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未成年売春で摘発・閉鎖された巨大ソープ「ナタリー」がある日突然看板を掲げて営業再開? …に、ちょっと待った!

TABLO / 2019年7月5日 17時21分

東南アジアの中でも、日本人の訪れる観光地として人気のあるタイの首都バンコク。

このバンコクで、マッサージパーラーと呼ばれる風俗店で人気があった「ナタリー」という店舗がありました。日本人にも有名な店舗で、場所はバンコクのマッサージパーラーが多くあるラチャダー通りの、Google Mapでいうと以下の場所にあった店舗です。

 ※今でも「ナタリー」の看板が、Google Mapにも掲載されているのがわかります

参考記事:新井浩文容疑者が利用した「出張マッサージ店」は風俗店なのか? 「出張マッサージ店の女性」の正体とは | TABLO

この店舗は2016年7月、タイの警察の捜査班により、未成年の少女を含む女性たちに売春をさせていたとして、管理売春などの非常に重い罪で摘発されました。摘発の際はタイのマネーロンダリング防止局なども摘発に加わり、マネーロンダリング防止法の一環で禁止されている人身売買にもあたるとされ、当局である軍政のNCPO(国家平和秩序評議会)も事態を重視し、5年間の店舗閉鎖命令を出したのです。

このため2019年の現在も建物は閉鎖命令が出された状態の当局の管理下にあり、すでに3年にわたり、長らく営業はしていない、はずだったのです。

ところが先月の6月末に、この閉鎖されたナタリーの店舗で大きな騒動が巻き起こりました。

この店舗の本館部分に新しく「Little Duck」という看板をかかげて、閉鎖命令が出ているはずのこの建物に、新たな同様のマッサージパーラーがオープンしたのです。

関連リンク:大量のコスプレ美女店員を揃えたカフェ・レストランが大批判 「裏でおかしな営業をしているだろ!」 | TABLO

これにはタイ現地でも大きな騒動になりました。

閉鎖命令がまだ有効な建物で、何で同じような風俗店のマッサージパーラーの新店がオープンできるんだ!?と、疑問の声が相次いだのです。

この新店オープンの一報を受けて、タイ当局も即座に取り締まりに動きます。

6月27日、現地の警察、行政当局、マネーロンダリング防止局などが一斉に捜査に入り、店舗は違法だとされ、即座に再度閉鎖されました。

タイ警察はこの捜査の後の発表で、この新店の「Little Duck」の営業許可を申請した人物は、かつて摘発されて閉鎖命令が出ている「ナタリー」の経営者とは別人だった事を説明した上で、「現在もナタリーの折に出された閉鎖命令は有効であり、経営者や店舗を変えても営業許可など出されるべきではない」と語りました。

またバンコクの行政当局も調査の上で、この新店舗は許可も得ずに違法に看板を設置していた事、建物内の工事が許可なく違法にされている事から、この新店舗「Little Duck」の実質経営者などに法的な処分手続きを実施すると発表しました。

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このようにして、一瞬にして新店はまた閉鎖されたわけですが、タイ現地では「じゃぁ一体だれがLittle Duckなんて店に営業許可を出したのだ!?」と、大きな話題となっています。

新店も許可も取れないのに開店していたとは考えにくく、誰かが賄賂などを多額に貰って、閉鎖命令が出ている店舗に開店許可を出したのではないかと疑われているのです。

タイは国際競争力も相対的に高まっている中にありますが、依然として賄賂などの汚職問題はまだまだ蔓延しているため、このような声が上がっています。

しかしながら、タイ世論は現在SNSなどの普及によって、このような問題にも世論は敏感に反応し、大きな反響を生むように変わってきてもいます。

タイの変化も感じられる、新店の即座閉鎖というニュースでした。(取材・文◎西山哲治)

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