朝日新聞「おわびインフレ」が止まらない...プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.62

東京ブレイキングニュース / 2014年9月24日 19時15分

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 朝日新聞の「おわび行脚」が続いている。思い出したものだけでも並べてみよう。

・【東京電力と関係者の皆様に改めておわびします】9月17日

・【任天堂と読者の皆様におわびします】9月14日

・【吉田調書報道巡り抗議撤回しおわび】9月13日

・【「中井正広のキンスマ」とあるのは「中居正広のキンスマ」の誤りでした。訂正します】9月13日

 もう、朝日のおわびインフレ。そのうち長嶋一茂邸落書き事件のこともおわびしだすんじゃないだろうかとさえ思う。

 今回は「おわびに求められるもの」を考えてみたい。

 いつぐらいからだろう。ここ数年は謝罪会見という「ビッグイベント」が毎年ある。酒井法子、海老蔵、ホリエモンらの有名人に有名企業の不祥事の数々。今年は佐村河内、小保方さんなどもこの流れだろう。

 不祥事を起こした有名人は「いつ会見に出てくるのか?」「いまどんな顔をしてるのか見てやりたい」という世間の期待がピークに達したときに会見に出てきて、深々と頭を下げ「大団円」を迎える。

「世間の皆さまにご迷惑をおかけしました」とお約束をやることで野次馬は沈静化してゆく。一億総ツッコミ社会の濃度が高まれば高まるほどこのセレモニーは続く。今の世にエライ奴などいない。みんなフラット。有名人や有名企業の謝罪会見は「終わりのない学級会」の見せしめでもある。

 しかし、朝日新聞の場合は謝罪会見を開いてもますます怒られている。火に油を注いでいる。これはいったいなぜだろう。

「間違いを認めない」というタメが長かったせいもあろうし、マスコミ商売敵としての「ビジネス怒り」もあると思うのだが、いざ「中の人」が出てきたら思いのほかふてぶてしかった、という軽いショックもあると思う。フラットではないエラさがそこにいた。

 9月11日の会見に出てきた朝日の社長。私はあの「悪役顔」に見とれてしまった。本気で言ってます。

 時代劇研究家の春日太一は著書「なぜ時代劇は滅びるのか」で「火野正平(=味のある脇役・悪役)」の不在を指摘してるが、あの会見にはふてぶてしい顔がいた。味のある顔がいた。そして質問ものらりくらりかわす。ライバル紙の記者は余計に「キー!」となるのも当然かもしれない。

 あの記者会見に出席したフリーランスライターの畠山理仁さんに当日の様子を聞いたら、朝日の広報に何度問い合わせても会見があるかどうかさえ「のらりくらり」していたという。たぶん立場が逆だったら企業のそういう「逃げ」にもっともツッコむのは朝日だろう。食品偽装などの謝罪会見でも説明責任を盾に厳しく追及したのは朝日だ。

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