩8-26-2
営業時間:10時〜19時30分

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