都内初・たこ焼き屋が逮捕...現役テキヤが語る業界の仁義とは?

東京ブレイキングニュース / 2014年6月24日 12時15分

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 福知山花火大会の爆発事故でその存在がクローズアップされた「テキヤ」(露店商)だが、つい先日、都内でタコ焼き屋が逮捕されるという初めての事件が起きた。

 保健所による営業許可を受けずに歩道上に駐車した車でたこ焼きを調理・販売したとして、警視庁池袋署は29日までに、食品衛生法違反(営業許可)容疑で、指定暴力団極東会系組幹部、寺山隆容疑者(69)=東京都板橋区栄町=を現行犯逮捕した。同容疑者は容疑を認めており「生活のためにやった」と供述しているという。

 同署によると、同法違反容疑で屋台による飲食物販売者が逮捕されたのは都内で初めて。(5月29日 12時05分・時事通信)

 この事件に対して、現役のテキヤに話を聞くことができた。A氏は神農系テキヤとして30年以上の経歴を持つ。

ーー今回のたこ焼き屋摘発はどのように受け止めているのか。

「これはあってはならない事だね。同じテキヤとして恥ずかしいよ」

ーーこれは警察当局の集中的な取り締まりなのか。

「それ以前の問題じゃないかな。俺らテキヤは子供に夢を与える部分もあると思っている。だから地域からの信用も大事だ」

ーーどのように信用を築くのか。

「たとえば実際に俺たちテキヤの屋台で食中毒が起きたなんて話は聞いたことがないだろ。それだけ食材やネタには気を使ってるんだよ。これはどこの組織もそうだ。それが俺たちの仁義だよ」

ーーでは今回のたこ焼き屋はなにが問題だったのか。

「これは届け出や申請をうっかりして更新するのを忘れてた、とかそんな部類のはずだ。ただし、今はどこも本当に道路使用許可が下りなくて、テキヤとしては一番苦しい時期にある。以前なら毎日のように駅前に屋台を出せたものだけど、今では道路使用許可が下りない。お祭りも規制がかかって出来なくなってきた。テキヤではほとんど食えないのが現状だよ。使用許可が下りてないのに苦し紛れに屋台を出すというのは本来、ご法度だからな」

 テキヤ業界は神農系以外でも山口組や住吉会、稲川会等の三大組織の二次団体でも関連した組織は数多くある。現在はそれらの組織に加盟していないテキヤでも締め出されている。今回逮捕されたたこ焼き屋の供述「生活のためにやった」は、まさに心からの叫びだったのかもしれない。

Written by 西郷正興

Photo by osamukaneko

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