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嘘つくな日テレ! ラオス取材で見えてきたイッテQのやらせ疑惑 「"橋祭り"なんて見たことも聞いたこともない」

TABLO / 2018年11月9日 13時14分


「文春の記事を見て、さもありなんと思いましたよ。あんなでたらめな企画、絶対におかしいですよ。現地では撮影当初から問題視されていて、撮影クルーはラオス関係者から総スカンを食らってました」

 そう憤るのは、タイとラオスで会社を経営しているS氏。氏の言う文春の記事とは、日テレ「イッテQ」のやらせ疑惑のこと。

「私はラオスと関わるようになって20年になりますが、番組でやっていた〝橋祭り〟なんて見たことも聞いたこともありません。でたらめです」

 S氏はさらに、「これは憶測ですけど...」と前置きした上で、こんな話を聞かせてくれた。

「ラオスに〝橋祭り〟なんてものはありませんが、ああやって板で作った橋を自転車で渡るシーンは見覚えがあるんです。というのは、ここ数年、お隣のタイであのようなセットを使った挑戦バラエティ番組が流行ってて、ラオスでもそれを真似た番組を流すようになったんですよ。で、つい最近、あれにそっくりのシーンを、ラオスのバラエティ番組で見たんです。イッテQで使われたセットは、あの番組で使われたものを流用したんじゃないですかね...」

 ラオス人の多くはタイ語を解し、日頃からタイの文化風俗に親しんでいる。そのためラオスのテレビ局がタイの番組を模倣することは珍しいことではない。

 それにしても、現地の文化をでっちあげた挙句、セットまで流用していたのが事実だとしたら、あまりにも情けなく、恥の上塗りと言わざるを得ない。

 タイとラオスで、テレビ番組の通訳経験のあるK氏にも話をうかがった。

「イッテQのような毎週やってる帯番組は、3つか4つのテレビ制作会社が分担して制作を請け負ってる場合が多いですね。海外撮影は現地の日系コーディネート会社と組んで行うわけですが、バラエティ系ははっきり言って〝ネタ切れ〟なんです。特に祭りやイベントはもう出尽くした感があって、目新しいものを扱うのは困難なんですよ。だから今回の企画は、日本の制作会社からネタ出しのプレッシャーを受けた現地のコーディネート会社が、無理やりひねくり出したんでしょう」

 かつて捏造が発覚し、番組終了に追い込まれた『発掘!あるある大事典』を彷彿させる出来事である。同番組の問題も、元をただせばネタの枯渇に端を発する。

 冒頭のS氏が言う。

「バラエティ番組ですから、面白く見せるために多少の〝つくり〟を入れるのは分かります。けれども今回の件は、度を超えています。ラオスがメジャーな国じゃないから気づかれないとでも思ったんでしょうか。視聴者をナメきってますし、ラオスとラオス人を見下しています。それが何よりも許せない」


 テレビ制作会社の暴走と非常識は今に始まったことではないが、外国にまで迷惑をかけるのはやめてほしいものだ。(取材・文◎霧山ノボル)


あわせて読む:日テレ『イッテQ』ヤラセ疑惑 「橋祭り」は本当にあったのかがネットで白熱 ここまでのまとめ

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