あれから1年 座間九人猟奇殺人事件の白石被告が「取材するなら3万円」とトンでも請求
TABLO / 2018年11月1日 10時18分
神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件の発覚から1年経ちました。神奈川県の黒岩祐治知事は30日の定例会見で「若者の心の叫びにつけ込んだ極めて悪質な犯罪で今も強い憤りを感じる」と糾弾し、事件の教訓を踏まえて、会員制交流サイト(SNS)を活用した相談体制の充実を図る意向を伝えました。
「福島の原発事故の後の選挙で、太陽光発電を謳って当選した知事はニュースキャスター出身ゆえ、事件を利用してPRするのが上手い。でも、県が雇うカウンセラーやテレフォンオペレーターより、ホストやスカウトマンの方が女の子の心の隙間に入り込むの上手い。この事件の本質は、被告がスカウトマンだったことでしょう」(スカウト会社幹部)
事件は、昨年8月から10月にかけて連続して発生しました。強盗強制性交殺人罪などで起訴された白石隆浩被告(28)は、歌舞伎町でスカウトマンをしていました。自殺願望をツイッターに書き込んだ女性らに返信するなどして心を掴み、自宅アパートに誘い込み殺害したのです。
※本サイトも現場取材しています
【動画】座間九人猟奇殺人事件現場を久田が歩く【ルポルタージュ】
スカウトマンだったという背景をあまり理解していない報道には、批判も出ています。
「テレビの女性記者が白石被告の話のうまさ、物腰も柔らかで、初対面の人との距離をつめるのが得意な様子に驚いていますが、当たり前でしょ。コミュニケーション力と人懐っこさあるから、スカウトマンの仕事ができたし、被害者を連れ込むことができたわけです」(歌舞伎町スカウトマン)
迷惑防止条例によりスカウトマンが取り締まられていてもスカウトマンの事件は絶えません。
「歌舞伎町で風俗嬢等の自殺が多発しているのも背後に、スカウトマンと悪徳ホストの存在があります。心を病んで自傷する風俗嬢には、騙されて風俗嬢になった娘も少なくありません。最近、強制性交罪で逮捕起訴報道されたミスター東大ファイナリストの稲井大輝被告もちょっと水商売のアルバイトで稼ごうとしているような女の子を風俗やAVに送り込んで稼ぐスカウトマンでした。お金を巡って女の子や白石被告ともトラブルがあったようですから、稲井大輝周辺で自殺する女性、殺される女性がいてもおかしくなかったわけです」(犯罪ジャーナリスト)
実は、ミスタ―東大ファイナリストでスカウトマンだった稲井大輝報道の直後に、事件発覚からちょうど1年目だった白石被告に、マスコミの取材接見が殺到しています。
「近郊の刑務所にいる白石隆浩被告は1回の接見で3万円をとっています。各マスコミが取材しているので1日でサラリーマンの月収を稼いでしまうでしょう。スカウトマンより刑務所の方が稼げるというのはおかしいですね」(週刊誌記者)
女性の心の病みとスカウトマン犯罪刑罰のあり方も含めて、俯瞰した対策が急務ではないでしょうか。そして傷ましい犠牲者がいる事を忘れてはいけません。(文◎神田川涼香)
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