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【安倍首相Twitter誤爆騒動】山本一太氏の釈明は文字通りの「蛇足」だった

TABLO / 2015年5月11日 18時0分

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 安倍首相のTwitterアカウントから山本一太参議院議員のツイートが発せられ、「山本議員が首相になりすまして発言していたのでは」と問題になっている件で、山本議員が自身のブログで言わんでもいい事を言って火に油を注いでいる。

 この一件は、山本議員が自身のTwitterアカウントから発言すべき文章を、間違って安倍首相のアカウントからツイートしてしまった事に端を発する。

 この山本議員のブログ記事は、途中までは何の問題もない沈静化を狙うのに相応しい内容になっている。掻い摘んで言うと

「首相は多忙なので、常に自身の手でツイートを書き込めるとは限らない」

→ だから作業を代行する人間がいたとしてもおかしくない

→ しかし代行者がいる事を公にする必要はなかった

→ 自分のミスで世間にいらぬ誤解を与えてしまった

→ 謝罪

となり、これだけならば特に問題はなく、さすが総裁ネット戦略アドバイザーであると思わせる上手な締め方だと言えただろう。

 ところが、この後に余計な自民党の政治家様特有の "オレ様主義" が飛び出して全てを台無しにしている。

◇◇◇

※以下は山本議員のブログより引用

「幾つかの「あまりに悪質な誹謗中傷のツイート」はその場で保存した。 事実を意図的に歪めて拡散させ、他人の人格を捻じ曲げて伝え、安倍総理のネガキャンに結びつけようとする狙いが明確だからだ。 

 本当に申し訳ないが、内容をもう一度精査した上で、(場合によっては)投稿した人物を(正規の手続きを踏んで)特定させてもらう。 公に抗議するためだ」

◇◇◇

 恥ずかしげもなく "ネット戦略アドバイザー" を名乗るのであれば、これが絶対にやってはいけない負け惜しみであり、さらなる炎上を生む事にしかならないと気付いて欲しかった。

 ネット上での立ち振舞いが下手なヤツの特徴として「負け方が下手クソ」という点が挙げられる。 ネット上では「勝ち方が下手クソ」なヤツは最終的に「負け方が上手」なヤツに逆転される事すらある。 自らの非を認めて頭を下げている人間に対し、執拗に攻撃を続けるような人間がいたら、同情票から思わぬところから援護射撃が飛んで来る。そうなると直接のやり取りでは負けたはずなのに、最終的に勝者だったはずの人間がより大きな非難を受け、勝敗の結果がひっくり返ったかのようになってしまう。ネットとはそれくらい "負け方が大事な空間" なのだ。そういう場所にもかかわらず負け方が下手クソだった場合どうなるかと言うと、それはもう第二第三の炎上が起き、攻撃する側もどんどんムキになって行く。

 山本議員が社会的に責任のある立場であるにもかかわらずヤラかしてしまった事実は消えないのだから、まずはぐっと感情を抑えて、かっこ良く負ける事に専念すべきだった。"ネット戦略アドバイザー" なんて中二病的な肩書きを名乗るくらいならなおさらだ。今回の件で言えば、ひと通りの事情説明と謝罪をした上で「今後は二度と同じ失敗を犯さぬよう注意します」くらいで締めれば事態を収められただろう。 「山本一太がここまで事実を明らかにし、謝罪しているのに、なお攻撃しようとする輩は頭がおかしい」という意見が多数を占めたはずだ。

 しかし、山本議員は自分の感情を抑えられなかった。かっこ良い負け方を知らなすぎた。かっこ良い負け方とは、何も文章の端々に「オレ様カッコイイアピール」を忍ばせる事ではない。それはどこの素人だと言いたくなるほど下策中の下策である。また、最後の最後に訴えるぞアピールなどすべきではない。これなど炎上を収めようとして再炎上するマヌケの典型的なミスである。そんな事を言ったら「お前は政治家だろ、公人だろ、自覚がないのか」と袋叩きにされるのがオチだ。

 ネット戦略アドバイザーを今後も名乗り続けたいのならば、せめてこれくらいのネット上での立ち回りの初歩中の初歩くらい身に付けていただきたい。ニコ生で悪口を書き込んだのがIDバレして赤っ恥をかいた平井卓也・自民党ネットメディア局長といい、自民党の人材はオレ様思想が強すぎてネットに向かない。半年ROMってから出直せと言いたい。

Written by 荒井禎雄

Photo by 山本一太公式ホームページより

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