熱中症による死者を1,700人以上出した2010年は「30年に一度の異常気象」でした 果たして今年は?

TABLO / 2018年7月24日 10時30分

 7月に入ってから真夏日が多くなり、ここ数日は異常ともいえる猛暑日が続いています。先日は埼玉県の熊谷市で41.1度を超えたそうで、想像すらできないというか、もう想像する気力もないほどうんざりという状況です。
 そして、この「猛暑」と抱き合わせで厄介なのが熱中症。最近も連日のように注意を呼び掛けるニュースが報じられていますが、ここ数年は本当によく耳にするようになりました。
 子どもの頃はよく夏になると「外で遊ぶなら日射病に気をつけなさい」と注意されましたが、この熱中症は屋内でも発症する高温障害だそうで、もうどこにいても危険じゃないかという話です。



 実際、日本の平均気温は上昇傾向にあります。グラフ1は日本の年平均気温の偏差で、1981~2010年の30年平均値を基準として、各年の平均気温からの偏差を示したもの。1990年代以降はプラスになる年がめだっていて、長期的には100年あたり約1.19度の割合で上昇していることがわかります。



 グラフ2は熱中症による死亡者数の年次推移で、2000年代と比べると、2010年以降は急激に死者数が増加しています。ちなみに1700人以上の死者を出した平成22年(2010年)は気象庁が「30年に1度の異常気象」と認定した観測史上1位の猛暑でした。記憶しているのは、赤城乳業の「ガリガリ君」が売れすぎて品薄になったということでしょうか。ちなみに2017年は冷夏と言われましたが、それでも2000年代より多い500人以上の方が熱中症で亡くなっています。

 最後ですが、グラフ3は熱中症と気温の関係を表す東京消防庁のデータです。平成27年6月~9月までに熱中症で救急搬送された人を気温別ごとに集計したものですが、28度台を境に400人を超え、ピークは33度台の773人という結果でした。35度台、36度台になるとグッと減少していますが、これは「さすがにやばいだろ」ということで外出を控えたり、水分補給などの対策をまめに行うからでしょう。逆に33度前後だと例年よくある気温ですから、「まあ大丈夫だろ」と油断してしまうのかもしれません。ちなみに熱中症は気温だけではなく、湿度や日射・輻射などの熱環境も影響するので、気温だけで判断するのはキケンなのだそうです。

 熱くなると全てがおっくうになってしまいますが、熱中症への対策は怠らないように注意したいものです。(取材・文◎百園雷太)

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