佐村河内守と「志村けん・ビートたけしの美談」に類似点...プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.31

東京ブレイキングニュース / 2014年2月18日 10時0分

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 みんな大好き佐村河内守と新垣隆の物語。

「現代のベートーベン」はウソ、全聾もウソ。耳が聞こえていたらしい。絶賛していたマスコミは各社謝罪。

 みんな騙されたのは「いい話」だったからだ。

 今回の騒動に似てるのは、Facebookでの「いい話デマ」。

 昨年春ごろ「志村けんとビートたけしの美談」がすごい勢いで「いいね」をされていた。

 内容は「フライデー事件後、志村けんがたけし軍団の面倒をみていた」という美しいモノだったが、当事者であるグレート義太夫さんが「初耳」だと否定してデマとわかったのだ。

「いい話」だと無条件に絶賛してしまう。反対に「いい話」が苦手な人はどこかくすぐったくて見て見ぬふりしてしまう。ウソ美談はそうやってシェアをひろげてゆく。

 あと、ウソ美談は直接的な被害者が「すぐにはいない」というのが巧妙でめんどくさいところ。

 例えば、明らかにウソと私でもわかる「芸人いい話」を眼前にしても、わざわざ否定してもしょうがないという気持ちになる。

 その話で誰にも直接的な迷惑がかかっていないし、だいいち、そこまで否定することに興味がないからだ。「雪男がいない」ことを証明するために雪山へ向かう熱意はない。

 ウソ美談は、グレート義太夫さんみたいに、今回の新垣隆みたいに、「当事者」が声をあげなければ真実は明かされない。なんて優秀なシステムなんだ。美談、すばらしい。

 さて、ウソの反動で現在は佐村河内守の過去暴きがされているが、なるほどそうだったのかと気づいたこともある。

 彼は若い頃は俳優養成所に通いながら、映画の切られ役をやったり、ドラマのチョイ役に出たり、上京後はロックシンガーとして「第二の矢沢永吉」と当時のスポーツ紙に紹介されていたという。

 これをもって「なんでもいいから有名になりたかった佐村河内守」と嘲笑するムードもわかるが、「佐村河内守はついに"現代のベートーベン"で当てたのだ」と考えると妙な感心をしてしまう。

「新垣が驚いたのは、佐村河内の旺盛なセルフプロデュース能力だった。一つの作品ができると、それを持って別の映画会社、ゲーム会社、テレビ局等に売り込む。取ってくる仕事は、確実にレベルアップしたものになっていく。そして執拗なまでにクラシック音楽、しかもオーケストラ作品にこだわった」(週刊文春2月20日号)

 その旺盛なセルフプロデュース能力は、「全聾」「長髪・サングラス」に、「クラシック音楽」「広島」「震災」というキーワードをどんどんのっけてきた。

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