【画像】差別と虐待で見世物小屋へ...奇病で半人半木になってしまった「ツリーマン」

TABLO / 2013年9月27日 16時31分

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 インドネシアのジャカルタ郊外の農村に住むデデ氏(32歳)は、全身に広がった樹皮状の腫瘍のため、地元では「半人半木」のツリーマンと呼ばれている。デデ氏の身体に異変が起こったのは10代のときだった。事故でヒザを負傷したことをきっかけに、みるみるうちに全身に「みみず腫れ」が広がり、樹皮のような腫瘍に成長したという。

 地元の医師はこの奇怪な皮膚病に対して何ら解決策を持たず、それ以降のデデ氏は貧困と差別の毎日を送ることになる。仕事はまもなく解雇され、妻には捨てられてしまう。残された二人の子供を育てるために、地元の見世物小屋でフリークスショーに参加するしかなかった。今でもデデ氏は地元で差別と偏見、虐待の対象になっている。

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デデ氏と診察する米国メリーランド大学のアンソニー・ガスパリ教授。

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有効な治療法が見つかり、デデ氏と娘さんに笑顔が戻った。

 だが、そんなデデ氏に救いの手が差し伸べられた。彼の存在を知った皮膚科の専門医がジャカルタを訪れ、今後の治療を約束したのだ。実際に「ツリーマン」を診察した米国メリーランド大学のアンソニー・ガスパリ教授はこう証言する。

「このような症例は初めてですが、デデ氏の皮膚病はヒトバビローマウイルス(HPV)によって引き起こされている可能性が高い。本来は一般的な感染症で、小さなイボで終わるのものです。彼は遺伝障害を持っていて、免疫システムが妨げられている。腫瘍の成長を停止させるためにはビタミンAの合成薬が有効でしょう」

 発症以来、二十年近く苦しめられてきた「ツリーマン」に新たな希望が生まれた。ガスパリ教授は、まずデデ氏が両手を使えるようにすると意気込んでいる。

Written  by 内村塩次郎

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