保毛尾田保毛男はつまらない
TABLO / 2017年9月30日 19時0分
とんねるずの芸は一言でいえば、「破天荒」というより「無邪気」でした。若手時代の松嶋菜々子のセクハラまがいのいじりっぷりも「破天荒」と評価されていたのでしょう。現在では無理でしょうが。台本通りとは言え、きついなあと思っていました。が、特に笑えませんでした。ダウンタウンの方が破天荒だったけど、センスが僕には感じられました。とんねるず、ラジオだと面白いのになあ。
だからテレビで保毛尾田保毛男のネタを見ても、面白くなく、自然に面白くなく、流して見ていました。が、メディアの世界に入る前の僕でさえ、ホモ(LGBT)の人をネタに、いや小バカにしているんだなぐらいは感じられたものです。
小学生や中学生なら、「ホモ」だとか「デブ」だとかの言葉を使って、無邪気に笑いにしたりするでしょう。が、ある程度、人生経験を経た大人や社会人なら「ん? この言葉は使わない方がいいんじゃないか?」と分別に基づいた、黄色信号が頭の中で点滅するものです。
こんな例を出します。僕が「実話ナックルズ」の編集長をしていた時代、隣の編集部「漫画実話ナックルズ」に身長180cm、体重180kgの男性新入社員が入ってきました。彼はその特異な体格からたびたび、漫画でネタにされました。が、漫画でもあるいは、編集部内でも「デブ」と言った言葉は彼に対しては使われなかったと記憶しています。
言葉狩りや表現の自由とごっちゃにしてはいけません。極論を言います。何でも言っていいのが表現の自由・言論の自由だとします。その代わりどんな代償があるのかわからない、どんな言論で対抗されても致し方ないのが表現の自由です。もしかしたらそんな事では済まされないような、想像以上のペナルティが課せられる事がある事を覚悟しなければならないでしょう。その覚悟がフジテレビ側にあったでしょうか。
言葉や表現は、変わっていきます。差別用語も同和や路地のようになっていきました。残しておかなければならないものと、改良しなければならないものがあります。そこを勘違いしたのではないでしょうか、フジテレビ。(久田将義)
《参考文献》同性愛入門 ゲイ編 伏見憲明
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
武道館ライブ開催を発表した「とんねるず」の魅力に再注目! 世間で報じられる「オワコン化」の真相とは
オールアバウト / 2024年4月18日 20時50分
-
「旧車會」に異変、若い女性が増加中。今どきの若者たちに「昭和の族車」がウケる謎――仰天ニュース・大反響トップ10
日刊SPA! / 2024年4月13日 15時45分
-
反町隆史、『GTOリバイバル』異例の放送後取材会「お礼を言いたくて」続編にも言及
マイナビニュース / 2024年4月4日 12時8分
-
なぜ『GTOリバイバル』『不適切』が受け入れられたのか、共通点は「言いたい事も言えないこんな世の中」
週刊女性PRIME / 2024年4月3日 7時30分
-
「GTOリバイバル」反町隆史が特にこだわった“あのセリフ”「当時と変わらない鬼塚英吉を感じてもらえる」
モデルプレス / 2024年3月30日 19時20分
ランキング
-
1活動自粛から約3か月、スピードワゴン・小沢の風貌は「寺尾聡より宮﨑駿」…渡辺正行が近況明かす
スポーツ報知 / 2024年4月24日 22時10分
-
2「心療内科に通うほど苦痛を与えた」『半沢直樹』俳優がセクハラ謝罪、女性を苦しめた不必要なスキンシップの中身
週刊女性PRIME / 2024年4月24日 18時0分
-
3「ぶっ飛んでる」きゃりーぱみゅぱみゅの斬新すぎる“妊娠報告”写真が物議、“マタニティハイ”の落とし穴
週刊女性PRIME / 2024年4月24日 17時30分
-
4あのちゃん、ブレイクきっかけ「水ダウ」に感謝も「ラヴィット!あれから1度も呼ばれていない」
日刊スポーツ / 2024年4月24日 23時22分
-
5LinQ・高木悠未 さんま御殿で博多弁の意外な真実明かす「本当は使わない」言葉は…さんまもビックリ
スポニチアネックス / 2024年4月24日 14時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください