「STAP細胞はあるのか」という論調から離れる小保方弁護団の戦略 by久田将義
TABLO / 2014年4月22日 12時13分
STAP細胞・論文捏造問題に関して、小保方晴子さん側が攻勢に出ている。元来、皆が関心を持っているのは、「結局、STAP細胞はあるのか、ないのか」という点だった。しかし、以下のような報道を見ていると、どうやら小保方さん側が攪乱戦略に出ているような気がしてならない。
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"小保方氏が補充書提出=STAP論文、不服審査で"
STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーの弁護団は21日、不正行為を認定した理研側に対し、不服申し立ての補充書を提出したことを明らかにした。20日夜に提出し、受理されたという。理研の調査委員会は審査を進め、再調査するかどうか判断する。 (時事通信/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140421-00000025-jij-soci)
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例えば、四月十六日、理化学研究所の笹井芳樹副センター長の記者会見を受け、小保方さん側の弁護士によって、「お世話になった笹井先生がこんなことになって申し訳ない」と小保方さんが涙を流したという発表もされた。
実際に小保方さんが泣いたのかどうかは確認できない。もしかしたら、号泣したのかも知れないし、嗚咽を漏らすだけで涙は流れなかったのかも知れない。しかし、その仕草が受け取り様によっては「泣いた」と表現するのにはやぶさかではない。弁護士側が「泣いた」と思ったから「泣いた」と報道陣に話した訳である。一種のイメージ戦略だろう。
こういった報道を見るとまるでドラマ「リーガルハイ」の堺雅人演じる古美門研介を彷彿させる。つまり真実はさて置き、もしかして法廷の場に立った場合、「どうやったら勝つのか」に小保方さん側の弁護団がシフトしているように感じられるのだ。
つまり、問題が「STAP細胞の有無」ではなく「裁判に向けてどちらが世論の同情を集めるのか」という事を重要視しているとも取れる。もし、論文がねつ造であるという事が裁判で認められたら、小保方さんの科学者生命は断たれるだろう。従って、STAP細胞の存在の有無ではなく「理研の対応のまずさ」に世論の注意を向ける作戦に出ているのではないか。
現に良きにつけ悪しきにつけ、マスコミ側も情緒的論調が目立つように感じられる(日刊スポーツの一面で小保方さんの顔のドアップなどは特にそうだが)。真実はどこにあるのか。国民はそれを知りたいのだ。
Written by 久田将義(東京ブレイキングニュース編集長)
Photo by niconicoより
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