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【裏社会再編】稲川会にまで波及した"山口組分裂騒動"のその後

TABLO / 2016年1月13日 18時15分

写真

 本誌・久田編集長が昨年からツイートしているが、恐れている事態が起こった。山口組分裂から端を発した暴力団再編成、それが関東にも起こったのだ。それは六代目山口組と非常に親しい関係にある稲川会に起こった。稲川会の序列五番目であり、組織委員長である戸上光雄氏(紘城一家総長)、直参の中村豪氏(六代目箱屋一家総長)の破門状がFAXで通知された。

稲川会とは、
初 代 稲川聖城
二代目 石井隆匡(五代目横須賀一家総長)
三代目 稲川裕紘(二代目稲川一家総長)
四代目 角田吉男(五代目京葉七熊一家総長)
五代目 清田次郎(二代目山川一家総長)
(敬称略)

 という流れを組む博徒であり、関東では住吉会と並ぶ名門組織である。しかし、この稲川会では2011年に甲府に地盤を持つ、元稲川会直参三代目山梨一家総長佐野照明氏が稲川会を脱退し、山梨侠友會を結成し、今も活動を続けるなど、きな臭い空気はあったのだ。

■今回の破門を受けて複数の組織が同調する可能性も

 ある稲川会直参組織幹部は筆者の電話取材を受けて、「うちもどうなるかわからないですよ」と答えている。今回の破門を受けてその動きに同調する可能性のある組織は現時点で複数に上る。

 それも1~2組織ではない。今回の破門された二つの組織の存在は大きい。紘城一家はその名前の通り稲川会三代目の稲川裕紘二代目稲川一家総長の名前の一文字であり、兄弟分は山口組五代目渡辺芳則氏である。中村豪六代目箱屋一家総長は兄弟分にキーマンの1人と言われている住吉会総本部長 -加藤英幸氏(幸平一家十三代目総長)がいる。

 これは果たして何を意味するのか? ご存知の読者の方も多いであろうが、稲川会の理事長である内堀和也氏(三代目山川一家総長)と六代目山口組の総本部長竹内照明氏(三代目弘道会会長)とは兄弟分であり、強い絆で結ばれている。その中で神戸側に対するカードとなっていたこの二つの組織を切った、という事は六代目山口組と共にする事を公言したのと同じである。

 稲川会ではこの件を問題視している直参も複数存在して、それが昨年から稲川会分裂の噂が飛んでいたのだ。その他、神戸山口組の動きは若中に二代目中野組、二代目太田興業が復活し、新たに加わった。太田興業綾川三智雄氏は六代目山口組幹部の秋良連合会の旧綾誠会である。

 旧綾誠会はその名前を変える前には守道会と名乗る程、太田興業初代である太田守正氏と関係が深く、引退後も身の回りの世話をしていた組織である。

 また、昨年12月18日には事務所に車が突っ込むなどの事件が起こった組織でもある。現在六代目山口組側直参組織54組織、神戸山口組側直参組織22組織である。今後どの様な形態になるのかは正直全く予想がつかない。

 この原稿を書いている時点(2016年1月13日現在)でも流れがあるのかも知れない程、凄まじく日々流れが変わって行く。また、神戸側で何か動きがあったという情報が入り次第、原稿をアップしたい。

Writing by 西郷正興

Photo by K-SAKI(コラージュ)

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