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「ストレスは良くない」と思うほど病気になりやすいことが長期研究で判明

TABLO / 2013年10月30日 0時0分

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 ストレス社会といわれている昨今、ストレスが原因でうつなどの病気を患ったり、体調を崩してしまう人はあとを絶ちません。よって、ストレスを溜め込むのは体のためによくない。そう感じている人は多いのではないでしょうか。

 しかし、この「ストレスが健康に悪い」と感じるほど、実は病気のリスクを高めているって知っていましたか? まるでトンチ話のようですが、今回はそんなストレスにまつわるこんな新事実が判明したのでご紹介します。

あなたはどんなときにストレスを感じる?

 そもそも日々、ストレスに悩まされている人はどのくらいいるのでしょうか。

 厚生労働省が12歳以上の方(入院者は除く)に行った国民生活基礎調査によれば、日常生活での悩みやストレスがあると答えた人は46.5%。性別別に見ると、男性が42.4、女性は50.4%と、ストレスを日常的に感じるのは女性のほうが多いという結果が出ています。

 さらにストレスの原因として、「自分の仕事」を挙げた女性は30代から落ち着いているものの、「収入・家計・借金等」「育児」「子どもの教育」は、どれも30代から40代の女性にかけて高くなっています。これらのデータ結果から見ても、独身者と既婚者の悩みがそれぞれ顕著に表れていることがわかりますよね。

「ストレスは体によくない」が口癖の人は要注意?

 とはいえ、ストレスを必要以上に意識してしまうのも考え物です。

 2013年9月、欧州医学誌「European Heart Journal」に発表された研究によると、「ストレスが健康に悪いと感じている人は心筋梗塞になったり、心臓病で死亡したりするリスクが高い」そうなのです。

 研究を行ったのはフランス国立衛生医学研究所のHermann Nabi氏を代表とする、フランス、イギリス、フィンランドの共同グループです。調査方法は1991年、イギリスの公務員7268人(平均年齢49.5歳)に「生活のなかで経験するストレスやプレッシャーが、自分の健康にどの程度影響していると感じるか」を質問したもので、その後の経過を18年以上も追ったという長期研究。

 すると、ストレスの影響が「大きい」「極めて大きい」と感じているグループの心臓死・心筋梗塞のリスクは、「まったくない」と感じているグループの2.12倍だったことが判明したのです。事実、期間中に心臓病による死亡、または心筋梗塞にかかった人は352人もいたのだそう。

 ストレスの度合い、生活スタイルなどの影響を取り除くとリスクは下がったようですが、それでも「まったくない」グループより49%高かったというのは驚きの研究データですよね。

 この結果を受けて、Nabi氏は「今回の研究の重要なメッセージのひとつは、個人の健康に対するストレスの影響の感じ方は、おそらく正しいということだ。今後のストレスに関する研究には、健康への影響の個人差を考慮すべき」と指摘。ストレスの向き合い方によって、健康と密接に関わってくるとは、まさに"病気は気から"と似ているところがありそうです。

 いくら体に悪いとはいえ、あまり神経質にストレスを意識してしまうのは逆効果。アラサー女子みなさんもほどなく息抜きをして、極力ストレスを感じさせないように気をつけましょうね。

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