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幽霊が守る門をくぐって都内屈指の読書スポットへ… 妖怪博士の図書館が一般公開されていた!

TABLO / 2020年10月26日 10時30分

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Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』 第63回

「おうち時間」が増加して半年あまり。読書をする時間が増えたという方も多いようです。しかし、さすがに半年も経過すると自宅での読書にも退屈さを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。とはいえ季節は読書の秋の真っ只中。今回は、読書が進む”珍”なスポットをご紹介いたしましょう。

場所は東京都中野区。といっても中野駅からは程遠い、哲学堂公園内にそのスポットはあります。この公園は、東洋大学を創設した哲学者の井上円了によって作られました。

 

 

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その一角にある「絶対城」が最高の読書スポットなのです。

まず気になるのが「絶対城」という名前。これは井上円了が「万巻の書を哲学界の万象(あらゆる思想や物事)に見立て、それを読みつくせば哲学の「絶対的に秀でた境地」に到達できるとしたことに由来します。今から100年以上前の大正4年に完成した木造2階建ての建築で、外壁や屋根は鉄板で覆われた独特な佇まいをしています。

これまで、一般公開はされてこなかったこの建物が現在、限定的な日程で一般の人にも解放されているのです。

 

 

城内に入ると、東アジアと日本の中間のような不思議な雰囲気を持った空間で、奥の壁面に掲げられた「絶対城」という掲額が印象的。

 

 

左右には、かつて約2万1千冊にもおよぶ円了の蔵書がびっしりと並んでいたと言いますが、現在は円了の哲学に関する本の他、一般の本が収められていて公開日には自由に読むことができるのです。

 

 

掲額の下に鎮座する石像は、円了が世界の4大聖人の1人とした孔子像が祀られています。

 

 

オススメの読書スポットは、急な階段をのぼった二階。観念脚と呼ばれるこの空間は、吹き抜けになった一階の上部に回廊のように巡っています。窓からの木々に彩られた穏やかな陽光が差し込む場所に、畳が敷かれゆっくりと読書に耽ることができるのです。

 

 

二階の一角には「婦人閲覧室」とかかれた桟敷も用意され(現在は入室不可)、往時にはここで女性が読書をしていた様子が偲ばれます。

 

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哲学堂公園は、園内全体が哲学をテーマにつくられており、絶対城の公開日にはその他いくつかの建築の内部も見ることができます。なかでも明治37年に建てられた四聖堂は元々「哲学堂」と呼ばれており、公園の起源とも言える建物です。

 

 

公開日には中央に、横たわる釈迦涅槃像も見ることができるのですが、釈迦の涅槃に入る(逝去する)ときの姿は、右側を下にした横向きですがこちらでは、「仰向け」という極めて珍しい姿の涅槃像を見ることができるのです。

 

 

また、妖怪博士としても名高い井上円了らしさが見えるのが、入り口にほど近い場所に立つ晢理門。

 

 

こうした門には、お寺なら仁王像などが祀られていますが、こちらにいるのは、幽霊と天狗。薄暗い門を覗いて見える幽霊には、ゾッとさせられます。

 

おうち読書に飽きてしまった方、哲学と不思議な歴史の詰まった空間に出かけてみるのはいかがでしょうか。公開日時は、哲学堂公園の公式HPでご確認ください。(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』 第63回)

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