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女性ファッション誌『JJ』が終了 赤文字系雑誌のパイオニアも赤字で惨敗 「お高く止まって読者と乖離してた」と関係者談

TABLO / 2020年11月5日 10時50分

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写真はイメージです

光文社が、女性ファッション誌「JJ」を2021年2月号(12月23日発売)で月刊の雑誌として発行することを終了すると発表しました。月刊での発行は終了しますが、雑誌刊行が相応しい企画の場合には、不定期で刊行していく予定で、公式サイト「JJnet」、SNSなどは継続するそうです。

1975年に創刊した「JJ」は、18歳から24歳までの女性をターゲットにした赤文字系ファッション雑誌の先駆け。「CanCam」(小学館)「ViVi」(講談社)「Ray」(主婦の友社)は、「JJ」の成功を追って創刊されました。

休刊の背景について、光文社関係者は、こう語ります。

参考記事:サロン向け配信で幻冬舎・箕輪厚介氏「セクハラしていない」「反省してない」「出版界は俺に嫉妬してる」 そこで大手出版社に聞いてみました | TABLO

「実は、写真週刊誌『FLASH』の廃刊が先に社内では噂されていました。でも、『FLASH』は臨機応変に広告枠を広げて、ラブホテルの広告を載せたり、関連する芸能人の書籍を刊行したりして頑張りました。『JJ』は、社内でも出世コースだからそこまで柔軟性がなかったかもしれません」

『JJ』は女性アイドルグループを起用したり、今年から判型を小さくしたり柔軟にマーケティングをしていたようにも見えますが、複数の赤文字系雑誌で仕事をしたファッションライターは以前から危惧していたようです。

「プランを出さない社員編集者、外部のブローカーにネタも読者モデル集めも任せがちなライターが多かったです。過去の栄光に浸ったプライドの高さで、読者との距離が生まれているように感じていました。『JJライター』の看板を私的に使って、他社のサイトに有料宣伝記事を書いて稼ぐ人も散見されて、残念でした。

女性アイドルグループを起用して、頑張っていたようですが、ファンとファッション雑誌の愛読者は、層が違うのではないでしょうか。また、今はネットで服を買う人が増えているので、商社と共同プロデュースしたWEBを展開する小学館『CanCam』のように、もっとWEBを強化するべきだったかもしれません」(ファッションライター)

赤文字系雑誌の中で、『JJ』は業績が悪かったようですが、赤文字系雑誌マーケット全体も縮小しています。これは時代の流れでしょうか。

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「赤文字系雑誌全盛期には、給料の良い大手広告代理店の女性社員は海外の高級ブランドのスーツに身を包んでいましたが、今は廉価な量販店の服を着ていたりします。雑誌で高いモノの情報を得て買うより、ネットでお得な買い物をする時代です」(マーケティング会社ディレクター)

青春の想い出の赤文字系雑誌のパイオニアが休刊するのは、寂しいです。(文◎土竜妹子)

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