「話がぜんぜん違うじゃん!」いきなり入国不可のピンチ 『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁の始まり

TABLO / 2020年9月28日 11時38分

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A氏が2週間の隔離生活を送ることになった韓国のホテル(A氏撮影)

新型コロナウイルスを克服し、世界経済が元の軌道に戻るためには、各国間の自由な往来が不可欠だ。日本政府も10月1日から、新型コロナ対策として取られてきた外国人の入国要件を緩和する。

とはいえ、全面的な緩和はいまだ想像すら及ばないのが現状で、外国からの入国が認められても、一定期間の隔離が求められる。もちろん、これは日本に限った話ではなく、むしろ日本よりもずっと厳しい隔離義務を課している国もある。そのひとつが韓国だ。

今月26日から韓国に出張中の会社経営者A氏(40代、男性)の「隔離日記」を紹介する。連載の第2回目(編集部)。

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成田から仁川に向かう飛行機内は、けっこう席が埋まっていました。搭乗率は30パーセントほどでしょうか。ほとんど全員、一時帰国する日本在住の韓国人に見えます。乗客が少ないので、定刻を待たずに出発。仁川国際空港には15時過ぎに着きました。

「施設の割り当て?そんなのないです」

仁川ではPCR検査を受け、この日から2週間の隔離生活を送ることになる施設を割り当てられます。いったん施設に入れば、保健所や病院に検査を受けに行く以外、部屋から1歩も出ることはできません。

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私はこの時点で、PCR検査を受けたことがありませんでした。体調にはまったく問題ないのですが、どのような結果が出るかドキドキです。そしてそれ以上に、どのような隔離施設が割り当てられるか気になって仕方ありません。

ところがそんなこと以前に、とんでもない問題が待ち受けていました。新型コロナウイルス対策の最初のチェックポイントを、通過できなかったのです!

仁川国際空港には、到着してから空港外に出るまで、4カ所ものチェックポイントがありました。第1のチェックポイントでは、隔離対象者が毎日2回、健康状態を報告するためのアプリをスマホにインストールし、そこに指名と生年月日、性別、国籍、携帯電話番号、緊急連絡先の電話番号、待機場所の住所を登録。その内容を係員が確認したら、次の段階に進みます。

しかし私の場合、空港で隔離施設を割り当ててもらうまで、住所などわかりません。

私 「あの~、隔離施設はどこで割り当ててもらうんでしょうか?」
係員「隔離場所は、皆さん事前にご自分で確保していただく必要があります」
私 「へ? 空港で検査を受けて、ホテルとか研修施設とかの隔離施設を割り当ててもらうのではないですか?」
係員「海外からの入国者が増えて、それでは対応しきれなくなったのです」
私 「でも日本で韓国領事館に確認したら『そのまま行けばいい。事前の手続きは必要ない』と言われたんす」
係員「事情はよくわかりませんが、居住地の保健所に連絡して、ご自分で探していただく以外に方法はありません」

困りました。まったく想定外の事態です。何しろ生まれて以来、日本でだけ暮らしてきた私には、韓国での居住地など存在しないからです。

係員にいくら話しても、らちが明きません。「なんだよ!このままトンボ返りしてやろうか!」との考えも浮かびましたが、いったん冷静になるよう努めます。

やれることは限られています。助けてくれそうな韓国や日本の友人に、片っ端から連絡を取りました。するとネット上の情報から、ソウル市が指定した隔離施設(ホテル)に入所するにも、保健所を通じた申請が必要であることがわかりました。

ここからはちょっと微妙な話になるので詳細は省きますが、結果的に、日韓の友人の助けでソウル市内のホテルへの入所が決まりました。仁川国際空港の片隅で床に座り込み、スマホの操作に没頭した時間は2時間を超えました。

晴れてアプリへの登録情報が揃い、第1チェックポイントを通過。第2チェックポイントの窓口を担当しているのは、陸軍から支援に出てきている軍人たちです。ここでは、アプリの登録情報を精査します。隔離場所の住所からどのような施設かを確認し、緊急連絡先の番号に電話をかけ、相手が出なければ、確実につながる他の番号を求められます。

至る所に監視の目

第3のチェックポイントは、入国審査です。旅券のチェックと同時に、ここでも隔離場所が確保できているかどうかを確かめられます。

入国ゲートを通ると、海外からの入国者だけが歩くレーンがテープで仕切られており、そこから逸脱する人が出ないよう、空港職員が随所で見張っています。そして、そのレーンに沿って歩いていくと、新型コロナ対策の輸送業務に特化された防疫バス、防疫タクシーの案内所に着きます。ここが最後のチェックポイントで、隔離場所を確認後、バスやタクシーの利用が許可されます。

つまり韓国に到着した海外からの入国者は、保健所を通じて確認された隔離場所に向かう以外、空港からほかのどこへも行くことができないのです。

こうして私が行きついたのは、スカイパークホテル東大門1号店というビジネスホテルです。ソウル市との契約の下、一棟丸ごと隔離施設として使用されており、フロントからして保健所に来たような雰囲気です。

フロントで受け取った夕食の弁当を食べ、私は疲労のあまりベッドに倒れこみました。明日は午前中に、保健所へ行ってPCR検査を受けねばなりません。

次回記事:『不安だらけの韓国隔離日記』第二夜へ(明日11時頃公開予定)

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