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『フラガール』 アイドル女優たちが繰り出すしなやかな衝撃 乃木坂46井上小百合、AKB48太田奈緒、矢島舞美ら共演

TABLO / 2019年10月24日 13時34分

乃木坂46・井上小百合らが出演する「フラガール -dance for smile-」が10月18日から、東京・日本青年館ホールで上演されている。

意味深な作品である。2007年に日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか各賞を総なめにした映画を舞台化したものだが、いま見ると当時とはまた違った衝撃を受ける。

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時は昭和40年(1965年)、物語の舞台は炭鉱の街・福島県いわき市。前年の東京オリンピックに象徴される高度経済成長とは裏腹に、昭和37年(1962年)の原油輸入自由化が転換点となり、街の繁栄を支えた石炭産業は急速に衰退していた。

オリンピックと中央の繁栄、地方の衰退、そしてエネルギー問題――映画の公開から東日本大震災と福島原発事故をはさみ、来年の東京オリンピック・パラリンピックを控えた2019年の状況で見ると、歴史の示唆を感じずにはいられない。

とはいえ、作品自体はメッセージ性を前面に出したものではない。何をどう感じるかは観る側の自由に委ねられている。あるいは作品の純粋な面白さが、こちらの想像力を刺激してくれるのかもしれない。

また、こうした時代を背景に、女性の社会進出というもうひとつの大きなテーマを熱演で描いた女優陣の姿に、マララ・ユスフザイ、ナーディーヤ・ムラード、グレタ・トゥンベリといった人々の姿を重ねるも重ねないも、まったく観る側の勝手だ。

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ただ、井上小百合や矢島舞美、富田望生、AKB48の太田奈緒、劇団4ドル50セントの福島雪菜ら若手女優らのしなやかながら芯の通った演技は、彼女らを想起させるのに十分な資格がある。アイドルの目線で観客の表情を見る目線が、フラガールを躍動的に演じる上で生きてもいる。

少なくとも、「『所詮はアイドルだろう』と思われる方もいらっしゃると思いますが、そういう方にこそ『意外と凄いかも』と認められるようにしたい」と語った太田の目論見は十分に果たされている。

総合演出は河毛俊作、構成演出は岡村俊一が手がけた。キャストはほかに、味方良介、SOLIDEMOの中山優貴、吉田美佳子、伊藤修子、有森也実、山崎銀之丞ら。10月27日までの東京公演に続き、11月2日から4日まで大阪・サンケイホールブリーゼにて大阪公演が行われる。(文◎李策/写真◎神ノ川智早/文中敬称略)

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