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「トイレで注射器を洗う客が...」個室ビデオボックスが薬物犯罪の温床に!?

TABLO / 2014年4月17日 19時0分

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 今や外回りサラリーマンの癒しの場所となりつつある個室ビデオボックス。ここ数年、山手線各駅の駅前にはやけ派手な看板が増え、その人気の広がりを感じることができる。

 しかし、この都会のオアシスでは一部、夜な夜な犯罪行為が繰り広げられているという。ある個室ビデオボックスの元オーナーA氏が取材に応じた。A氏は約10年間、某駅前の雑居ビルで小さな個室ビデオボックスを経営していた。客はそこそこ入っていたが、つい先日、店を完全に手放した。

「ビデオボックスにとって一番おいしいのは客の時間延長なんです。1分でも過ぎれば30分の延長料金が発生する。パック料金なんかよりも利幅が大きく、それがかなり売り上げの比重を占めてきたんです。ところが少し前から、客がDVDをほとんど交換しないようになり、延長料金も一気に減ったんです。何だろうと不思議だったんですが......」

 そんな時に、あるお客さんから苦情が入ってきた。それはなんと「客がトイレで注射器を洗っているから何とかしてくれ」というものだった。

「その時は注意しにいくと、糖尿病のインシュリン用だと説明されて納得したんです。ところがその後、同じように注射器をトイレで洗う客がぽつぽつ増えてきて、おかしいなと思い、ネットで自分の店がどう書かれているか調べてみた。すると、うちの店が覚せい剤の取引場所になっているらしいことが分かってきたんです」

 ショックを受けたのはA氏である。そこで思いきった手段に出る。

「うちは健全経営をしているつもりでしたし、お客さんの要望にも色々答えてたつもりだったんですよ。こんな事で店を潰してはいけないと思い、プライバシーも無視で各部屋に防犯用の隠しカメラを設置したんです。すると、客全体の半数以上が覚せい剤をやっていたんですよ!」

 その光景を見てA氏は即座に店を手放す決意をしたという。

「まずは所轄の警察に相談に行きました。もちろん、録画した画像は見せませんでしたが、警察には内偵するから3ヶ月は店を続けてくれないかと頼まれました。でも、うちのお店でそんな大捕り物になるのは困るから、丁重に断りました。でも警察は執拗でしたね。予算はこっちで出すから各部屋にパソコンを置いて、お客さんの個人情報を全部取ってくれとか」

 その後、店はとある大手系列会社に売り払ってしまったという。だが、当然ながら移譲先には、その店が「覚せい剤の密売場所」だということは説明していない。

「今でも当時と同じ状況が続いているようです。店にとっては貴重な常連客にしか見えないでしょうけど(苦笑)」

 店舗側が隠しカメラで勝手に客を撮影しているのは大問題だが、マンガ喫茶同様で決して珍しいケースではない。関西の一部では、このようにして撮影した犯行現場をネタに客を恐喝する店舗まで存在するという。ビデオボックスは本来の目的で使用するに限るようだ。

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Written by 西郷正興

Photo by freeflyer09

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