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さらば「オフィス北野」、ワタナベエンターテインメントへの移籍の心境を語る|プチ鹿島

TABLO / 2018年6月19日 9時41分


 こんにちはプチ鹿島です。
 この度、ワタナベエンターテインメントに移籍することになりました。
 今年のお正月にのんびり餅を食っていたときにはこの展開は予想できませんでした。いえ、桜を見ていたときもそうです。それだけここ2か月は激動だったことになります。

 私は6年前にオフィス北野に入れてもらったのですが、良い思い出しかありません。
 あらためて経緯を説明すると、春先にビートたけしさんの北野独立が発表された翌日に、森社長によるタレントへの説明会がありました。この時点で社員さんが今後減るかもしれないことを聞きました。毎日稼働している人間には一気にリアルで切実な問題となりました。
 ありがたいことに私は現在ラジオやテレビに週7本出演しています。原稿仕事もたくさんやらせてもらっている。そんななかマネージャーさんがいなくなるのは仕事に影響が出ます。
 森社長に相談したら『移籍するならバックアップする』と提案してくださり、この奇妙な円満退所への道筋ができたのです。
 私のほかにはマキタスポーツ、米粒写経(サンキュータツオ、居島一平)も同様の選択をしました。
 そして移籍先をラジオで公募しました。野球で言うならFA宣言です。

《前代未聞の事務所"FA宣言"だ。米粒写経のサンキュータツオ、プチ鹿島、マキタスポーツが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組『東京ポッド許可局』(TBSラジオ 毎週月曜 深0:00~1:00)の23日深夜放送内で、所属事務所であるオフィス北野から3組そろってFA(フリーエージェント)宣言をすると発表した。》(オリコンニュース4月24日 )
 
 たしかに前代未聞です。
 でも、移籍をバックアップしてくれると言うなら、次の事務所探しはすべてオープンにしたほうがいいのではないか? 何か政治的野心を持って独立を考えているわけではないですから。だから「我々に興味を持ってくださる事務所と交渉したいことを世の中に宣言する」という決断になりました。

 さて本当に手を挙げてくれる事務所はあるのか? 興味津々でした。こんなときでも野次馬精神です。
 その結果、10社ほど打診がありました。しかもどちらも「3組そろって」と言ってくださいました。本当にありがたかったです。

 ワタナベエンターテインメントにお世話になろうと決めたのは、FA宣言のあとすぐに声をかけてくださったからです。最初の面談で会長さんと社長さんが直々に出てきてくださったこともびっくりしました。感激と感謝しかありません。
 ワタナベエンターテインメントの一員として、今以上に充実した仕事をしていきたいです。
 それがオフィス北野への恩返しだとも考えています。(文◎プチ鹿島 連載『余計な下世話』)

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